聴診器の当たった妊婦のお腹

臨月のお腹の張りはもうすぐ赤ちゃんが生まれるという出産兆候といえます。臨月のお腹の張りを感じるのは個人差があります。

「陣痛かな?」「赤ちゃんに異変があるのかも!」と敏感になってしまう人も多いでしょう。今回は臨月のお腹の張りについて原因対処法をご紹介します。






臨月のお腹の張りの4大原因!7つの対処方法とは


 1)臨月のお腹の張りの4大原因

(1)胎動

臨月になると赤ちゃんが子宮内で下に降りてくる為、胎動によってお腹の張りを感じやすくなります。胎動の頻度は不規則ではありますが、赤ちゃんが元気な証拠なので安心して良いでしょう。

(2)前駆陣痛

前駆陣痛とは本陣痛の予行練習のようなものです。痛みも強かったり弱まったり、時間も長かったり短かったりと不規則なのが特徴です。

前駆陣痛であればお腹の張りがこない時間が長くなっていき、いつの間にか痛みは無くなります。本陣痛であれば、痛みは段々と強くなり規則的に痛みの波がきます。

(3)便秘

妊娠後期はホルモンの影響で便秘になりやすく、その影響でお腹に張りを感じる場合があります。まずは便秘解消の対策を考えてみましょう。

(4)子宮筋腫

超音波検査で筋腫があると診察を受けた妊婦さんは、女性ホルモンの影響で大きくなり子宮が圧迫されて痛むことがあります。

筋腫は流産・早産・分娩障害などのリスクが高くなるため、お腹の張りや痛みを感じる場合はかかりつけの医師に症状を伝え、今後の経過を注意深く見る必要があります。

2)臨月のお腹の張りの初期・中期・後期の6つの症状

(1)ぴりぴりとした痛み

初期の段階では、お腹が引っ張られているようなぴりぴりとした軽い痛みを感じることがあります。

(2)生理痛のような痛み

下腹部に生理痛のような鈍い痛みを感じることがあります。

(3)お腹全体がカチカチに固くなる

中期の症状として、体の冷えや胎動によりお腹がカチカチに固くなることがあります。これは生理的なものであることが多いです。

(4)前駆陣痛

予定日が近付いてくるとお腹が頻繁に固くなるようになります。このお腹の張りは不定期なのが特徴です。

(5)本陣痛

後期の症状として、張りが収まらず規則的に続くようであれば、陣痛である可能性が高いです。お腹の張りが何分間隔で来るかを計測し、かかりつけの病院へ連絡しましょう。

(6)常位胎盤早期剥離や絨毛膜羊膜炎などの可能性

激しい痛みを伴うお腹の張りやカチカチに固くなっている時は要注意です。

休みなく断続的に痛みが続いたり、頻度は少なくても一度に激しい痛みに襲われるなどの症状があったり、出血や破水を伴う場合は直ちに病院に連絡して下さい。

Closeup on medical doctor woman explaining something

3)臨月のお腹の張りへの7つの対処法

(1)横になる

体の左側を下にして横になると、大きな静脈が圧迫されないので少しだけでも楽になります。

(2)リラックスする

腹帯などでお腹周りを締め付けている場合は、腹帯をはずしてゆったり過ごすようにしましょう。外出先などで横になれない場合はイスに座ってゆっくり休息をとりましょう。

(3)マッサージ

おへそを中心に時計回りにひらがなの「の」の字を描くように優しくマッサージをしましょう。便秘解消に効果があります。

(4)ツボ押し

おへそとみぞおちの中間にある「中かん」というツボを時計回りに円を描くように優しくさすります。

次におへそから指3本分外側の左右にある「天枢」というツボを左右同時にさすります。お腹がポカポカ温かくなるまで優しくさすりましょう。

(5)軽度の運動

軽くウォーキングをするだけでも体内の老廃物の排出の助けになります。ただしお腹が張りやすい時間帯を避けて行いましょう。

(6)便秘の解消

食物繊維や発酵食品、オリゴ糖などの栄養素を積極的に摂取しましょう。臨月の便秘解消には朝ご飯をしっかり食べることが大切です。

(7)薬を処方してもらう

お腹が張って日常生活や仕事に支障をきたしてしまうような場合は、産婦人科で相談すると、張り止めの薬を処方してもらえることがあります。

4)臨月のお腹の張りへの2つのNG行動

(1)仰向けで寝る

仰向けで寝るとお腹の大きさに加えて赤ちゃんの動きを感じやすくなるため、お腹の張りを感じやすくなります。

(2)体の冷え

妊婦さん自体の体が冷えるとお腹の張りを感じやすくなることもあります。日常から体を温める工夫をすることも大切です。

5)臨月のお腹の張りへの4つの食事のポイント

(1)鉄分

妊娠すると赤ちゃんの成長に多くの鉄分が使われるので、貧血を起こしやすくなります。妊娠期間中は特に意識して摂取するようにしましょう。

(2)納豆

納豆などに含まれているビタミンKは赤ちゃんが産道を通ってくる際の頭蓋内出血や消化管出血などの予防になります。臨月の時はなるべく毎日食べるようにすると良いでしょう。

(3)夜遅い食事はNG

夜遅い食事は消化器官などへ影響してしまうので、寝る3時間前までには食事を済ませておくと胃もたれなどの予防にもなります。

(4)避けた方が良いもの

炭酸飲料や油っこい食事、味付けの濃い食事や塩分の多いものはお腹の張りの原因になりやすいのでなるべく控えるようにしましょう。

Mature Lady doctor shows a patient test results

6)臨月のお腹の張りがひどく気になる場合の検査方法

お腹の張りが収まらずに気になるようであれば、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

NST(ノンストレステスト)

お腹に2種類のセンサーをつけて、子宮収縮の際に赤ちゃんの心拍数がどのように変化するかをチェックします。検査は仰向け、もしくはリクライニングチェアなどで行う場合が多いです。

だいたい1時間近くかかる場合も多いので、リラックスして過ごしましょう。検査が終了すると機械から胎児心拍と子宮収縮を記録したグラフ用紙が出てきます。

助産師や医師がそのグラフを見ながら赤ちゃんが元気かどうかを判定します。場合によっては再検査・入院・緊急帝王切開が行われることもあります。

費用は産院にもよりますが、約3000円くらいです。

7)臨月のお腹の張りへの2つの治療方法

(1)入院

お腹の張りがひどく気になる場合、出産が近付いている可能性があるので、入院して様子をみる場合があります。

数時間毎にNSTを行い、本陣痛に繋がらないようであれば帰宅できます。

(2)服薬

胎児がまだ出産するには小さいと判断された場合、子宮収縮から出産に繋がらないように張り止めの薬が処方されることがあります。

8)臨月のお腹の張りへ日常からできる4つの予防ポイント

(1)無理な運動はしない

臨月になるとお産のための体力作りに必要な適度な運動は大切ですが、決して無理をしてはいけません。

(2)長時間同じ姿勢でいない

長時間同じ姿勢でいたり、立ちっぱなしでいるのもお腹が張る原因になります。

(3)食物繊維を摂る

便秘による排便の際のいきみも腹圧がかかりお腹が張ってしまいます。便秘を改善するためにも食生活を見直してみましょう。サラダなどの生野菜は体を冷やしてしまうため、温野菜にして摂取するのがお勧めです。

(4)風邪の予防

咳やくしゃみも腹圧がかかりお腹が張る原因となってしまいます。風邪を引かないためにも、人ごみを避ける・手洗いうがいをする・マスクをするなど風邪を予防するように心がけましょう。






今回のまとめ

1)臨月のお腹の張りの4大原因とは

2)臨月のお腹の張りの初期・中期・後期の6つの症状

3)臨月のお腹の張りへの7つの対処法

4)臨月のお腹の張りへの2つのNG行動

5)臨月のお腹の張りへの4つの食事のポイント

6)臨月のお腹の張りがひどく気になる場合の1つの検査方法

7)臨月のお腹の張りへの2つの治療方法

8)臨月のお腹の張りへ日常からできる4つの予防ポイント

臨月のお腹の張りは出産が近いサインです。お腹の張りを緩和して残り少ない妊婦生活を快適に過ごしましょう。