カルテに記入をする医者

女性にとって腹痛の中でも、卵巣の痛みは放っておけないものでしょう。

今回は、女性にとって今後の人生を左右するほどの重要な器官である卵巣の痛みについて、その原因や考えられる病気の可能性、治療方法や予防のポイントについてお伝えをします。






卵巣の痛みの2大原因!3種類の病気の可能性とは


1) 卵巣の痛みの代表的な症状

(1) 腰に重い痛みを感じる

卵巣に異常が見られる際に起きる症状の一つとして、月経時の生理痛と共に腰が重く痛む症状があります。

この症状は、卵巣に腫瘍ができ始めている時の症状で、月経時に起こるため見逃されやすいものとなっております。

卵巣に異常がある場合は、左右どちらかが特に強く痛みが出ることが多いです。今後のためにも、この様な痛みがある場合は婦人科への受診をお勧めします。

(2) 下腹部に突っ張るような痛みがある

この症状は、日常的に起こることが多いとされています。この場合、消化器系の病気と勘違いすることも多いため全身の検査を受けることをお勧めします。

また、婦人科にて定期検診を受けることで不妊症などの病気を回避することにもつながります。

下腹部の痛みは様々な婦人病の出発点にもなります。また、腎臓などの一般的な臓器の病気の可能性も考えられますので、我慢をせずに病院へ受診をしましょう。

(3) 突然腹部に痛みが走る

この症状は大変危険です。卵巣にできた腫瘍が肥大化し、卵巣全体に影響を及ぼす可能性があります。

早急な処置をしなければ、卵巣自体の摘出をしないといけなくなります。

女性のほとんどの方は、排卵を繰り返すたびに卵巣が傷つき修復をすることを行っていますが、その際にできる腫瘍の大半は良性なものとなっております。

しかし、腫瘍が拳の大きさを超えてしまうと悪性に変異してしまうこともあります。それにより、卵巣の機能を脅かす存在となり得ません。

2) 卵巣の痛みの2つの原因

(1) ストレス

卵巣の痛みに影響する原因の一つとして、ストレスが挙げられます。

ストレスは、身体の様々な箇所に負担をかけることになります。また、ストレスにはホルモンバランスを乱すはたらきをすることもありますので、ホルモンが大切な卵巣への影響も大きいものになります。

具体的には、卵巣の働く源となる脳にストレスの影響が出ると、自律神経のバランスを乱すことになりますので、月経不順などの女性特有の症状が出てきます。

(2) 冷えなどの血行不良・睡眠不足

身体の末端が冷えることにより、冷え性を患っている方は多いのではないかと思います。冷えにより、ホルモンバランスが乱れることがあります。

また、冷えは睡眠を十分に摂ることを妨げるため、睡眠によるホルモンバランスを整える作業が滞ってしまいます。

身体を動かし、体温ほどの湯で手先,足先を温めて冷えを改善し血行を促進していきましょう。

3) 卵巣の痛みで考えられる3種類の病気

(1) 卵巣機能低下症

この病気は、先程ご紹介したストレスが原因として発症するものとなっております。

卵巣と脳は、自律神経により繋がっているためストレスにより脳が機能を低下してしまった場合、自律神経が乱れてしまって結果的に、卵巣へ乱れの影響が出てしまいます。

卵巣へのホルモン分泌指令が出なければ、若い方であっても更年期症状の様なものが出てきてしまいます。

ストレスによる月経不順は、不妊症を引き起こすことがあるため早急に婦人科を受診し、ホルモン注射などの処置を受けることをお勧めします。

(2) 卵巣膿腫

この病気は、先程ご紹介した腰への鈍痛や突然の激しい腹部の痛みにつながる病気となっております。卵巣にコブの様に腫れることにより、腰部や腹部へ鈍痛が襲ってきます。

原因としては、卵子の異常発生による卵巣への負担だと言われていますが腫瘍のできる原因はハッキリしていないのです。

適切な用品を使用して、健康的な生活を送ることで未然な予防を心がけてみてください。

(3) 卵巣破裂

この病気は、卵巣膿腫が肥大化して腹部への突如とした鈍痛が襲ってくるという症状が起こります。

この病気は、あまりの激痛のため失神や嘔吐などが起こり卵巣の一部が捻れて破裂するということが起こります。

この場合、緊急手術になるため日頃より卵巣などの女性器と呼ばれるものを婦人科で検診を受けておきましょう。

Doctor and surgeon looking at a computer

4) 卵巣の痛みへ自宅でできる対処法

(1) 温熱療法

卵巣の痛みに効果的な対処法としては、特定の部分を温めることとなっています。

温めることは、血行促進の効果を得られますので卵巣の痛みの原因の一つである『冷え』を解消することが可能となります。

温める方としては、下腹部周辺を40度くらいのお湯を染み込ませた布を充てると効果があるとされています。

また、子宮を含む下腹部の裏側である腰部を同時に温めるとよいでしょう。

(2) 生活バランス

卵巣の痛みの対処法で最も大切なことは、栄養と睡眠と体温の調和がとれていることです。先ほどの温熱療法とともに食事から得られる効果には、栄養摂取と体温上昇にもつながります。

また、睡眠は夜間の体温低下を防いでくれるためホルモンバランスを整えて卵巣の痛みを防ぐことができます。

5) 卵巣が痛む場合にすべき検査方法

(1) エコー検査

この検査は、妊娠経験者であれば産婦人科でのエコー検査は抵抗感がないでしょう。ブローブと呼ばれる装置を下腹部に装着し、超音波により卵巣の様子を見ていきます。

エコー検査では、卵巣全体を見て膿腫などの有無を調べます。

期間としては日帰りで行うことはできますが、後ほどご紹介する生体検査と合わせると3〜5日間を見ておきましょう。

(2) 生体検査

エコー検査にて、膿腫が発見された際に良性か悪性かを調べるために行われます。この検査は、膣を経由して細い針を挿入して卵巣の細胞を採取していきます。

残念ながら痛みと違和感を激しく感じる検査ではありますが、我慢して今後のためにも絶対受けましょう。

検査料につきましては、各医療機関をお尋ねになってください。

6) 卵巣の痛みが続く場合に行うべき治療法

(1) 手術による治療

卵巣の痛みが長く続いており、卵巣に異常が見られる場合は手術により卵巣の摘出手術や出血している地点を止血する手術を行います。

手術の種類としましては以下の様なものがあります。

・腹腔鏡手術

この手術は、腹部に内視鏡が入る程度の穴を開けてそこから、専用器具にて手術を施すものとなっています。

卵巣にできた膿腫が悪性であると判断された際に、それを摘出もしくは進行を止める目的で行われます。また、術後の経過も順調に進みやすく、術後の傷も小さいもので済むため効果的な種類となっています。

・開腹手術

この手術は、卵巣以外でも行われる種類となっています。

下半身麻酔をかけて、侵された卵巣を摘出する目的や出血している箇所を止血し場合によっては卵巣の片側の機能を停止させる目的で行われます。

術後の経過は傷の治り具合によって異なりますが、基本的に問題となることは起こらないと考えて良いでしょう。

入院期間などが腹腔鏡手術に比べて長くなるかもしれませんが、各医療機関によっては短期で済む場合もあるので、自身の信用できる医療機関を探してみることをお勧めします。

(2) 薬物療法

卵巣の痛みへ行われる治療法として、薬物療法があります。ここでは、卵巣の痛みに効果的な薬についてご紹介させていただきます。

・ディナゲスト

この薬は近年開発されたもので、月経の際に出される黄体ホルモンを薬としたものです。服用することで、排卵がストップし侵された卵巣に負担を軽減させることが可能となっております。

持続的に服用することで、子宮内膜症による卵巣の痛みを改善させることができます。内膜症により、傷ついた部分を縮小させる効果を持つ薬でもありますので医師に相談してみることをお勧めします。

・薬物療法全体について

薬物療法はホルモン分泌を抑制することで、子宮の動きを止めてから侵された組織を外へ出す効果をもたらすピルなどが卵巣の痛み改善につながりますので副作用に気をつけながら医師の指導の元服用をして治療をしていきましょう。

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7) 卵巣の痛みへ日常からできる予防法

(1) 食習慣

食習慣では、利尿作用のある食べ物を食べることにより卵巣の働きを促していきましょう。

卵巣に分泌物が溜まることが卵巣の痛みへつながりますので、利尿作用のある緑黄色野菜を中心とした食事を摂ることにより卵巣の痛みが改善する見込みがあります。

肉魚野菜のバランスをとりつつ、日本人らしい一汁三菜を心がけた食生活をお勧めします。

(2) 入浴習慣

先述した通り、ストレスが溜まることにより脳からの指令の影響で卵巣に影響をもたらすことがあります。

よって、身体を温めて血流促進とリラックス効果によるストレス解消には入浴が効果的と言われています。40度前後の湯にじっくり20?30分ほど浸かることを、お勧めします。

(3) その他の生活習慣

卵巣が痛いという症状で、生活習慣の中でのポイントをご紹介させていただきます。

・笑顔という表情を意識的に行う

笑うというのはストレスを解消することができるため、卵巣が痛いという症状を軽減させるきっかけになります。

また、心から笑うことは血行促進にもつながりますので様々な症状軽減と冷えの解消につながりますので、お勧めとなっています。

・身体を温める

先述した通り身体を温めることは、血行促進につながり卵巣の痛みを解消するきっかけになります。身体を温める効果を発揮するために『生姜湯』を飲むことがお勧めです。

生姜には身体を中心から温める効果がありますので、生姜を少し使った料理などがお勧めです。

また、朝の冷えた身体にホットミルクなどの暖かい飲み物を飲むことで覚醒効果と冷えの解消が見込まれますのでお勧めです。






今回のまとめ

1) 卵巣の痛みの代表的な症状

2) 卵巣の痛みの原因とは

3) 卵巣の痛みで考えられる病気とは

4) 卵巣の痛みへ自宅でできる対処法

5) 卵巣が痛む場合にすべき検査方法

6) 卵巣の痛みが続く場合に行う治療法

7) 卵巣の痛みへ日常からできる予防法