デスクに座っている医者

「卵巣に水がたまっている」と言われると、すごく重病な気がしてしまいますよね。実際に自分で水がたまっているという感覚もわからない為、病院で医師に指摘されて気付くことがほとんどです。そんな卵巣に水がたまる症状や原因についてご紹介します。






卵巣に水がたまるとは?確認したい3大原因と治療方法


1)そもそも卵巣に水がたまるとは?

卵巣に水がたまるというのには病気でたまっている場合と、排卵や生理前の為たまっているという場合があります。人間の体の中にはさまざまな場所に水があります。この水が少しの量、どこかにたまってしまったりするのは特に問題がありません。たまる水の量が異常に多かったりした場合に、病気の一つの原因や症状と考えられることになります。

2)症状チェック!卵巣に水がたまっているかどうかの3大症状

(1)下腹部痛

卵巣に水が溜まっていても初期の段階では症状が出なかったり、わからない場合がほとんどになります。下腹部痛などの症状が現れるほどになってくると、卵巣に溜まっている水の量も多くなっていることが多いです。生理痛のような重い感じの痛みが生理前後以外の時期に現れる場合は水が溜まっている可能性があります。

(2)頻尿

卵巣に水が溜まっている場合、膀胱が圧迫されるため、頻尿になる可能性があります。頻尿だけの症状では卵巣に水がたまっているということに直結することは少ないですが、下腹部痛などの症状が伴っている場合は卵巣の水が原因になっている可能性もあります。

(3)吐き気

吐き気を感じたり、実際にもどしてしまう場合は、すでに卵巣が肥大化している恐れがあります。明らかに通常の気分の悪さ以上に吐き気を催して、下腹部や腰に激しい痛みを感じる場合には、卵巣の水が原因になっている可能性があります。これは卵巣の嚢腫が肥大化しすぎて、重さに耐えられず卵巣自体が回転してしまう卵巣嚢腫茎捻転を起こしている可能性があり、とても危険です。

3)何が原因?卵巣に水がたまってしまう3大原因とは

(1)ストレス

実はこの卵巣に水が溜まってしまうということについてははっきりとした原因はわかっていません。ストレスが原因という説もありますが、あくまで可能性ということになってしまうようです。これはストレスが原因で血流障害が起きてしまい、月経時に体外へ排泄されるべき子宮内膜が腹腔に停滞してしまうためと言われています。

(2)女性ホルモン

これは病気などではなく、排卵のタイミングなどによって水が少量溜まるという場合の原因の一つです。排卵の時期に超音波などで検査をすると水が溜まって卵巣が腫れているということもあるようです。超音波で検査する場合には排卵のタイミングを避けて行わなければ正確な検査ができなくなってしまいます。

(3)交感神経の緊張

交感神経は活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時に活発になる神経になります。この交感神経が常に緊張している状態が続いていると、卵巣に水が溜まってしまう原因になるようです。交感神経の緊張状態が持続すると血液は顆粒球増多の状態になり、膿ができやすくなります。そのため、子宮内膜周辺に膿が多くなり、これが嚢胞となっていくようです。

資料を確認している医者

4)応急処置を試そう!症状への対処方法とは

(1)リラックスする

リラックスできていない状態である交感神経の緊張は原因の一つになります。まずはリラックスしてみましょう。病気以外の原因で卵巣に水が溜まってしまっている場合には気にせずに放っておくと水がなくなっているとも言われています。

(2)湯船につかる

卵巣に水が溜まる原因として血流障害も言われています。お風呂にゆったりつかることで、血流が良くなりますから、子宮内膜を月経時に排泄しやすくしてくれます。また、湯船につかることで、リラックス効果もありますから、交感神経の緊張もほぐしてくれるでしょう。

(3)よく笑う

笑うことは意識してするものではないから、なんだか難しい気もしますよね。コメディ映画や、バラエティー番組を見ることで日頃よりよく笑っていれば、症状もあまり気にならなくなるかもしれません。これはストレスの解消にもなるので、とても良いことです。

5)症状が治まらない・・これって病気?病気かどうかの判断基準とは

(1)下腹部が膨らんでいる

卵巣は沈黙の臓器と言われており、少々水が溜まったり腫れたりしても症状が出ません。しかし徐々に卵巣にたまる水の量が多くなってくるため、下腹部が膨らんでくることがあります。手で下腹部を触ってみるとこれが卵巣だとわかるようなレベルになってくるほど重症化していることも多くあります。

(2)月経痛がひどくなる

病気が原因で卵巣に水が溜まっていると子宮周辺の血流が悪くなっている可能性が高いです。そのため炎症などもおこりやすく、月経痛がひどくなってしまいます。月経前後でないのに月経痛のような下腹部の痛みがある場合も病気の可能性が高いです。

(3)出血

月経時以外に性器からの出血がおこる場合があります。これは腫瘍などが大きくなっており、炎症などを起こしているためと言われています。卵巣の病気以外でも月経時以外に出血が起こるということは何かしらの異常をきたしている場合が高いので、医療機関を受診するようにしましょう。

6)症状が続く場合は要注意!可能性のある4種類の病気とは

(1)卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は水や脂肪などの分泌物がたまってしまう腫瘍になりますが、90%以上は良性の腫瘍になります。卵巣がコブのように腫れるのが卵巣嚢腫と呼ばれています。原因はわからないけれど、卵子が異常に増殖してしまうことで、卵巣嚢腫となるとされています。

(2)皮様嚢腫

皮様嚢腫は赤ちゃんの元になる生殖細胞が卵胞内で細胞分裂をはじめてしまい、途中まで成長した状態になることでできた腫瘍になります。細胞分裂により、髪の毛や歯などの組織が作られてしまうため、卵巣が大きくなってしまいます。これは放っておくと、ひどい場合だと卵巣破裂などが起こる可能性もある怖い病気です。

(3)チョコレート嚢腫

チョコレート嚢腫は子宮内膜症の一種になります。これは子宮内膜に似た組織が子宮内部の様々な場所にできてしまい、増殖や隔離を繰り返します。このなかでも卵巣の内部に発生したものをチョコレート嚢腫と呼びます。子宮内膜症は不妊の原因にもなりかねるのでできるだけ早い段階での治療をおすすめします。

(4)卵巣機能不全

これは卵巣の機能が低下してしまい、女性ホルモンのバランスが乱れることで月経周期が乱れたり排卵障害が起こることをいいます。原因はさまざまですが、ストレスなど精神的なものが大きいと考えられています。卵巣機能不全になっているとホルモンバランスが乱れてしまっている為、分泌物などが溜まってしまう可能性があります。

Stethoscope in hands

7)早期検査を!症状が続く場合に試したい3つの検査・治療方法

(1)検査方法

・超音波検査

卵巣の異常については、ほとんどが超音波での検査となります。超音波検査で卵巣や子宮の正確な大きさや内部の状態が観察できるので、病気の種類や状態をかなり正確に判別できることが可能です。その場で検査結果がわかり、費用も1,500円程度から3,000円程度なので比較的少ない費用での検査が可能です。

・CT検査

CT検査では卵巣自体を見るというよりは、卵巣周辺の臓器などの状態を見ることが多くなります。リンパ節や肝臓などへの影響などを調べることが可能です。検査時間自体も5~15分程度と早く、費用も4,000円程度から7,000円程度になります。

・MRI検査

卵巣の異常の中でもチョコレート嚢胞などの場合になるとMRIでの検査が必要と言われています。CT検査では撮影しきれない部分まで撮影するのに適切と言われています。検査時間は20~30分程度かかることが多く、費用はCT検査とそこまで変わらず5,000円程度から8,000円程度になります。

(2)治療方法

・経過観察

一番多いのが経過観察になります。卵巣が肥大になりすぎている場合や、緊急を要する場合には異なる治療方法になりますが、水の量が少ない場合は経過観察で様子を見ることが多くなります。1ヶ月程度ごとで診察を受けていきますので、費用としては診察料の2,000円程度から3,000円程度がかかってきます。

・ピルの服用

卵巣に水が溜まる原因が嚢腫などの場合にはピルなどのホルモン剤の服用により、卵巣の腫れなどがひいてくるため水が溜まっているのも量が減るようです。手術と違って、一時的に悪化を食い止めるような治療法になるため、完全に治すことはできません。費用はピルのみの服用の場合で、1ヶ月2,500円程度になります。

・切除手術

嚢腫などが見つかっている場合で、大きさがおおきすぎる場合などには切除する手術が用いられる場合があります。嚢腫の大きさが5センチを超えると卵巣茎捻転を起こす可能性もあるので、早めに切除する人も増えてきています。手術自体は3、4時間程度で終わることが多く、費用は20万から30万程度と言われています。

8)生活習慣から予防を!卵巣に水がたまってしまう症状への予防習慣

(1)ストレスをためない

ストレスが多くなってくると、自律神経がうまく機能しなくなってしまうため、ホルモンバランスが崩れたり、卵巣への負担もかかってきます。働く女性が多い現代でストレスをためずに過ごすのは難しいかもしれませんが、できるだけゆったりとした気持ちで毎日を過ごしていきましょう。

(2)禁煙・禁酒

タバコやアルコールは卵巣だけでなく、体にとって悪いものです。アルコールは過度に飲みすぎなければ大丈夫ですが、タバコには有害物質が大量に含まれています。卵巣の機能を低下させることはもちろん、体を冷やしてしまう傾向にもあるので、良くありません。少しでも気になる症状がある場合には、禁煙禁酒をしてみると良いでしょう。

(3)食生活の改善

海藻、大豆、麹などは卵巣機能にとって良い食べ物であるといえます。現代では食の欧米化がすすんでしまっていますが、伝統的な和食には女性にとってうれしい効果や健康効果をもたらす栄養素が豊富に含まれています。野菜や魚、穀物を多く摂るようにして、動物性たんぱく質などは控えるようにしてみましょう。






今回のまとめ

1)そもそも卵巣に水がたまるとは?

2)症状チェック!卵巣に水がたまっているかどうかの3つの症状

3)何が原因?卵巣に水がたまってしまう3大原因とは

4)応急処置を試そう!症状への対処方法とは

5)症状が治まらない・・これって病気?病気かどうかの判断基準とは

6)症状が続く場合は要注意!可能性のある4種類の病気とは

7)早期検査を!症状が続く場合に試したい検査・治療方法

8)生活習慣から予防を!卵巣に水がたまってしまう症状への予防習慣