Mid section of a female medicine doctor holding silver pen writing something on clipboard closeup. Physician ready to examine patient

「お腹に水が溜まる」と聞くと、水分の取りすぎのように思ってしまうかもしれませんが、お腹に水が溜まるのは何かの病気になっている事が原因です。最近お腹周りがやけに膨らんできたな、体調が悪いなと感じたら、放置せずに医療機関を受診しましょう。 






お腹に水が溜まるのはなぜ?注意したい5大病気と治療方法


1)そもそもお腹に水が溜まるとはなに?症状の4つのチェック項目とは 

お腹に水が溜まる状態のことを「腹水」と言います。ここでの「お腹」とは「胃」の事ではなく、内臓が詰まっている腹部の事を言います。腹部には胃や腸・子宮・卵巣・腎臓・肝臓等、多くの重要な内臓が詰まっており、「腹膜」という膜で覆われています。腹膜は内臓同士の摩擦を防ぐ為に存在しています。内臓と腹膜の間を「腹腔」と言い、20ml~50mlの水で満たされているのですが、この水がタンパク質を含み、異常に増えた状態を「腹水」と言います。 

(1)お腹が張る 

腹水が溜まる事でお腹が大きくなり、体重が増加します。お腹周りが大きくなるので服のサイズが小さく感じるようになります。 

(2)食欲不振 

胃や腸の内臓が圧迫されるので食欲が無くなります。 

(3)息切れ 

肺が圧迫されると呼吸がしにくくなり、息切れが現れます。 

(4)冷えやむくみ 

血行が悪くなるので体が冷えるようになります。また、水分が溜まっている事から、むくみや倦怠感等が現れます。 

2)この違和感は病気?病気かどうかの見分け方・判断基準とは 

腹部に水分が溜まるり内臓が圧迫される事から、様々な症状が現れるようになります。 

・お腹周りが不自然に太ったような感じを受け、体重が増加する 

・今までのように食事が取れなくなる 

・息苦しさを感じる 

・むくみが現れる 

・首の血管が膨らむ 

運動不足や暴飲暴食で太ったような状態に似ていますが、腹部周りだけ太くなったり、食欲低下や腹部の不快感等、今までとは違う症状が現れたなら要注意です。 

3)なぜなるの?お腹に水が溜まる症状で考えられる2大原因とは 

腹水が溜まる原因は、腹腔内に血管から液体成分が排出されるからです。なぜ血管から液体成分が排出されるのかというと、その発端は2つに分類されます。 

(1)炎症性腹水 

何らかの病気が原因で腹腔内に炎症が発生し、血管から水分が滲み出た状態です。滲み出た水分内にはタンパク質が多く含まれ、固まりやすい性質があるので腹部も固くなります。主に、癌や細菌性腹膜炎・急性膵炎等が原因で発症します。癌がリンパ節に転移することでリンパ管が詰まる・感染した細菌と戦う為に血管から血球成分が流れ出てしまう、等が原因で腹水が溜まるようになります。 

(2)非炎症性腹水 

何らかの病気が原因で血管から水分が漏れ出した状態です。水分にタンパク質が少ないので、固まりにくい性質があります。肝硬変やうっ血性心不全・卵巣過剰刺激症候群等が原因で発症します。血管の圧力が上昇する・血管内の水分調整ができなくなる等が原因で、血管から水分が漏れ出し、腹水が溜まります。

Doctor has devoted a stethoscope to men 

4)種類の解説!考えられる主な5種類の病気とは 

(1)肝臓の病気 

過度のアルコール摂取が原因で肝臓の働きが悪くなり、血液の循環が上手くできなくなるので血管の圧力が上昇します。さらに、血液中の水分を調整するアルブミンが不足します。これらが重なり、血液の水分が漏れ出してしまいます。受診する医療機関は、消化器内科や肝臓の専門医がいる総合病院です。血液検査で肝臓に関わる数値を調べ、超音波検査やMRI等の画像診断で肝臓の状態を調べます。その後、診断結果に基づいて治療が行われます。 

(2)心臓の病気 

右心不全になると腹水を発症します。右心室の機能が低下すると大静脈がうっ血しましまい、血管の圧力が上昇するので、血液から水分が漏れ出します。心臓を専門に診てもらえる大医学病院や専門病院を受診して、治療を行います。 

(3)ネフローゼ症候群や腎不全 

血液中のタンパク質が、尿に多く排出される事で低蛋白血症になります。さらに高脂血症やむくみを伴い、腹水が溜まるようになります。病気が原因で発症する場合は、その病気を治療する事で寛解(症状がおさまる状態)する場合がありますが、腎臓や糸球体の異常が原因の場合は、徐々に腎機能が低下し、腎不全に移行する可能性があります。内臓が病気なると血液循環が悪くなってうっ血するようになり、その結果血管内の圧力が上昇して、血液内の水分が滲出・漏出するようになります。内臓疾患を疑ったら、その専門医や総合病院を受診して検査を受けましょう。 

(4)急性膵炎 

大量のアルコール摂取や暴飲暴食が原因で膵臓が膵液で溶ける症状です。消化酵素を大量に含んだ腹水が腹腔内に溜まり、この腹水が周囲の内臓や組織に炎症を起こさせます。悪化すると、ショック状態や意識喪失等が現れ、重症化する場合があるので注意が必要です。胃やみぞおちあたりに激しい痛みを感じたら、すぐに消化器科や専門医がいる病院を受診しましょう。 

(5)癌性腹膜炎 

末期に近くなった消化器系や婦人科系の癌は、腹膜にも癌が転移してしまいます。血管のうっ血や水分調整が行えず腹水がたまり、抜いてもまたすぐに溜まるので顔や足がむくむようになります。 

5)日常生活から改善を!症状への一般的な予防ポイント 

お腹に水が溜まるのは、殆どが何かの病気に罹患している事が原因です。そうならない為には、その病気をしっかりと治療する事が先決です。医師の指示に従って治療を行いましょう。また、原因不明の腹水を発症する場合もありますし、腹水の症状が軽く「様子見」とされる場合もあります。

様子見とされた場合は考え込まないようにして、食生活や体調管理を気をつけるようにしましょう。 まずは、病気にならないように、バランスの取れた食事や適度な運動で健康な体を造りましょう。 そして、何か体調に異変を感じたら、放置せずに医療機関を受診して検査を受けることが大切です。






今回のまとめ 

1)そもそもお腹に水が溜まるとはなに?症状の4つのチェック項目とは 

2)この違和感は病気?病気かどうかの見分け方・判断基準とは 

3)なぜなるの?お腹に水が溜まる症状で考えられる2大原因とは 

4)種類の解説!考えられる主な5種類の病気とは 

5)日常生活から改善を!症状への一般的な予防ポイント