患者に薬の説明をしている医者

尿の色がおかしくて、「あれ?」と思うことって誰でも一度や二度は経験があると思います。ただ、ほとんどの場合は一過性なので、その時だけで忘れがちです。

では、慢性的に続いたり明らかに濁っているような場合はどうなのでしょう。今回は尿の濁りの原因・対処法をお伝えします。






尿の濁りの5大原因!症状・対処方法とは


1)健康的な尿の5つのチェックポイント 

(1)尿の色 

健康な尿の色は、薄い黄色や麦わら色をしています。これは、胆汁の色素が関与しているとされています。水分を多く取ったり、大量にビールを飲んだりすると、色が透明になりますが、この場合は心配いりません。 

オレンジに近い色になっている時は、スポーツなどによる発汗で水分を大量に消耗した場合や、胆石症の時の黄疸により尿中にビリルビンが多量に含まれているケースが考えられます。 

尿が赤っぽかったり、赤褐色になっている場合には、腎臓や尿路の疾患によって尿に血液が含まれていたり、または下剤や赤い飲食物を飲んだりしたケースが考えられます。 

きわめてまれなケースではありますが、緑膿菌に感染したような場合には、尿の色が青緑色になることがあるようです。 

(2)透明度 

健康な尿の色は、薄い黄色や麦わら色をしていることに加えて、透明で透き通っていることが挙げられます。逆に、尿がにごっているような場合には、尿中に赤血球や白血球、剥がれおちた上皮細胞や細菌、破壊された組織が混じっていることが考えられます。 

また、尿が白濁していて下着に膿がつくような場合には尿道の病気、発熱や腰痛があるような場合には腎盂腎炎などが疑われます。 

(3)尿の量 

一般的に、健康な人の一日当たりの尿の量は1000mlから1500mlだと言われています。これが2500ml以上になると多尿、500ml以下の場合には欠尿、100mlを切ると無尿と言われます。 

(4)排尿の頻度 

健康な人の一日当たりの排尿回数は、日中に5回から8回で、寝ている間が0回、もしくは1回と言われています。夜に2回以上トイレに起きるような場合には、頻尿が疑われます。その場合は、女性だとほとんどの人が膀胱炎、男性だと前立腺炎や尿道炎の疑いがあります。 

(5)尿の臭い 

健康的な人の尿は、飲食物によって多少の変化はあるものの、それほど強烈に臭いものではありません。アンモニア臭がきついような場合には、膀胱炎などの尿を作る過程でのトラブルが考えられます。 

果物のような甘ったるいにおいがする場合には、糖尿病、それもかなり進行している可能性が考えられます。ただし、健康な人の尿であっても、流さずに放置しておくとアンモニア臭が強くなります。 

2)尿の濁りの3大原因 

(1)食事 

ホウレンソウなどに多く含まれるシュウ酸を過剰に摂取した場合などに、それを排出するために尿が濁ることがあります。排出が追いつかなくなると尿路結石になる恐れもあるので注意が必要です。 

(2)生理周期 

女性の場合は生理前後の体調変化によって、尿が濁ることがあります。また、生理中の血液が混入して濁るケースや、おりものによって濁るケースもあります。 

(3)細菌 

これも女性に多くみられるのですが、細菌感染によって膀胱炎になった時などに、尿に血液や白血球、細菌が混入して濁ることがあります。 

※尿が濁っているような場合には、一過性のものなら心配は要りませんが、長く続くようなら直ちに医療機関を受診するようにしましょう。自己判断で放置してしまうと、重症化することもあります。

Stethoscope in hands

3)尿の濁りが続く場合に考えられる3つの病気 

(1)膀胱炎 

尿道から入ってきた細菌によって膀胱が感染症を起こす疾患です。女性に一般的に多くみられますが、その理由は尿道が男性に比べて短いからです。子供の場合には男女問わず見られます。 

(2)腎盂腎炎 

膀胱内の細菌が、腎臓にまでさかのぼった場合に起こる疾患です。尿の濁りだけでなく、腰痛や発熱をともなうのが特徴です。 

(3)尿道炎 

膀胱炎と違って男性に多くみられる疾患です。性行為による淋菌やクラミジア菌に感染することによって起こり、膿が混じることで尿がにごります。 

4)尿の濁りが続く場合にすべき検査方法 

尿の濁りが続く場合には、一般的には尿検査を行います。尿の状態を目で確認するだけでなく、含まれている成分を解析することによって原因を突き止めます。 

泌尿器科を受診するのが一般的です。通常は尿検査のみを行うことは考えにくいので、その後の治療などにより費用はまちまちです。 

5)尿の濁りが続く場合にすべき治療方法 

尿の濁りが続くような場合に考えられるのは、細菌感染であることが主なので、細菌を除去するために抗生物質を投与されます。

細菌を完全に駆除してしまわないと合併症の恐れがあるので、医師の言うとおりに飲みつづける必要があります。泌尿器科を受診すると良いでしょう。 

6)尿の濁りへ日常からできる2つの予防習慣 

(1)感染予防 

性行為をする際には、コンドームを用いて、お互いの感染のリスクを下げるようにしましょう。 

(2)食生活の見直し 

シュウ酸の摂りすぎやアルコールの摂りすぎを控え、かんきつ類や緑黄色野菜を積極的に摂取するようにしましょう。 






今回のまとめ 

1)健康的な尿の5つのチェックポイント 

2)尿の濁りの3大原因 

3)尿の濁りへの対処方法 

4)尿の濁りが続く場合に考えられる3つの病気 

5)尿の濁りが続く場合にすべき検査方法 

6)尿の濁りが続く場合にすべき治療方法 

7)尿の濁りへ日常からできる2つの予防習慣