患者に説明を行う女性の医師

尿が普段と違って変な臭いがするという経験をした人は多いのではないでしょうか。それが一時的なものではなく、続く場合は何かの病気のサインではないかと不安になると思います。

今回は尿が臭い場合の原因・考えられる病気の可能性・対処方法などをご紹介します。






尿が臭い場合の2大原因!症状・対処方法とは


1)健康的な尿の3つのチェックポイント

(1)アンモニア臭

尿の臭いが薄いアンモニアのような臭いであるならば正常です。尿素が空気に触れることでアンモニアに分解されることがアンモニア臭の原因です。

(2)薄い黄色の尿

肝臓から分泌されるビリルビンという色素が運ばれることで尿は黄色く見えるそうです。薄い黄色であれば正常な尿です。

(3)トイレに行く回数

水分を1日500ml摂取するならば、1日10回ほど行くのが正常とされています。もちろん年齢や体格によって変わります。

2)尿の臭いチェック!2種類の臭いとは

(1)きついアンモニア臭

通常よりもきついアンモニア臭がする場合は生活習慣を見直す必要があるかもしれません。色も濃い場合があります。

(2)甘い臭い

アーモンド臭も混ざったような甘い臭い、または甘酸っぱい臭いが続く時は病気の可能性もあります。 

3)尿が臭い場合への3大原因とは

(1)食生活の偏り

水分の摂取量が少なく、ニラやニンニクなど香りがきつい物を中心に食べると体内の循環が悪くなり、尿が臭くなる原因になります。

アルコールの過剰な摂取も肝臓に負担が掛かり、アミノ酸や脂肪酸の不完全代謝産物であるケトン体が生産され、ケトン臭として尿から出てくる場合もあります。色も通常よりも濃い黄色になります。

(2)腎臓の炎症

強い激臭や甘酸っぱい臭いがしたら、腎臓が炎症している可能性があります。とくに泡立ったような尿は蛋白質が混ざっているということもあり、早期に検査をする必要があります。

濃い黄色、または血尿で赤くなる場合もあります。

(3)運動不足

強いアンモニア臭や甘酸っぱい臭いがする場合、普段から運動不足でお菓子や果物などの糖分が比較的多いものを食べ続けていることが原因の可能性あります。

運動で血糖値を下げないと尿にまで影響が出てしまいます。

ベッドで座っている女性

4)尿が臭い場合への対処方法

(1)食生活を見直す

水分の摂取量が低い場合や、香りのきつい食べ物を食べた場合に尿の色が変色して臭いもきつくなる場合があります。適量の水分を摂って、バランスの良い食事を摂りましょう。

数日しても正常な尿に戻らなければ病院で検査を受けてください。

(2)ストレスを解消する

ストレスを溜めると日常生活のバランスが崩れて、体にも影響が出てきます。ストレスは体を緊張状態にして、体内の水分を奪っていきます。

そのため、尿は濃い色で臭いがきつくなります。また、暴飲暴食を繰り返し、体内に悪い影響を与えると尿が変色して臭いもきつくなることもあります。しっかり休養を取ることや、ストレス発散ができる趣味などを楽しみましょう。

それでも、数日尿が普段と違うことが続くのであれば、病院で診てもらいましょう。

5)尿が臭い状態が続く場合に考えられる2つの病気

(1)糖尿病

インスリンの分泌が少なくなることで、ブドウ糖が有効に使われずに血糖値が高くなる病気です。心筋梗塞、脳卒中、視力低下などに繋がる恐ろしい病気です。

若年層には膵臓の疾患でインスリンが作られない場合に発症することが多いですが、中年期には過食による肥満や運動不足、喫煙、ストレスなどにより発病することが多いです。

尿をした時に血糖が含まれているので、甘い臭いがします。

(2)腎臓の病気

傷ついた腎臓に細菌が入ると腎炎などの病気になる可能性があります。肥満になると血液の流れが増えて腎臓に負担がかかり傷ついてしまうことがあります。

その時に風邪などを引くと、菌が入りやすくなるので普段の健康管理が大切です。

6)気になる場合にすべき検査方法

(1)尿検査

尿の臭いや色が正常に戻らないのであれば、内科で尿検査を受けましょう。尿検査の多くは試験紙検査を行います。試験紙に尿を浸して、化学反応により出た色で腎臓や尿道、前立腺の状態などを知ることができます。

身体に負担のかからない簡単な検査であるにも関わらず、体全体の情報を知ることができるので気になったらすぐに行くのも良いです。

尿検査のみの料金は保険が利いて300円前後です。検査の結果は次回の受診でだいたい分かります。

(2)血液検査

血液も尿と同じく体全体の情報を得ることができます。血液検査と尿検査の両方合わせた結果から病気などを判断する場合が多いです。

血液検査のみの料金は保険適用で2000円~3000円ほどです。

Doctor and surgeon reading notes

7)気になる場合にすべき治療方法

(1)薬物療法

内科で糖尿病と診断された場合、血糖値をコントロールする助けとなる薬を飲むことになります。それでも十分でない場合はインスリン注射を打ちます。

腎炎などの腎臓病だった場合も薬で治療することになります。腎炎の進行を抑えるにはステロイドを使って免疫機能を抑制しなければなりません。

ステロイドを使うと肥満や白内障の原因になる副作用があるので、治療期間や薬の量などの配慮が必要です。

(2)食事療法

糖尿病の場合、血糖値が高くなるお菓子や脂っこいものは避けつつ、3食しっかりたべることが大切です。主食、主菜、副菜をバランスよく毎日摂れば、尿糖を抑えることができます。

腎臓病の場合は腎臓に負担がかかる塩分のたかいもの、刺激の強い香辛料やアルコールなどは控えるようにします。腎臓を活性化させる野菜や豆類などを積極的に摂るようにしましょう。

(3)運動療法

運動をすると中性脂肪が減るだけでなく血糖値が下がるため、尿糖の量が少なくなります。また動脈硬化の原因になる悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きにもなります。

腎炎でも、腎臓に負担がかからない30分のウォーキングや軽めの体操をして、免疫力を高めましょう。

8)尿の気になる臭いへ!日常生活からできる3つの予防習慣

(1)食生活の改善

血糖値が高くなる甘い物や内臓に影響を与えるアルコールや香辛料をふんだんに使った料理を控えるように心掛けることが大切です。毎日3食をバランスよくしっかり食べることで、尿は正常に出てきます。

(2)十分な睡眠時間を確保する

疲れを溜めるとストレスが溜まるばかりか体全体の緊張状態で体内の水分が不足して色の濃い臭い尿になります。水分を補給しながら休養を取りましょう。

(3)運動をする

軽いウォーキングや体操でも良いので、運動をする習慣をつけましょう。コレステロールや塩分を摂りすぎている人は生活習慣病になりやすいので、体を動かして中性脂肪や悪玉コレステロールを出しましょう。






今回のまとめ

1)健康的な尿の3つのチェックポイント

2)尿の臭いチェック!2種類の臭いとは

3)尿が臭い場合への3大原因とは

4)尿が臭い場合への対処方法

5)尿が臭い状態が続く場合に考えられる2つの病気

6)気になる場合にすべき検査方法

7)気になる場合にすべき治療方法

8)尿の気になる臭いへ!日常生活からできる3つの予防習慣