聴診器を持つドクター

喉が詰まる感じがあって不快感があるという場合その原因は大きくわけて2つあります。症状は同じようなものでも中には危険な病気が潜んでいることもあり注意が必要です。今回は喉が詰まる感じの原因・考えられる病気の可能性・対処法をお伝えします。






喉が詰まる感じ・・!7つの原因と病気の可能性とは


1)喉が詰まる違和感の2大症状

(1)嚥下障害

嚥下障害の場合ですと飲み込むときにむせたり、詰まり感が強くて飲み込めなかったり、痛みがあったり、というような症状になります。

(2)錠剤が詰まっているように感じる

もう一つ実際には飲み込みには問題ない場合で喉の奥に錠剤が常に詰まって落ちていかないように感じる場合があります。原因がはっきりしない場合です。ほかの症状がなく1週間以上続く場合には注意が必要です。

2)喉が詰まる症状の7大原因とは

(1)喉や気管の炎症

腫れており飲み込む時に痛む場合があります。主に風邪やインフルエンザなどによって起きる場合です。

(2)逆流性食道炎

むせる場合には胃酸の逆流が考えられます。胃酸は強い酸で通常は胃の入り口にある筋肉の働きによって胃から出てこないようになっていますがその働きが弱くなり食道に酸が逆流することにより強い胸焼けとむせを感じ場合があります。

(3)異物

飲み込んだものがうまく食道から胃に入っていかず、喉に詰まっている場合があります。小さな子供が間違っておもちゃや硬貨を飲み込んだり高齢者は飲み込む力が弱くなり大きなものや餅など飲み込みきらないときに異物として喉に残ってしまいます。

(4)甲状腺腫など

直接喉の中に問題が無い場合でも甲状腺などの組織が大きくなり喉を外側から圧迫して飲み込む時に喉が詰まる感じがする場合があります。 

(5)アレルギー

気管が細くなり喉の詰まったと感じることがあります。ハウスダストやダニ、食物であれば卵やそばに反応して起こる方もいます。呼吸のしづらさと感じる場合もあります。

(6)頸肩腕症候群

喉の周囲の筋肉のこわばりの原因が肩や腕、首の筋肉の老廃物がうまく血液中に排泄されないと筋肉のこわばり、こりとして感じられるのです。このこりが強くなってくると飲み込みしづらく感じられます。

(7)咽喉頭異常感症

飲み込みの機能に異常が無い場合では自律神経の異常を疑います。ストレスにより自律神経に過度の負荷がかかって喉の奥に梅干し大のものが詰まった感じとなっていくのです。病院で検査をしても異常が無いといわれますが自覚症状が続き辛い思いをすることがあります。

Doctor analyzing problem of her patient

3)喉が詰まる症状への対処方法

(1)菌・ウイルスの除去

炎症の原因となる菌やウイルスを除去する処置をします。薬剤で治療のほかにうがい手洗いといった基本。安静や栄養といったことに注意していきます。

(2) 胃酸の逆流を防ぐ

逆流性食道炎の場合。食後30分は横にならずに過ごします。胃酸の食道への逆流を防ぐことが目的です。また過食にならないよう気を付けます。

(3) 異物の徐去

気管に詰まると窒息の危険がありますので速やかに除去します。

(4) 他の症状確認

大きくなった甲状腺の働きでほかの症状が出ることがあります。汗が異常にでる、疲れやすいなどあり病院で検査が必となる場合があります。

(5)アレルギー物質の除去

アレルギーの原因となる物質を除去します。喉の詰まりや喉のかゆみ息苦しさはアナフィラキシーショックが起きる場合がありますので速やかに処置が必要となります。

(6)血流改善

筋肉から老廃物を除去するため血流を良くしていきます。運動をして筋肉のこりを改善したり、温めて血流を良くします。パソコン作業を続けたり目を酷使しても起きますので作業を中断して筋肉の緊張をほぐす必要があります。

(7)ストレスの改善

ストレスと内臓器官は密接に関係していると考えられます。自律神経へのストレスを減らしリラックスした生活心がけましょう。咽喉頭異常感症では効果のある漢方薬があります。どの症状も1週間変わらず続く、症状が強くなる場合には病院への受診をお勧めします。

4)喉が詰まる症状が続く場合に考えられる7種の病気

(1)すぐに治療や処置が必要なもの

口頭咽頭の炎症:安静や栄養に気を付けていけば良くなることもありますが炎症の悪化を防ぐため医療の助けを借りた方が良いでしょう。

異物:窒息の危険があるのですぐに受診が必要です。

アレルギー:アナフィラキシーショックに繋がる場合も有り注意が必要です。

(2)一週間様子を見ても症状か改善しなければ受診が必要なもの

咽喉頭の癌:他の症状に注意して、血痰やかすれ声がある場合には早めに受診を勧めます。

甲状腺腫瘍:他の症状、疲れやすくなった、痩せてきた、汗がでる、があります。

逆流性食道炎胃:胃にすっぱいものが上がってくることがあります。まず食後横になるのをやめても症状が変わらないようであれば受診して下さい。

咽喉頭異常感症:病院で検査をしても検査結果に異常が特に出ない場合に疑います。症状が続く場合ストレスも溜まりますので医師とよく相談して下さい。不眠などの症状が出る場合には心療内科も有効ですがまずは耳鼻科でご相談下さい。

頸肩腕症候群:両方の肩胛骨を動かす体操をしても変わらないようでしたら受診をお勧めします。

5)喉の違和感が気になる場合すべき検査方法

(1)血液検査

(2)内視鏡(気管支、消化管)カメラ

(3)頸部超音波

この3つが基本なりますが詳しく調べる場合に追加でCTやMRIも行う場合があるでしょう。いずれの検査も保険診療内ででき費用については75歳以下であれば3割負担となります。

Closeup on medical doctor woman explaining something

6)どんな専門家へ相談するべきか

(1)消化器科を受診する場合

喉が詰まる症状と胸やけがする、すっぱいものが上がってくる場合には消化器科に受診となります。血液検査と消化管の内視鏡検査(カメラ)を行います。

カメラ検査は予約なる場合も多いですが病院によってはその場でできる場合もありますので、念のため食事は抜いていくとよいでしょう。逆流性食道炎の治療をしていく場合薬剤治療のほか過食肥満に対する注意があり食事後30分横にならないように指導を受けます。

(2)耳鼻咽喉科を受診する場合

痛みがある場合にはいろいろなものが考えらますが、一番やっかいなのは咽頭、喉頭の癌でしょうか。診療科は耳鼻咽喉科になります。血液検査とやはり内視鏡(カメラ)検査をします。内視鏡検査をした際組織を採取してきて病理検査をして確定診断とします。そのほか転移等詳しいことを調べるためCT、MRIを取る場合があります。

病理検査で確定診断がつけば放射線治療や手術、抗がん剤を利用していきます。発生率は人口10万に対し3人で男性の方が女性より4から5倍の確立で多いのが特徴です

咽喉頭異常感症では耳鼻科に受診して確定診断を受けます。原因は自律神経の失調になりますが、ほかの病気ではないことを確定するために同様の検査をしていき器質的な異常がないことを確認します。治療は主に薬物療法で効果のある漢方薬があります。ストレスや心因的要素がある場合にはそれを取り除くようにします。

(3) 内分泌科化内科を受診する場合

甲状腺腫の場合には首を触ると腫瘍がふれる場合がありますが確定診断では血液検査と超音波エコー検査を行います。薬物療法が主となります。

(4) 整形外科に受診をする場合

頸肩腕症候群の場合には整形外科の受診となりますが、他の病気が症状に隠れていないことを受診して確認して下さい。運動療法と薬剤が中心となります。

7)喉の詰まる違和感へ未然にできるポイント

(1)アレルギー物質を避ける生活を

アレルギーに関しては日ごろからその原因物質に近づかない、周囲の人にも自分のアレルギーに対して説明しておく等の配慮が必要です。アレルギーでアナフィラキシーショックを未然に防ぐためにも注意していきたいことです。

(2)禁煙・節酒・過食を避ける

日常生活で注意していきたいのは禁煙節酒ストレスフリーな生活、ですがそうはいかないのが現状ではないでしょうか。過食を避け肥満を防止し適度な運動をして肩や首の筋肉をほぐし、パソコン利用などで同体位を取り続けることなく眼精疲労にも注意していくことが大切です。

喉頭咽頭がんでは日本では正式に認められていませんが喫煙と飲酒の因果関係について注意喚起がなされています。長期の飲酒喫煙歴のある方は注意が必要です。どの症状に対しても喉は所望品であることを意識して喉に関心を持った節度ある生活が予防に繋がっていくのでしょう。






今回のまとめ

1)喉が詰まる感じ!2大原因と病気の可能性とは

2)喉が詰まる症状の7大原

3)喉が詰まる症状が続く場合に考えられる4種の病気

4)喉の違和感が気になる場合すべき検査方法

5)どんな専門家へ相談するべきか

6)喉の詰まる違和感へ未然にできるポイント