女性の患者に問診を行うナース

妊娠時に気になる胎児からの危険信号の可能性もあるお腹の張り。お腹が張って慌てる前に本記事を読んでその原因、対処法をしっかりと理解して、もしもの際に落ち着いて処置できるようにしましょう。

妊娠初期のお腹の張りの原因や対処方法、予防のポイントをお伝えします。






妊娠初期のお腹の張り3大原因!予防方法とは


1)妊娠初期・中期・後期のお腹の張りの3つの違い

(1)妊娠初期

お腹にいる子供が小さいため子宮も小さいこの時期にお腹の張りを感じることはあまりありません。

しかし、この時期は子宮がものすごい速さで大きくなるため、下腹部の違和感や重さ、胃腸がすぐれないような感覚を感じることがあります。

また子宮を支えている膜や靭帯が引っ張られるため、月経痛のような痛みが継続することもあります。

(2)妊娠中期

中期は妊婦さん自身の体がお産に向けて1番成長する時期なので、お腹の張りを感じやすい時期です。その張りはお腹を触ってみると板のように硬くなっているのがわかるほどです。

また今までと比べてお腹の張り具合や、張る回数が格段に増えます。長い間続いたり、出血、痛みがある場合は病院に行くことをお勧めいたします。

(3)妊娠後期

この時期にお腹の張りが規則的で時間の間隔が短くなっている場合は切迫早産も考えられます。またその際に出血を伴う際は流産や早産の可能性が高いのですぐに病院に向かってください。

2)妊娠初期のお腹の張りの3大原因

(1)子宮の成長

妊娠初期は胎児の成長に向けて子宮がものすごい速さで成長し、筋肉が増え、伸び、子宮への血流量を増やすためにお腹の張りを感じることがあります。

(2)靭帯や膜が引っ張られる

またもう一つの主な妊娠初期のお腹の張りの原因として、子宮を支えている靭帯や子宮広間膜と呼ばれる膜が引っ張られるという理由が挙げられます。

(3)その他

その他の理由に緊張、お腹の冷え、疲れ、便秘や締め付けによりお腹の張りを感じることがあります。

3)妊娠初期のお腹の張りと便秘症状の2つの見分け方

(1)お腹を触ってみる

普段は柔らかいお腹が腕に力を入れて、力こぶを作るときのように硬くなっている場合は子宮収縮によるお腹の張り、一方お腹に痛みがあったり膨満感を感じたりする場合は便秘と見分けることができます。

(2)しばらく休む

しばらく横になったり座ったりして休んで張りが治れば子宮収縮によるお腹の張り、治らなければ便秘と判断できます。

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4)妊娠初期のお腹の張りの解消法

妊娠の際に起こるお腹の張りへの対処法はあまりありません。マッサージやストレッチ、ツボ押しなども実はあまり効果はないとされています。

それどころかお腹が張りやすい方にとっては逆効果だと一般的には言われています。お腹の張りを感じた際は、横になったり、椅子に座って安静にするのが1番です。

5)妊娠初期のお腹の張りへの2つの食事療法

(1)高カロリー・高塩分の食事は控える

カロリーが高いものや、塩分が高いものは胎児にもお腹の張りにもよくありません。とりすぎには注意しましょう。特に塩分などは1日7g以下に抑えるとよいです。カロリーも1日1600~2000kcalに抑えましょう。

(2)タンパク質をたくさん取る

魚や豆などのタンパク質を1日80~90g摂取するように心がけましょう。

※その他にもビタミンやミネラル、植物性脂肪を取るとよいでしょう。

6)妊娠初期のお腹の張りへの2つのNG行動

(1)体を冷やす

妊娠中モルモンバランスの変化で普段より熱っぽく感じるため、氷入りの冷たいドリンクを飲んだり、薄着で過ごす方が多いようですが体を冷やすとお腹の張りの原因になるだけでなく、早産や切迫流産を引き起こしてしまう可能性があります。

(2)お腹を撫でる

特に妊娠後期にはいると絶対にしないほうが良いとされるのが、実はお腹を撫でることなのです。外からの刺激でよりお腹の張りを助長してしまうのであまりお腹を撫でるのは良い行為ではありません。

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7)妊娠初期のお腹の張りがひどく気になる場合の検査方法

NST検査とはノンストレス検査の略で胎児の心拍数と母親のお腹の張りを調べ、胎児が出産に耐えることができるかどうかを調べることができる検査です。

検査時間は30分~40分ほどかかるため本を読んでいたり、妊婦の意思で検査結果が変わるわけではないので、寝ていたりしても構いません。

費用は病院によってかなり違いますが2000円~3000円ほどが一般的です。検査結果は上下2本のグラフで確認でき、上は胎児の心拍数、下は妊婦のお腹の張りを示します。

8)妊娠初期のお腹の張りへ日常からできる3つの予防ポイント

実はお腹の張りへの治療法はほとんど必要ありません。しかし、お腹が張る間隔が短くなっている場合は早産や切迫出産の可能性がありますので病院に向かってください。

(1)食生活

魚や野菜、豆を多く食べましょう。また、カロリーが高いものや塩分はなるべく控えましょう。喫煙や飲酒は胎児に影響を与える恐れがありますのでやめた方が良いです。

(2)睡眠習慣

睡眠はしっかりと8時間ほど取りましょう。

(3)運動習慣

個人差もありますが、だいたい1~2時間ほどのウォーキング程度が限度です。途中でお腹が張ったらすぐに休憩してください。






今回のまとめ

1)妊娠初期・中期・後期のお腹の張りの3つの違いとは

2)妊娠初期のお腹の張りの3大原因

3)妊娠初期のお腹の張りと便秘症状の2つ見分け方

4)妊娠初期のお腹の張りへの解消法

5)妊娠初期のお腹の張りへの2つの食事療法

6)妊娠初期のお腹の張りへの2つのNG行動

7)妊娠初期のお腹の張りがひどく気になる場合の検査方法

8)妊娠初期のお腹の張りがひどく気になる場合の治療方法

9)妊娠初期のお腹の張りへ日常からできる3つの予防ポイント