患者に説明をする医者

顔や足が良くむくんでしまう。朝起きたら顔がはれぼったい。こんな症状に悩まされている方はいませんか。

今回はむくみから考えられる病気やその原因、対処方法や予防のポイントを含めてお伝えをします。






むくみから考えられる4つの病気!6大原因とは


1)むくみの2つのチェックポイント

むくみは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみだして、手足や顔、体のあちこちの皮膚の下に溜まってしまった状態をいいます。

むくんでいるかチェックする方法をご紹介しましょう。

(1)手足のむくみ

足首やふくらはぎを指で20~30秒程度抑えてみてください。しっかり押さえて跡が残っていたら、むくんでいるサインです。

手は、もっともわかりやすいのが指輪です。いつも外しやすいのに指に食い込んでいたりしませんか。また、指が曲がりくかったり、掴みにくかったりすると、むくんでいるサインです。

(2)顔のむくみ

両手を組んで片側のバストの下側を内側に引っ張り。肋骨に押し付けます。そのあと、バストを上に持ち上げてみましょう。

持ち上げた側の顔が細くなったら顔はむくんでいたことになります。

2)むくみの2つの種類とは

(1)一過性のむくみ

塩分のとりすぎや、アルコールの飲みすぎ、睡眠不足、長時間の立ち仕事などから起こるむくみです。足や顔だけなど部分的にむくみが生じます。

(2)病気によるむくみ

腎臓病、糖尿病、甲状腺の機能低下などの病気によって、むくみが発生する場合があります。この場合は、足や顔だけではなく全身にむくみが出てる場合があります。

重症の場合は内臓にもむくみが出て、呼吸困難などにもなります。

3)むくみの6大原因

(1)塩分の取りすぎ

むくみの大きな原因のひとつです。

塩分の取りすぎによって、血液中の水分がリンパ管の外にしみだして余分な間質液がたまった結果、体がむくんでしまうのです。

1日の塩分は10g以下が望ましいので、摂りすぎには注意しましょう。

(2)長時間の立ち仕事または座り仕事がある

長時間立っていると、足に疲労が蓄積します。足の筋肉が硬くなって、血液、リンパ液の循環が悪くなって、むくみが起こります。

座っている場合は、ふくらはぎの筋肉の収縮が少ないので、血液やリンパの流れが悪くなり、むくみにつながります。

(3)運動不足

新陳代謝の低下によって、血行が悪くなり、リンパの働きが悪くなると、むくみを起こしやすくなります。

(4)お酒の飲みすぎ

アルコールを飲みすぎると体の水分がなくなりますので、血液濃度が濃くなります。

こうなると、体が危険を回避するために、血管に水分を取り込むので取り込んだ水分の一部がむくみとなります。

(5)甲状腺ホルモンの不足

甲状腺ホルモンが不足した場合は、顔や手足のむくみもありますが、倦怠感や眠気などの症状も同時に現れることもあります。

(6)腎臓病・心不全・肝硬変などを起こしている

タンパク質が尿に出てしまう、ネフローゼ症候群では、顔や手足、全身性のむくみが著しくなります。心不全や肝硬変も手足や全身がむくむ傾向にあるようです。

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4)むくみが続くことで考えられる4つの病気

(1)心臓病

心不全になると、心臓から全身へ血液を送り出すポンプの力が弱まります。すると、余分な血液中の水分は肺に溜まってきますので、坂道や階段で息切れを起こすようになります。

足や全身のむくみが続きます。

(2)腎臓病

腎臓の機能が低下すると、体内の余分な水分や塩分が十分に排泄できず、水分量の調整ができなくなるので、むくみが出てきます。

足と顔がむくみやすいようですが、腰や背中など色々なところにむくみを生じる場合があります。

(3)肝臓病

慢性肝炎、肝硬変などを起こすことにより、肝臓の機能が低下すると、血管内に水分を留めておく役割をするアルブミンというタンパク質の合成が低下します。

すると血管内に水分が留まれなくなって、細胞間に染み出してしまい、むくみとなって現れます。

(4)甲状腺機能低下症

血液中の甲状腺ホルモンが不足している状態で、代謝が低下しますので、むくみは主な特徴です。顔のむくみがひどかったり、くちびるが厚くなったりします。

5)むくみが続く場合の初期・中期・後期症状

(1)むくみの初期

夕方になると靴が履きにくいなどのむくみが生じます。あまり自覚症状がないくらいのむくみの場合もあります。

(2)むくみの中期

むくみが慢性化します。血流が悪くなるので体が怠く感じることがあります。

(3)むくみの後期

あまりにむくみが続く場合は、病気が考えられます。ひどい場合は、呼吸困難がおこる、全身にむくみが生じることがあるので、医療機関で検査をしましょう。

6)むくみへ自宅でもできる3つの解消法

(1)マッサージ

入浴後にマッサージ用のクリームを使いながらマッサージすると良いでしょう。足のむくみを解消するマッサージは、リンパ節がある太ももの付け根に注目してのマッサージや、

膝から足の付け根にかけてマッサージ、膝に裏側や外側もゆっくり撫で上げるようにマッサージすると、むくみの解消が期待できます。

(2)ツボ押し

足のむくみ解消のツボをご紹介しましょう。腎臓の働きを改善したり、血行をよくするツボです。

足心(そくしん)は、足裏の中央にあるツボです。心臓(しんぞう)は、左足の中指と薬指の間から、5センチほど下にあるツボです。

(3)入浴

冷えなどからの血行不良によってもむくみは起こるので、お風呂で体を温めてあげることで、むくみを緩和しましょう。

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7)むくみが続く場合の2つの検査方法

むくみが続く場合は、内臓疾患の場合がありますので、まずは内科を受診してみましょう。検査をすればどこが悪いかわかりますので、代表的な検査方法をご紹介しましょう。

(1)血液検査

全身のむくみがあらわれる、腎臓病や心不全、肝臓などの病気の検査として、血液検査があげられます。

また、甲状腺の異常も血液検査である程度判断がつきますので、全身にむくみが現れたら、まず検査を受けましょう。

(2)尿検査

尿にタンパクが出てしまうネフローゼ症候群では、尿検査での診断も可能です。

8)むくみが続く場合の4つの治療方法

(1)体を冷やさない

足など部分的にむくんでいる場合は、血行が悪くなっている可能性もあるので、血流が悪くならないようにしましょう。

(2)長時間同じ姿勢でいない

長時間座りっぱなしだと血行が悪くなって、むくみやすくなります。同じ姿勢のままでいないようにしましょう。

(3)お酒を飲みすぎない

顔がむくむ人は、お酒や塩分の取りすぎの可能性があります。

(4)薬物療法

一過性のむくみは生活習慣で改善ができますが、腎臓病などの影響でむくみが生じているなら、薬で治療する方法もあります。

腎臓病では、尿の排泄をスムーズにする「利尿薬」があります。

また、腎炎の炎症などには、「ステロイド」の投与で治療する方法もありますので、まずは医療機関に相談しましょう。

9)むくみを未然に予防していくための4つのポイント

(1)むくみを改善する食事

むくみに良いとされている食べ物は、利尿作用があり、カリウムを多く含みます。大豆やほうれん草、アボカドなどに多く含まれています。

また、タンパク質が不足しても、むくみの原因になるので、肉や大豆、魚などを積極的に食べましょう。

(2)水分をこまめにとる

塩分は控えめにして、水分を良くとりましょう。利尿作用のある、ミネラルウォーター、どくだみ茶、はとむぎ茶などを積極的に摂りましょう。

(3)十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとって、疲れをためないようにしましょう。

(4)運動をする

むくみは運動不足によっても引き起こされます。

筋力の低下は血液を心臓に押し戻す力が弱くなりますので、血液循環が悪くなり、老廃物を排出する力が弱まります。

代謝が悪くなることで、むくみが発生します。運動が苦手な方は、無理のないウォーキングなどがお勧めです。






今回のまとめ

1)むくみは塩分の取りすぎなどの一過性のものと、病気によるものがあります。

2)腎臓病などの病気では、全身がむくむことがあります。

3)むくまないようにするためには、塩分やアルコールを控えましょう。

4)むくみが長く続く場合は、内科で検査を受けましょう。