足の施術を行う女性

デスクワークや立ちっぱなしの仕事をしていて、足がむくんだ経験のある方は多いと思います。そして、むくみの裏には思わぬ病気が隠れていることも。

今回は、足のむくみの原因や対処法、むくみから考えられる病気の可能性について考察してみます。






足のむくみの6種類の病気!症状・治療方法とは


1)足のむくみの5つのチェックポイント

(1)足のすねを指で押してみて、付いた跡がなかなか消えない

(2)靴下の跡がいつまでも残っている

(3)夕方になると靴がきつくなる

(4)足がいつも冷えている

(5)足がダルイ・重い

2)足のむくみの2つの種類とは

(1)片足だけ太い場合

むくんでいると言えます。両足の場合は脂肪です。

(2)急に太くなった場合。

むくんでいるといえます。いつも太い場合は脂肪です。

3)足のむくみの5大原因

(1)長時間の同一姿勢

長時間同じ姿勢でいると、下肢の静脈に圧力がかかります。その結果、足に下がった血液を心臓に送り返す力が弱まり、むくんでしまいます。

(2)運動不足

足は第2の心臓とも言われますが、足の筋力が弱まると、血液を心臓に送り返すポンプ機能が低下します。その結果、むくみやすくなってしまいます。

(3)冷え

冷えも足の筋肉を固くしてしまう要因です。その結果、足の毛細血管まで血液が行きとどかなくなり、むくみにつながります。

(4)水分・塩分の摂り過ぎ

水分や塩分を摂り過ぎると、血液中の水分量が増えます。その結果、余分な水分が下肢に留まりやすく、むくむことになります。

(5)病気によるもの

内臓機能の低下や代謝性疾患などにより、むくむことがあります。

Closeup on concerned medical doctor woman sitting in office

4)足のむくみが続くことで可能性のある6つの病気

(1)心性浮腫

・心筋梗塞

心臓の冠状動脈に血流阻害が起こることで心筋が一部壊死します。その結果、全身への血流の循環が悪化し、むくみが生じます。

・心不全

心筋の収縮機能が低下することで左心室が拡大し、全身に必要量の血液が送れなくなる状態です。うっ血性心不全ともいいます。

(2)肝硬変

肝硬変になると腹水が生じます。これもむくみの一つです。また、肝機能が低下する事により、本来は体外に排出されるはずの水分やナトリウムが体内に残り、全身のむくみを生じます。

(3)腎性浮腫

・ネフローゼ症候群

尿に蛋白が出てしまうことで体内の蛋白が減り、その結果むくみが生じます。

・腎不全

腎機能が低下する事により、ナトリウムの排泄が滞ります。その結果、毛細血管から過剰に水分が出ていってしまうことにより、むくみを生じます。

(4)下肢静脈瘤

足の静脈の弁が正常に機能しないことにより、血管に血がたまり膨らんでしまう病気です。40歳以上の約半数がなると言われています。特に女性によくみられます。

5)足のむくみが続く場合の初期・中期・後期の3つの症状

(1)初期

最初は仕事を終えた夕方に突っ張る感じがする、靴が履きにくいなどの症状が出ます。一日休めば治るようなケースが多いです。

(2)中期

むくみが慢性化します。常に足がおもだるい感じがします。また、全身への血流が悪くなることから、疲れが抜けにくくなります。膝の裏の血管に瘤が見られる場合は下肢静脈瘤の可能性があります。

(3)後期

長期にわたるむくみの場合は、病的も可能性も考える必要があります。特に全身にむくみが出る場合は内臓疾患の危険性もあるので、速やかに医療機関で検査するべきです。

6)足のむくみへ自宅でできる4つの解消法

(1)入浴

むくみは何よりも血行不良によって起こります。お風呂でゆっくり温まってあげることにより副交感神経が刺激され、体の回復機能が向上します。

(2)マッサージ

お風呂上りに保湿も兼ねて行なうと効果的です。クリームを塗りながら、ふくらはぎを下から上に、血液を膝裏に送るようなイメージでマッサージします。

(3)ストレッチ

ふくらはぎの筋肉をストレッチしてあげるのも効果的です。やり方は壁に向かい両手を突いて片足を後ろに引きます。

そのままふくらはぎが伸びるようにゆっくり力を入れていきます。この時に反動をつけて思いっきり伸ばさないように気をつけてください。

(4)お灸

せんねん灸など家庭でもできる、手軽で安全なお灸を使うのも有効です。一人でも出来る効果的なツボとしては、承山、曲泉、三陰交などがあります。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

7)足のむくみが続く場合の6つの検査方法

・下肢静脈瘤の場合

血管外科を受診するのが一般的です。検査は下記2つのものが代表的です。

(1)超音波検査

下肢静脈瘤の場合に、静脈を血液が逆流していないか、またその程度を調べます。

(2)空気容積脈波検査

下肢静脈瘤の場合、症状がどれくらい重いかを調べます。

・内臓からくる浮腫の場合

内科を受診するのが一般的です。検査は下記6つのものが代表的です。

(3)心エコー検査

心性浮腫の場合に、主に心エコー検査で心不全が現れていないかを調べます。

(4)血液検査

腎性、もしくは肝性浮腫の場合に異常所見がみられないかを調べます。

(5)尿検査

腎性浮腫の場合に尿蛋白が見られないかを調べます。

(6)CT検査

肝性浮腫の場合に腹水が見られないかを調べます。

いずれの検査も病院やクリニックによって費用はまちまちですが、健康保険は適用されます。

8)足のむくみが続く場合の6つの治療方法

・下肢静脈瘤の場合

症状の程度により以下のような治療が行われます。

(1)弾性ストッキング

初期の場合はストッキングを用い、下腿を圧迫するようにして静脈の流れを助けます。

(2)硬化療法

静脈瘤に直接薬剤を注入して固めてしまう方法です。ただしレーザー治療をする前の補助的な治療として行われるケースが多いです。

(3)レーザー手術

むくみの原因となっている静脈にレーザー焼灼をおこないます。その静脈は機能しなくなりますが、その他の静脈でまかなえるため症状を抑える方法としては比較的安全でポピュラーです。

内臓からくるむくみの場合は以下のような治療が行なわれます。

(4)利尿剤

排尿を促し、体の中から水分とナトリウムを出します。

(5)投薬

利尿剤で追いつかない場合には、症状に応じた投薬治療が行われます。

(6)手術

投薬治療では手遅れな場合には手術という手段が選ばれます。

9)足のむくみを未然に予防していくための3つのポイント

(1)食事に気をつける

現代人に不足しがちなビタミンやミネラルを多く含む生野菜や果物を積極的に摂り、塩分は控えるようにします。

またカリウムを多く含む食品(アボカドやレーズン、ナッツ類など)もむくみ改善には有効です。

(2)生活習慣

朝食を含めた3食をしっかりとり、夜9時以降はなるべく食事を控えます。寝る前に温かいお風呂に入ってリラックスすると、副交感神経が優位になり良質の睡眠が得られます。

(3)運動

むくみは何より血行不良によりおこります。特別な運動をする必要はないので、たとえば一駅前で降りて歩く、エスカレーターを使わずに階段にする、歯を磨いているときに爪先立ちをするなど、日常生活に少しで構わないので運動を取り入れることが大事です。

また本稿でも述べましたが、寝る前のストレッチも大変効果的です。






今回のまとめ

1)足のむくみの5つのチェックポイントは、すねを押さえて戻るかを見る、靴下の跡、夕方の靴のきつさ、足の冷え、足のおもだるさです。

2)足のむくみの2つの種類とは、両足か片足か、また急性か慢性かです。

3)足のむくみの5大原因には、長時間の同一姿勢、運動不足、冷え、水分・塩分の摂り過ぎ、病気によるものがあります。

4)足のむくみの続くことで可能性のある6つの病気には、心筋梗塞、心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群、腎不全、下肢静脈瘤があります。

5)足のむくみが続く場合の初期・中期・後期の3つの症状は、段階的に仕事後のつっぱり感、足のおもだるさ、全身疲労、全身のむくみへと進行していきます。

6)足のむくみへ自宅でできる4つの解消法には、入浴、マッサージ、ストレッチ、お灸があります。

7)足のむくみが続く場合の6つの検査方法には、超音波検査、空気容積脈波検査、心エコー検査、血液検査、尿検査、CT検査があります。

8)足のむくみが続く場合の5つの治療方法には、弾性ストッキング、硬化療法、レーザー手術、利尿剤、投薬、手術があります。

9)足のむくみを未然に予防していくための3つのポイントには、食事に気をつける、生活習慣、運動があります。