説明をする医者

一口に右下腹の痛みといっても、その原因となる疾患は多種多様であり、なかなか一括りに総括できるものではありません。

そうした疾患の中には、かなり重篤な症状をもたらすものも存在します。今回は右下腹が痛い原因と、考えられる病気の可能性、治療法などをお伝えします。






右下腹が痛い3大原因!9種類の病気の可能性


1)右下腹が痛い場合の3つの代表的症状

(1)疝痛(せんつう)

きりきりとうずくような痛みが一定の時間をおいて繰り返し起こるのが特徴です。

(2)体性痛

突き刺すように鋭く、強い痛みが30分以上も続きます。

痛む場所ははっきりしていて、炎症を起こしている場所を押すと強く痛みます。体を動かすことで痛みが増すことが多いです。特に、歩くと「ひびく」ことがあります。

(3)関連痛

炎症を起こしている部分の刺激があまりにも強いときに、隣接する神経線維を刺激することによって別の部位に起こります。

腹部以外にも生じることがあり、放散痛と呼ばれています。痛みの原因となる臓器によって、関連痛の場所がある程度決まっています。

2)右下腹が痛い3大原因

(1)臓器

虫垂炎(盲腸)、尿路結石、大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎などの臓器に由来するもの。

(2)前立腺

前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がんなど、前立腺に由来するもの。

(3)ホルモンバランス

生理痛・月経トラブル、妊娠初期・中期・後期、子宮付属器炎子宮、筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、卵巣がん、更年期障害など、子宮や妊娠、ホルモンバランスに由来するものなどが考えられます。

3)右下腹が痛い場合に考えられる9種類の病気

 男女ともに共通するものとして書きが考えられます。

(1)虫垂炎(盲腸)

(2)尿路結石

(3)大腸憩室炎

(4)潰瘍性大腸炎

 男性の場合には下記が考えられます。

(5)前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん。

 女性の場合には下記が考えられます。

(6)生理痛・月経トラブル

(7)妊娠初期・中期・後期

(8)子宮付属器炎子宮、筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、卵巣がん

(9)更年期障害

Woman with migraine in doctor's office

4)右下腹が痛い場合に自宅で実践できる4つの対処方法

(1)鈍痛の対処法

腹部の鈍痛が続く時、痛む場所によって対処法は変わりますが、生理中での鈍痛であれば、お腹を温めて上げると症状が改善されることがあります。

胃酸が原因での鈍痛には胃酸を薄める事で痛みを抑える事ができます。

痛みが出ている時にコップ一杯の水を飲んでみて下さい。痛みが取れる、和らぐ場合は胃酸が出過ぎている事が原因とわかります。

しかし鈍痛が続く場合は、内臓の病気の可能性がありますので、なるべく早めに病院に行くのが一番良いです。

(2)下痢の対処法

下痢は本来体が持っている腸の浄化機能です。下痢と聞くと、下痢止めを飲もうという人もいますが、薬で簡単に止めてしまうのはよくありません。

まずは脱水症状に気をつける為にも、少しずつでも水分補給します。できれば水ばかりではなく、スポーツドリンクや経口補水液をとるのが良いです。

下痢が続く場合は腸を休める為に、あまり食事をとれない場合もありますので、ウィダーインゼリーなどのゼリー系補助食品もおすすめです。

下痢の時におすすめなのは、下痢止めよりも整腸剤です。整腸剤で腸内環境を良くすることで、腹痛や下痢がおさまる事もあります。

しかし整腸剤を飲んでも下痢が数日以上続く場合は、腸の病気などの可能性も考えられるので、必ず病院を受診しましょう。

(3)便秘の対処法

便秘は精神的な原因もありますが、日頃の食生活を見直す事が大切です。まずは水分をしっかりと取りましょう。

水溶性食物繊維が含まれているごぼう、納豆、豆類の食べ物は腸の蠕動運動を促す効果がありおすすめの食材です。

他にも発酵食品のヨーグルト、漬物、キムチなどを毎日の食事に取り入れます。ヨーグルトにオリゴ糖を入れると、さらに効果があります。

他にもストレッチや運動で便秘が改善されることがあります。日頃の買い物でもおへそに力を入れて姿勢よく歩き、腹筋を鍛えるのが効果的です。

(4)熱の対処法

熱と行っても、腹痛や下痢、便秘を伴う場合は、ウイルスが原因で炎症をおこしている場合があります。自己判断で市販薬を飲むよりも、まずは病院に行くのが大切です。

ウイルスが原因の場合は病院で薬を処方してもらうのが一番効きます。

しかし、熱が出ている時は、下痢や便秘がある時は水分をこまめにとるようにしましょう。特に下痢の場合は、熱も出て下痢もあると脱水状態になりやすいです。

5)右下腹が痛い場合にすべき検査方法

右下腹が痛いときは、まず内科で診察を受けることをお勧めします。右下腹痛の原因は多岐にわたり、中にはかなり深刻な症状を持つ疾患もあります。

専門知識を持たない人が的確な判断を行うことは困難です。

数時間静養していれば治る程度の痛みならば問題はないと思いますが、痛みが激しかったり長く続く場合にはぜひ医師の診察を受けてください。

疾患の種類によっては、内科で診察を受けた結果、別の専門医を紹介されることもあります。

疾患の種類や症状によって、その先の治療方法などは異なってくると思いますが、その先は専門知識を持つ医師の判断に従ってください。

Closeup on thoughtful medical doctor woman in office

6)右下腹部の痛みへ日常からできる4つの予防ポイント

(1)定期的に健診を受ける

特に婦人科系は進行が早いものや症状が深刻化するものが多いので、定期的に検診を受けて疾患の早期発見に努めましょう。

(2)規則正しい食生活・刺激物を控える

1日3食、栄養バランスを考慮した食事を規則正しく、適量を守って食べましょう。また、アルコールやタバコ、カフェインなどの過度の摂取も控えて、胃腸をいたわりましょう。

(3)体温調節に気を付ける

個人差もありますが、体を冷やすことも腹痛の原因となります。エアコンの利きすぎている場所では、上着を羽織るなどして体温調節に注意しましょう。

(4)ストレスを解消する

日常生活や仕事でストレスを受けることを避けることはできません。しかし、オフの時間をしっかり確保して、心と体を休める工夫をしてください。






今回のまとめ

1)右下腹の痛みには、通常の内臓疾患の他に前立腺や子宮など、性器に関連する疾患が原因になっていることがあります。

2)痛みが激しいとき、長引くときはできるだけ速やかに医師の診断を受けてください。

腹痛の原因となる疾患の中には、かなり症状が深刻なもの、早期に発見できれば軽い治療で済むものなども存在します。

3)定期的に検診を受けることも、重篤な疾患の早期発見には重要です。

4)バランスのいい食事と適度な運動、安定した生活リズムを保つことが予防としては大きな効果があります。