便が毎日のように下痢である、そんな下痢を何とかしたいと思いながらも、そのうち便が下痢であることがあたり前のようになっている。
その下痢は何らかの病気を発症している可能性があるかもしれません。今回は毎日下痢が続く場合の原因・病気の可能性・対処法をお伝えします。
目次
何とかしたい!毎日の下痢の5大原因と対処方法とは
1)下痢の5つの種類とは
(1)水のような便が出て腹痛をともなっているが、1~2日で治る
(2)細くやわらかめの便が、自覚しないうちにやわらかさを増している
(3)水のような便が続いていた後、一旦治まるが、気がつくと水のような便がまた出るようになる
(4)緊張やストレスを感じているときに腹痛と水のような便が出る
(5)水のような便と便秘がなんとなく交互にやってくる
2)毎日下痢が続く場合に考えられる5大原因
(1)日常的な食べ過ぎ、飲み過ぎ
毎日、自分では気づかないうちに食べ過ぎたり飲み過ぎたりしている、日頃から飲食の量が多いと毎日下痢が続く原因となります。
(2)冷え
身体全体の冷え、または腹部の冷えが続くことで、毎日下痢が続く原因となる場合があります。
(3)腸内環境の乱れ
腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れるなど、腸内環境の乱れにより毎日下痢が続く原因となる場合があります。
(4)慢性的なストレス
毎日、ストレスが続くことで、毎日下痢が続く原因となる場合があります。
(5)病気
何らかの病気によって、毎日下痢が続く原因となる場合があります。
3)毎日下痢が続く場合に考えられる5つの病気
(1)潰瘍性大腸炎
動物性の肉類や脂分の食べ過ぎや、ストレスが原因となり発症する可能性があります。免疫異常で腸管の内側に炎症が広がってしまう病気です。
(2)クローン病
口から肛門までの消化器系統のあらゆる箇所が炎症を起こす病気です。原因が不明で、難病にも指定されています。
続いていた下痢が治まったと思ったら再発するという症状があり、「下痢が治まった」と思ってしまうため、病気の発見が遅れることが多いと言われています。
(3)慢性膵炎
膵臓(すいぞう)が炎症を起こす病気です。アルコールの摂取量が多いと発症する可能性が高くなります。症状の1つとして下痢が出現する場合があります。
(4)バセドウ病
甲状腺の病気の1つで、甲状腺ホルモンが多く作られてしまう病気です。20代~30代の発症者が多いと言われています。
甲状腺ホルモンが多く作られると、体内のホルモンバランスが崩れ、腸の動きが活発になりすぎて下痢を起こしやすくなると言われています。下痢と併せて、眼球が飛び出したような感じになったり、身体の疲れやすさをともなったりします。
(5)大腸ガン
大腸の細かな部位によって病名が細かく分けられることもありますが、大腸に悪性の腫瘍(ガン)ができる病気です。下痢と便秘を繰り返すような症状があったり、加えて下血をともなうことがあります。
4)下痢への対処方法とは
下痢への対処方法を3つご紹介します。
(1)腹部を温める
腹部を温めることで下痢への対処方法となり、毎日続く下痢が改善される場合があります。
(2)飲食を控える
飲んだり食べたりすることを控えることで、毎日続く下痢への対処方法となります。タイミングを見て1~2食、食事を抜くことも、下痢の改善につながる場合があります。
(3)休養をする
心身ともに休養することで身体の状態が整い、同時にストレスも解消されるでしょう。
市販薬の下痢止めなどは、下痢症状を取りあえず止めることはできますが、下痢の原因によっては、素人判断で下痢止めを使用して病気が悪化する可能性もあるので、下痢への対処方法としてはお勧めできません。
ヨーグルトの摂取も同様で、一見腸内環境を整えるためには有効に思われますが、摂取することで下痢を悪化させる恐れもあり、素人判断でヨーグルトを摂取して、下痢への対処方法とすることはお勧めできません。
5)症状が続く場合にすべき検査方法
症状が続く場合にすべき検査方法を2つご紹介します。診療科目について、初診は内科でもかまいませんが、下痢が続いて心配な方は、消化器内科、消化器外科という診療科目がある病院を受診することをお勧めします。
(1)血液検査
血液検査の様々な数値から、ある程度病気を絞りこむことができます。
(2)大腸の内視鏡検査
肛門から専用の小型カメラ(内視鏡)を入れて、医師が大腸内を目で確認します。特に大腸ガンの発見には有効です。
検査前日には食事を済ませる時間に指示があったり、当日は下剤を飲んで便を出してから検査を受けるなどの必要があります(詳しくは検査を受ける医療機関などで確認してください。)
また、便の出血を調べるために検便検査なども検討される検査ですが、下痢の場合は、便を適切に採取(採取量はごく少量ですが)できない場合もあるので、下痢が続く場合においては検便検査はあまり用いられないことが多いです。
6)症状が続く場合にすべき治療方法
病状が続く場合にすべき治療方法を2つご紹介します。
(1)薬物療法
薬を用いて、病状の治療をしたり、症状の軽減を図る治療方法です。病気によっては、点滴などが用いられる場合もあります。
(2)手術
原因となっている病気によっては手術で治療する場合があります。特に大腸ガンなどでは早期に手術をすることで、治る可能性が高まります。
近代では腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を開けて、そこから専用の道具を入れて手術する方法)が主流となり、身体面での負担が少なくて済むようになりました。
7)下痢の症状へ日常からできる3つの予防習慣
下痢の症状へ日常からできる予防習慣を3つご紹介します。
(1)暴飲暴食をしない
暴飲暴食が続くと、急性的な下痢だけでなく、毎日のように下痢が続き、病気を誘発する可能性があります。暴飲暴食をしないことは、下痢の症状へ日常からできる予防習慣と言えます。
(2)食生活の工夫をする
動物性の肉や脂分を控え、野菜の多い食生活をすることで腸への余計な負担が軽減され、便の状態が安定します。また普段からヨーグルトなどを摂取するように心がけると、腸内環境を整える乳酸菌の働きで腸の動きが整います。
このような食生活の工夫は、下痢の症状へ日常からできる予防習慣と言えます。
(3)休養を十分に取る
休養を十分に取ることは、ストレスの軽減など心身の調子が整う要素となります。結果、下痢の症状へ日常からできる予防習慣と言えます。
今回のまとめ
1)下痢の5つの種類とは
2)毎日下痢が続く場合に考えられる5大原因
3)毎日下痢が続く場合に考えられる5つの病気
4)下痢への対処方法とは
5)症状が続く場合にすべき検査方法
6)症状が続く場合にすべき治療方法
7)下痢の症状へ日常からできる3つの予防習慣
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