ソファで腹痛を訴えている女性

月経時以外に出血があると、驚きと同時に何か婦人科系の疾患なのではないかと心配になってしまいますよね。特に高齢になってくると月経での出血との見分けがつきにくく、発見が遅れてしまう場合があります。そんな更年期の不正出血の原因や対処方法についてお伝えします。






更年期に不正出血はなぜ起こる?5つの病気と対処方法とは


1)そもそも不正出血とは?

月経、分娩時以外に性器から出血することを不正出血といいます。ホルモンのバランスがくずれて起こる場合もありますが、病気などが原因で出血することもあります。

2)症状の解説!不正出血の3つの種類と特徴の違い

(1)赤黒い出血

月経中も出血の量が多く、月経時以外にも赤黒い出血がある場合があります。月経が終わってもだらだらと出続けたりする場合もあります。

(2)鮮明な赤色の出血

月経時のような赤黒い出血ではなく鮮明な赤色の出血がある場合があります。1日~3日程度で終わる場合もあり、出血の時期によっては気にしなくて大丈夫な出血もあります。月経痛のような痛みや腰痛、腹痛などを伴う場合は注意が必要です。

(3)茶色いおりもの

おりものに混じって少し出血している場合、茶色いおりものになって確認できる場合があります。おりものに出血が混じることは珍しくはありませんが、きついニオイを伴っていたり、ひどい腹痛がある場合には注意が必要です。

3)何が原因?更年期の不正出血の3大原因とは

(1)ホルモンバランスの乱れ

更年期になるとホルモンバランスが乱れやすくなっていますので、機能性の問題で出血することがあります。更年期の不正出血の原因はほとんどがホルモンバランスによるものです。ホルモンバランスが乱れると、子宮内膜を維持することができず、月経がくる前に剥がれ落ちてしまう為、出血がおこります。

(2)性器周辺の傷

これは性交渉時の刺激で膣や子宮の周囲に傷がついておこる場合です。女性側の体が準備できていないまま挿入してしまうとおこることがあります。特に更年期になってくると性行時に体の準備まで時間をゆっくりかける必要がありますので、急に挿入すると傷がついてしまいます。

(3)婦人科系の疾患

更年期になると、免疫力も落ち、ウィルスに感染してしまうこともあります。また筋腫などが見つかったり、がんになっていたりすることがあり、疾患が原因での出血が起こる場合があります。

Female doctor holding a stethoscope in his hand, two doctors and patient are on the background

4)応急処置!症状への対処方法とは

(1)睡眠

睡眠不足は免疫力が落ちたり、自律神経の乱れにもつながります。身体が疲れていたり、睡眠不足を感じている人はまず睡眠をしっかりとると良いでしょう。

(2)身体を温める

身体が冷えてしまうと、血液の循環が悪くなってしまい、出血を長引かる可能性があります。子宮や手や足の先が冷えないよう、温めると良いでしょう。

(3)漢方薬の服用

気を補う人参、大棗、白朮、甘草、血を満たす地黄、当帰、芍薬などの補血薬を併せて使用すると効果的です。阿膠や艾葉も不正出血に対して止血効果があるので、効果があります。漢方薬は自己判断で飲むと危険な場合があるので、不正出血の場合、できるだけ早く婦人科を受診することをおすすめします。

5)症状が続く場合に・・考えられる5種類の病気

(1)子宮内膜症

子宮内膜に病原菌が感染する病気です。不正出血時に腹痛を伴ったり、腰痛、おりものが増える場合に考えられます。

(2)子宮内膜ポリープ

子宮内にポリープができる病気です。不正出血時に腹痛を伴い、月経時の出血量が多くなったり、月経痛がひどくなったりします。

(3)クラミジア頸管炎

子宮頸部にクラミジア菌が感染する病気です。不正出血時に腹痛を伴い、黄色くて膿のようなおりものが出てきたりします。

(4)子宮頸がん

子宮頸部にがんが発生します。20代から30代に発症することがほとんどで、初期症状はなく、進行してから腹痛や不正出血が表れます。

(5)卵巣がん

卵巣に腫瘍ができる病気のことです。良性か悪性かの判断が難しく、しっかり検査をうける必要があります。不正出血時に腹痛を伴い、腰痛も引き起こされるのが特徴です。

6)専門家での検査を!違和感が続く場合への検査方法

違和感が続く場合、特に不正出血は疾患の疑いがあるので、早めに婦人科を受診することをおすすめします。

(1)内診

膣の内部に指を入れて、卵巣や子宮の様子を見ます。腹痛などを伴っている場合には、圧迫することによってどこの箇所に痛みがあるかを観察します。ほとんどの場合で、内診によりどこの箇所からの出血かがわかります。10分程度で終わり費用は超音波検査と併せて2,000円程度が相場です。

(2)超音波検査

お腹の上もしくは膣から超音波で様子を見ます。子宮内からの出血時にこの検査方法を用いることが多く、どこの場所からの出血であるかを観察します。小さな病変も発見することができます。10分程度で終わり費用は内診と併せて2,000円程度が相場です。

(3)子宮鏡検査

子宮内にできた子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどを確認するために行います。直径約3~5mmほどの細いファイバースコープで子宮の内部を観察します。15分程度で終わり、費用は5,000円程度が相場です。

(4)血液検査

血液検査では血液中のホルモンの量を調べます。この検査でホルモンバランスなどが原因でないかどうかがわかります。検査結果が2週間ほどかかり、費用は5,000円未満が相場です。

(5)細胞疹

いわゆる子宮がん検診と同じ内容で、子宮頸部や膣部の粘膜を採取して、顕微鏡で観察する検査のことです。自治体からの案内などでくるクーポンのようなものを利用すればとても低い値段で検査を受けることができます。また、自費で検査しても6,000円程度が相場となります。ただし、検査後に精密な検査などが必要な場合は10,000円以上かかってくる場合があります。

doctor giving pills to woman at hospital

7)病気の場合には?病院で行われる治療方法

(1)ピルの服用

子宮内膜症など、ホルモンの量を調節することで症状が改善されたりする病気の場合、ピルの服用が治療方法としてすすめられる場合があります。現在では低用量ピルで保険適用内で処方されるものもあるので、費用は月に3,000円程度です。ピルは毎日飲み続けなければいけなくなります。

(2)筋腫核出術

子宮筋腫がある場合に、筋腫のみを摘出する手術になります。ただし、子宮を残して筋腫のみの摘出となると子宮筋腫は再発することがあります。入院期間は1週間程度の入院となり、費用は20万程度が相場です。

(3)子宮全摘出

子宮筋腫、がんなどの場合に、子宮を残すことが難しい、もしくは再発防止の場合に子宮を全部摘出してしまう手術になります。入院期間は1週間程度の入院となり、費用は20万~25万程度が相場です。

(4)抗生剤内服

細菌やウィルスによる出血の場合、抗生剤を内服して治療する場合があります。1週間程度の内服が必要で費用は3,000円~4,000円程度となります。

8)生活習慣から予防を!不正出血への3つの予防習慣

(1)ストレスをためない

ストレスがたまると自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れてしまいます。運動、アロマ、読書など自分なりのリラックス方法で、ゆったりとリラックスすることが必要です。

(2)食生活の改善

暴飲暴食をしてしまうと、身体に負担がかかってしまいます。胃腸が弱ってしまうと、栄養を吸収できなくなってしまい、ホルモンバランスを乱れさせる可能性があります。また、なるべく常温もしくは温かい食事を心がけるようにしましょう。

(3)良質な睡眠

睡眠不足はストレスに影響しやすいため、不正出血の予防には必要不可欠です。寝る前に体を温めたり、寝る直前にはテレビやスマートフォンを見ないようにすると睡眠の質を上げることができます。






今回のまとめ

1)そもそも不正出血とは?

2)症状の解説!不正出血の3つの種類と特徴の違い

3)何が原因?更年期の不正出血の3大原因とは

4)応急処置!症状への対処方法とは

5)症状が続く場合に・・考えられる5種類の病気

6)専門家での検査を!違和感が続く場合への検査方法

7)病気の場合には?病院で行われる治療方法

8)生活習慣から予防を!不正出血への3つの予防習慣