カルテを確認し合っているドクター

氷を好きで食べている人は珍しいものではありません。しかし、その量が普通よりも多かったとしたらどうでしょうか。もしかしたらそれは病気の可能性があるかもしれません。以下では、氷を食べる病気についての詳細と対処方法を解説していきます。






氷を食べるのは何かの病気?注意したい病気と3つの対処法


1)氷が無性に食べたくなるのは何かの病気?病名と特徴の解説

普通では考えられない量の氷を日常的に食べ続けるのは、氷食症の疑いがあります。スポンジや紙など栄養価のないものを食べたくなる病気を異食症と言いますが、氷食症はその中の1つにあたります。氷食症とは、大量の氷をガリガリと噛み砕いて食べる病気です。特に氷が好きではない人であっても無性に食べたくなります。また、夏の暑い時に限らず、冬であっても氷を食べたくなる特徴があります。

※1日で製氷皿丸ごと1皿以上の氷を食べるのは氷食症の疑いがあります。他にはめまい、立ちくらみがする、体力が落ちている、十分に眠れないと言った症状が表れたら氷食症の可能性があります。

2)何が原因?氷を無性に食べる症状の3大原因とは

(1)鉄分不足

氷食症は主に体内の鉄分が不足することで起こります。妊婦の方は胎児にも栄養を与えているために鉄分も不足しがちになります。そのため氷食症は男性よりも女性に多く見られます。また、鉄分の不足は脳の機能の低下を引き起こして体温が上がるため、氷を食べて身体を冷やそうとするとも言われています。

(2)ストレス

精神的に過度の負荷がかかることで氷食症になることもあります。また、異食症の原因の大半はストレスだと考えられています。

(3)強迫性障害

強迫性障害とは、自分でも不合理だとわかっていても繰り返しやり続けてしまう精神疾患のことです。具体的には、不合理な考えが絶え間なく浮かんでくる強迫観念と、それを打ち消すために同じ行動を繰り返す強迫行為があります。氷を食べずにはいられなくなるのは、この強迫性障害が原因かもしれません。

3)放っておけない!症状の4つのデメリットとは?

(1)太る

氷自体はただの水なので太らないと思われがちですが、氷を食べ続けて胃や腸が冷えることで代謝機能が低下し、カロリーを消費しにくい身体になり、結果的に太ってしまいます。

(2)肌が荒れる

氷食症で鉄分が足りていないと身体の新陳代謝が悪くなり、肌が潤いをなくしてカサカサに荒れてしまいます。

(3)顎関節症

固い氷ばかり食べているとあごに負担がかかり、顎関節症になる危険があります。

(4)末端の血行が悪くなる

氷を食べ過ぎて内臓が冷えると、身体はその部分を温めるために血液を身体の中心へと集めます。しかし、その他の部分は血行が悪くなるので、髪やツメが痛みやすくなります。

お腹を押さえている女性

4)応急処置を試そう!症状への解消方法とは?

(1)鉄分を摂取する

鉄分不足が原因の場合、レバー、ほうれん草、青のり、大豆、ごまなどの鉄分を豊富に含んでいる食品を摂取するようにします。成人女性の1日に必要な鉄分は15ミリグラム、男性は10ミリグラムと言われています。

(2)甘いものを食べる

低血糖による貧血が原因の氷食症の場合、甘いものを食べると貧血の予防になります。特に氷砂糖は体内に吸収されやすいので効果的です。

(3)葉酸を摂取する

葉酸には赤血球を作る働きがあります。貧血が引き起こす氷食症は、きな粉、煮干し、牛乳などを摂取して不足した葉酸を補うようにします。

5)早期検査を!症状が続く場合に試したい検査・治療方法

氷食症の場合は内科に行って診断してもらいます。必要に応じて精神科も受診しましょう。

(1)血液検査

血液検査により貧血であるかどうかを検査します。赤血球のサイズ、数量、体内の鉄含有量のチェックが行われます。

(2)薬物治療

フェロミア錠という薬物の服用を行います。これは体内に不足した鉄分を補給するための薬です。大体1か月程度で症状が治まりますが、再発防止のためには3、4ヶ月服用し続けることが必要です。

(3)カウンセリング

ストレスが原因の氷食症の場合は、カウンセリングによってストレスを特定し、対処法の提案をしてもらいましょう。

6)生活習慣から予防を!氷を無性に食べたくなる症状への予防習慣

(1)休養を取る

十分な休養を取ることによって貧血を防ぐ効果があり、加えてストレスの解消にもなります。

(2)運動をする

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、体内の酸素の流れを改善するので氷食症による貧血を予防できます。注意する点として、激しすぎる運動はかえって貧血を悪化させてしまうので気をつけます。

(3)ストレスを発散させる

自分にとっての趣味を何か見つけておき、それでストレスを解消させましょう。このように、普段からストレスを溜めこまない工夫が必要です。






今回のまとめ

1)氷が無性に食べたくなるのは何かの病気?病名と特徴の解説

2)何が原因?氷を無性に食べる症状の3大原因とは

3)放っておけない!症状の4つのデメリットとは?

4)応急処置を試そう!症状への解消方法とは?

5)早期検査を!症状が続く場合に試したい検査・治療方法

6)生活習慣から予防を!氷を無性に食べたくなる症状への予防習慣