患者の話を聞くドクター

便を見たら赤くなっている方や、排便後の便器に赤い色が残っている方は血便に鮮血が混じっている可能性が高く注意が必要な状態です。

早急な病院受診や治療が必要な場合もあり、生命の危険をともなう病気が進行している可能性もあります。今回は血便に鮮血が混じる原因と治療法をご紹介します。






血便に鮮血が混じる3大原因!2つの治療法とは


1)血便の3つの種類とは

(1)鮮血便

鮮やかな赤い色の血液が便に混じっている状態です。

(2)赤褐色便(暗褐色便)

鮮やかな色ではないものの、暗い赤みのかかった血液が便に混じっている状態です。

(3)タール状便

一見血液とは思えない色で、濃いアスファルトのような黒い色が便に混じっている状態です。

2)血便の3つの代表的な症状

血便の代表的な症状を3つご紹介します。

(1)鮮やかな赤い色の便と併せて、肛門付近が痛い 

(2)暗い赤みのかかった色が便と混じって、かつ腹部に痛みや不快感を感じる

(3)黒い色の便が出て腹部の痛みもあり、嘔吐症状などもともなっている

3)血便に鮮血が混じる3大原因

血便に鮮血が混じる原因を3つご紹介します。

(1)痔(いぼ痔、切れ痔など)

血便に鮮血が混じっている理由には、消化器系統における肛門に近い部分での出血が考えられます。痔(いぼ痔、切れ痔など)はまさに肛門付近で発症するので

血便に鮮血が混じる原因の可能性が高いです。

(2)大腸憩室出血

大腸のモコモコとしたところが便のつまりなどで異常に外側に飛び出してしまう状態を大腸憩室炎と呼んでいます。

この大腸憩室炎が原因で大腸憩室から出血して、血便に鮮血が混じる原因となります。緊急度が高い症状ですぐに病院受診することが望ましい状態です。

(3)大腸ガン(直腸ガン)

大腸ガンの中でも、肛門に近い直腸にできたガン(直腸ガン)の腫瘍部分から出血すると、血便に鮮血が混じる原因となります。

Serious doctors looking at a set of X-ray in an office

4)血便に鮮血が混じる場合へできる2つの対処方法

血便が鮮血に混じる場合へできる対処方法を2つご紹介します。 

(1)市販の塗り薬を肛門付近に塗ってみる

血便に鮮血が混じる原因が痔の場合は、いったん市販の痔の塗り薬を塗って様子を見る方法があります。

(2)病院を受診する

血便に鮮血が混じる原因が痔でない場合、または痔の塗り薬を塗ったけど改善しない場合は早めに病院受診をすることをお勧めします。

診療科目は肛門科や消化器科(消化器内科や消化器外科としている病院もあります)を選ぶと良いでしょう。

5)血便に鮮血が混じる場合の3つの検査方法

血便に鮮血が混じる場合の検査方法を3つご紹介します。

(1)触診・肛門指診

医師が直接肛門付近に触れて、異常の有無を確かめる検査です。痔が疑われる場合はこの検査方法が用いられる場合が多いです。

(2)レントゲン検査

大腸に造影剤(バリウム)を入れてのレントゲン(X線)検査を行います。大腸(直腸や結腸など)に造影剤(バリウム)を注入して、大腸のレントゲン(X線)撮影をします。

検査を受けるためには、前日に下剤を服用して腸の中を空にしておくことが必要になります。大腸ガン(直腸ガン)などが発見される場合があります。

(3)大腸内視鏡検査

血便に鮮血が混じる原因に大腸ガン(直腸ガン)の疑いがある場合などに用いられる場合が多いです。

肛門から内視鏡(専用の小型カメラ)を挿入して大腸内の状態を医師がモニターで直接確認する検査です。

検査の前日は夕食を何時までに食べるか指定されることが多いです。検査当日は飲食禁止となります。

検査機関で受付を済ませると、下剤を服用して腸を空にする必要があるため、受付時間を指定されることが多いです。

内視鏡挿入を楽にするために麻酔などを使用する検査機関もあります。

6)血便に鮮血が混じる場合の2つの治療法

血便に鮮血が混じる場合の治療法を2つご紹介します。

診療科目は血便に鮮血が混じっている原因にもよりますが、肛門科や消化器科(消化器内科や消化器外科としている病院もあります)を選ぶと良いでしょう。

(1)薬物投与

血便に鮮血が混じる原因が痔の場合は市販の痔の塗り薬などで改善する場合もあります。

ひどい痔やその他の病気が原因として考えられる場合は、医師が塗り薬や飲み薬を処方して様子を見る方法があります。大腸ガン(直腸ガン)の疑いの段階においても

病院で点滴を施行される場合もあります。

(2)手術

痔がひどい場合は手術をする場合があります。大腸憩室出血の場合は状態によっては早急な手術が必要になる場合があります。

大腸ガン(直腸ガン)の場合、ガンの進行具合にもよりますが手術が必要になる場合が多いです。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7)治療後の予後

(1)痔の場合

個人差や治療の度合いにもよりますが、痔が原因で手術をした場合、入院期間は1週間程度、その後自宅での安静を含めて予後は2週間~1か月程度できちんと座ることができ、日常の生活に戻れる場合が多いようです。

(2)大腸ガン(直腸ガン)の場合

手術をした場合は、早期治療による手術であれば完治して日常生活に戻ることができる可能性があります(かかる期間は個人差があるようです)。

8)血便に鮮血が混じる場合の4つの予防ポイント

血便に鮮血が混じる場合の予防ポイントを4つご紹介します。

(1)乳酸菌を含む食材を摂取する

血便に鮮血が混じる場合の予防の1つは、便の状態を良好に保つことにあります。便の状態を保つためには、腸内環境を整えることが有効です。

腸内環境を整える乳酸菌を含む食材(ヨーグルトなど)を食生活に取り入れることは血便に鮮血が混じる場合の予防ポイントになります。

(2)食物繊維を含む食材を摂取する

食物繊維は便秘などを予防する効果があります。食生活において食物繊維を適量摂取することにより便の状態を良好に保ち、

血便に鮮血が混じる場合の予防ポイントになります。

(3)刺激の多い食べ物は控える

刺激の多い食べ物は痔を悪化させたり、大腸を含む消化器系の疾患を発症する恐れがあります。

とうがらしなどの香辛料が多い食べ物を控えることは血便に鮮血が混じる場合の予防ポイントになります。

(4)過食しない

過食は大腸を含む消化器系の疾患を発症する恐れがあります。

また痔がある場合、排便状態によっては(多量便、下痢便、硬便など)痔を悪化させる恐れがあるので、過食しないことは血便に鮮血が混じる場合の予防ポイントになります。






今回のまとめ

1)血便の3つの種類とは

2)血便の3つの代表的な症状

3)血便に鮮血が混じる3大原因、3つの病気

4)血便に鮮血が混じる場合へできる2つの対処方法

5)血便に鮮血が混じる場合の3つの検査方法

6)血便に鮮血が混じる場合の2つの治療法とは

7)治療後の予後とは

8)血便に鮮血が混じる場合の4つの予防ポイント