握手を求める医師

右下腹部が痛い時って、「もしかして盲腸かな」と疑いがちなものですが、特に女性の右下腹部痛の場合にはどのような疾患が考えられるのでしょうか。

今回の記事では、特に女性の場合のみに起きる右下腹部の痛みの原因・症状・対処方法・治療方法などをご紹介します。






女性の右下腹部の痛みの3大原因!対処・治療方法とは


1)女性の右下腹部の痛みの5つの代表的症状 

(1)めまい・貧血・頭痛・頻尿をともなう痛み 

子宮筋腫ができている場合に、このような症状が現れることがあります。 

(2)腰痛をともなう痛み

子宮筋腫ができている場合や、子宮内膜症の場合に、このような症状が現れることがあります。 

(3)便秘をともなう痛み 

子宮筋腫や卵巣のう腫ができている場合に、このような症状が現れることがあります。 

(4)排便痛をともなう痛み 

子宮内膜症の場合に、このような症状が現れることがあります。 

(5残尿感をともなう痛み 

卵巣のう腫ができている場合に、このような症状が現れることがあります。 

2)女性の右下腹部の痛みの3大原因 

(1)ホルモンバランス 

女性に特有の右下腹部痛の痛みは婦人科系疾患あることがほとんどですが、その原因ははっきりとは分かっていません。 

ただ、子宮筋腫の場合などに、閉経後の女性は筋腫が小さくなっていくことから、その成長には女性ホルモンとのかかわりがあることが分かっています。  

(2)ストレス 

卵巣のう腫や子宮筋腫、子宮内膜症の原因は、どれもハッキリとした原因はいまだに分かっておりませんが、婦人科系を受診すると、ストレスの有無を確認されることが多いようです。 

ストレスは自律神経のバランスを乱し、血流を変化させてしまうので、万病のもととも言われています。どのような疾患の場合も、ストレスと無縁ということは考えにくいです。 

(3)アレルギー 

婦人科系疾患の中で、子宮内膜症に関しては、アレルギーが関与しているのではないか、という医師もいるようです。

そもそも、アレルギー自体が自律神経のアンバランスから生じるものであってみれば、当然の考え方とも言えるのではないかと思います。 

3)女性の右下腹部の痛みへの対処方法 

女性の右下腹部痛が続く場合には、自己判断をせずに直ちに婦人科を受診するようにしてください。放置しておくと重大な疾患につながりかねません。早期発見できれば回復も早いです。 

Woman with migraine in doctor's office

4)女性の右下腹部の痛みで考えられる3つの病気 

(1)子宮内膜症 

子宮の内膜は、卵巣からのホルモンの作用で厚くなりますが、期間中に妊娠しなかった場合には剥がれおちて、月経時に体外へと排出されます。 

通常は子宮内膜が子宮内にあるのですが、内膜が腹膜にできてしまったり、卵巣に入り込んでしまっているような状態を子宮内膜症と呼びます。 

子宮内膜症ときくと、子宮に何かが起きているのかと思ってしまいがちですが、そうではなくて、子宮でない場所に出来る疾患なのです。 

子宮腔以外にできた内膜も、月経時には生理と同じ現象が起こります。つまり、内膜ができた組織内へ出血してしまうのです。 

そのため、通常の生理に比べて痛みが強く、また、性交時の痛みを訴えることもあります。古くなった血液が卵巣にたまった場合には、チョコレートのう胞と言われるものができます。 

女性全体の5%から10%に見られる疾患ですが、不妊症の場合には20%から30%見られると言われていて、不妊症の原因の一つに挙げられています。 

(2)卵巣のう腫 

卵巣のう腫は、20代から30代の女性によく見られる良性の腫瘍で、卵巣に液体や脂肪がたまった袋状の病変がでる疾患のことを言います。 

皮様性のう腫や、粘液性のう腫、漿液性のう腫、チョコレートのう胞(卵巣子宮内膜症性のう胞)などがあります。 

卵巣のう腫は良性のものですが、大きくなってくると下腹部痛が出たり、おなかを触れて分かるほどになってきます。 

中でも卵巣皮様性のう腫の場合には、「茎捻転」を起こして、急性の腹痛が現れ、救急車で箱なれるようなことも起こり得ます。 

(3)子宮筋腫 

子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍が子宮筋腫です。子宮筋腫もその成長に女性ホルモンを必要とするため、閉経後の女性の場合、自然に消失していきます。 

症状が現れないことが多く、定期健診などで見つかることが多いようです。症状としては、生理痛が重かったり、出血の量が多かったり、出血に血の塊が混じったりすることがあると言われています。 

あまりに出血が多い場合には、貧血やめまい、全身の倦怠感など、日常の生活を送るにあたって支障が出るケースもあります。 

また、筋腫が大きくなってくると、子宮の近くにある膀胱や、骨盤内の臓器を圧迫してしまうので、頻尿や下腹部の重圧感、下肢のしびれなどを引き起こすこともあります。 

5)女性の右下腹部の痛みが続く場合にすべき4つの検査方法 

女性の右下腹部痛が現れた場合には、婦人科を受診するようにするとよいでしょう。

検診は通常、1種類のみでなく複数組み合わせて行われることが多いので、費用などは事前にホームページで調べたり、電話で問い合わせて確認するとよいでしょう。 

(1)触診 

おなかの上から触るだけで、子宮内膜症や卵巣のう腫などの存在はある程度認知できます。また、圧痛があるかどうかや、卵巣の腫れがあるかどうかを調べます。 

(2)超音波検査 

エコーと言われる検査法で、子宮内膜症が卵巣にできて血がたまっていないかなどを調べることが可能です。また、卵巣のう腫の大まかな状態や大きさを確認することもできます。 

(3)MRI検査 

磁気共鳴画像診断装置を用いて、子宮内の断層撮影を行う方法も有効です。卵巣のう腫の種類の決定や、良性か悪性かの判断などに強い力を発揮します。 

(4)血液検査 

子宮内膜症では、血液中のCA-125という腫瘍マーカーの数値が高くなることがあるので、補助的に血液検査を行うことがあります。

Doctor and surgeon looking at a computer 

6)女性の右下腹部の痛みが続く場合にすべき2つの治療方法 

女性の右下腹部痛が続く場合にも、基本的には婦人科で治療を行うことになります。治療期間や費用は、症状の重さや病院によってそれぞれなので、担当のお医者様に相談するとよいでしょう。 

(1)薬物療法 

ホルモン療法で病巣を一時的に小さくしたり、鎮痛剤で痛みを抑えたり、低用量ピルで月経量を抑制する方法があります。 

(2)手術療法 

病巣部を取り除く方法と、子宮自体を摘出する方法があります。 

7)女性の右下腹部の痛みへの予防習慣 

婦人科系の疾患に関しては、原因がいまだに分かっていません。ただ、万病の元と言われるように、冷えやストレスが体に悪影響を与えることは間違いありません。体を温めて、リラックスして休むようにしましょう。 






今回のまとめ 

1)女性の右下腹部の痛みの8つの代表的症状 

2)女性の右下腹部の痛みの3大原因 

3)女性の右下腹部の痛みへの対処方法 

4)女性の右下腹部の痛みで考えられる3つの病気 

5)女性の右下腹部の痛みが続く場合にすべき4つの検査方法 

6)女性の右下腹部の痛みが続く場合にすべき2つの治療方法 

7)女性の右下腹部の痛みへの予防習慣