聴診器で診察を受けるナース

空腹時、早朝や夜間にみぞおちが痛む、むねやけがしてすっぱいげっぷが出る、胃がもたれるなどの症状が出たら、胃酸過多である可能性があります。

無酸症という、胃酸過多とは逆に胃酸の分泌が少なすぎる場合にも似たような症状が出ることがあります。今回は胃酸過多の原因や対処法をお伝えします。






胃酸過多の5つの対処法!3つの原因と治療方法


1)胃酸過多かどうかの3つのチェック項目

以下のような症状が出る場合は、胃酸過多である可能性があります。

(1)空腹時、あるいは、夜間や早朝の時間帯にみぞおちが痛むことがある。

(2)胸やけがして、すっぱい匂いのげっぷがでる。

(3)胃のもたれ、生唾がたまる、生あくびがでるなどの症状がある。

2)胃酸過多の4つの代表的症状

空腹時や夜間、早朝にみぞおちが痛くなる。胸焼けがして酸っぱいげっぷが出る。胃がもたれて生つばが溜まる。

から咳が出るなどの症状があったら胃酸過多が疑われます。 

(1)胃もたれ

胃もたれとは、胃が重い、むかつく、お腹が張るなどの症状のことをいいます。

胃の運動機能が低下したり胃酸が出にくくなったりして消化や十二指腸への排出がうまくいかず、食べたものが胃の中に停滞することが原因で起きます。

暴飲暴食や脂っこいもの、刺激の強いものなどを食べることで一時的に胃の機能が低下することで起こりやすい症状ですが、ストレスによる自律神経の乱れも関係していることがあります。

(2)胸焼け

胸焼けには、みぞおちから助骨の下のあたりに感じる不快感、胸が焼きつくように痛む、キリキリと差しこむような痛みを感じるなどの症状があります。

胃酸が逆流することによって起こるものですが、食道の壁は胃の壁に比べて酸に弱く、もともと食道が弱っているときに胃の食べ物が逆流してきた場合にも、胸やけを感じることがあります。

暴飲暴食や脂っこいもの、刺激の強いものを食べ過ぎたときや、ストレスによる自律神経の乱れなどによって起こりやすいといわれています。

胃もたれと違い、胃酸が過剰に分泌されることで起こるのが特徴です。

(3)ゲップ

胃の中にたまった気体が、食道から口腔へ逆流してくる現象をゲップといいます。

食道と胃の間には弁があるのですが、気体の体積が増えてしまうと弁が緩んで空気が逆流してしまい、ゲップになります。

胃酸過多になると胃や食道内の活動が活発になり、それだけ多くの気体を発生させることになります。

(4)胃痛

胃酸過多によって粘膜が炎症したり胃の筋肉の部分がけいれんを起こしたりすることで、胃痛を感じることがあります。

特に空腹時に胃のあたり痛みを感じるときは、本来なら食事をしたときだけに分泌されるはずの胃酸が空腹時にも分泌され、胃の粘膜を傷つけている可能性があります。 

3)胃酸過多の3大原因

(1)ストレス

自律神経の働きが活発になると、胃酸が分泌されます。

人間はストレスを感じると自律神経の中の交感神経がよく働き、そn交感神経を調整するために、副交感神経も活発に働くようになります。

副交感神経が活発になると胃酸が必要以上に分泌されてしまい、胃酸過多になると考えられています。 

(2)食べ過ぎ・刺激物の摂取

過食はいうにおよばず、刺激性食物の取りすぎなどが原因で胃酸過多になることがあります。揚げ物は胃に長くとどまるため、胃にとどまっている間に胃酸が分泌されます。

コーヒーやアルコール、香辛料、酢の物などは、胃酸の分泌を活発にします。

(3)過剰なガストリン分泌

ガストリンとは、胃酸や消化酵素を分泌させたり血糖値を下げるためにインスリンの分泌をうながす役割をする物質です。

このガストリンが多く分泌されてしまうことにより、胃酸が大量に分泌されることがあります。

消化能力が落ちたりピロリ菌が産生するアンモニアに対抗するため、ガストリンが多く分泌されるのではないかと考えられています。 

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4)胃酸過多への5つの対処方法

(1)規則正しい生活を

睡眠や食事の時間を一定にするだけで、体にかかる負担が軽減します。

(2)バランスのとれた食事を

刺激物や脂っこいものばかりを取らず、必須栄養素をまんべんなく食べるようにしましょう。

(3)ストレスをうまく発散

ストレスなど精神的な要因も胃酸過多の原因となります。

ストレスを受けすぎているという自覚がある場合には、休養する時間を作る、趣味で発散するなどの工夫をするようにしましょう。

(4)日常的に運動をする習慣を。

日頃から運動をする習慣をつけることによって、抵抗力が増します。ウォーキングなど負担の好きなう運動を定期的に続けることが重要です。

また、ストレスの発散にも繋がります。

(5)食べ過ぎ・飲み過ぎ・早食いに気をつける。

過食やアルコールの摂り過ぎ、早食いなどは消化器系に負担をけけ、胃酸過多をはじめとする様々な病気の原因となります。

5)胃酸過多を対処する3つの食事のポイント

(1)刺激物をとり過ぎない

コーヒーやアルコール、香辛料、酢の物などは胃酸の分泌を促進させてしまいます。 こうした刺激性の取りすぎが原因で胃酸過多になることがあります。

(2)揚げ物は食べ過ぎない

揚げ物は胃に長くとどまるため、胃の中にある間、継続的に胃酸が分泌されます。食べ過ぎればそれだけ胃に負担をかけることになるので、食べ過ぎに注意しましょう。

(3)早食い・過食を控える

短時間のうちに大量の食物を取る、あるいは、一度に大量の食物を取ることは、消化器系にとっては大きな負担になります。

胃酸もそれだけ過剰に分泌し、胃が荒れる原因になります。

6)胃酸過多に効果的な市販薬

(1)一時的に頼る

胃酸過多に効果的な市販薬として「ガスター10」があげられます。

しかし、基本的に市販薬というのは症状を緩和するための対症療法に過ぎず、症状の原因を根治させるわけではありません。

(2)自己判断に注意

また、胃酸過多とは逆に、胃酸が十分に分泌されなくなる無酸症の場合にも、胃酸過多と同じような症状が出ることがあります。

この場合、胃酸過多とは治療方針がまるで逆になりますので、あまり自己の判断を過信せず、長く胃酸過多の症状が続くようなら早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

Doctor and surgeon reading notes

7)胃酸過多が続く場合にすべき治療方法

(1)内科・消化器科

胃酸過多の症状が長く続く場合には、内科か消化器科の診断を受けることになります。一般的には、胃酸の分泌機能や胃液の酸度を調査するための検査を受けます。

胃液の酸度が強い酸性を示している場合や胃酸の分泌機能が上昇している場合には、検査の結果で胃酸過多症と診断が下されます。

(2)胃酸分泌抑制薬

胃酸過多症を治すためには、胃酸分泌抑制薬を使用し、それと平行して食生活や生活態度の見直しや改善などが指導をされる形となります。

8)胃酸過多へ日常からできる3つの予防ポイント

(1)食べ過ぎ・飲み過ぎ・刺激物の摂取を控える。

これらはすべて、胃酸過多の原因になります。また、食事の時にはよく噛んで食べることを意識しましょう。

(2)ストレスをうまく発散する。

ストレスなどの精神的な要因も、胃酸過多の原因になります。あまりストレスをためこまず、うまく発散するように心がけましょう。

(3)規則正しい生活と、適度な運動をする習慣をつける。

睡眠や食事をする時間をできるだけ一定し、日常的に適度な運動をする習慣を身につけるだけで体の抵抗力を高め、胃酸過多の予防になります。






今回のまとめ

1)胸焼けがする、早朝や深夜にみぞおちが痛む、すっぱいげっぷが出るなどの症状があるときは、胃酸過多の可能性があります。

2)胃酸過多は、食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス、過剰なガストリン分泌が原因となって発生します。

3)無酸症という、胃酸過多とは逆に胃酸の分泌が少なすぎる場合にも、似たような症状が出ることがあります。特に症状が慢性的になっている場合は医師の診断を受けてください。

4)胃酸過多は、刺激物を控え、早食いや過食をせず、ストレスをうまく発散させ、規則正しい生活とバランスの取れた食生活を保つことで予防できます。