デスクトップで作業をしている医者

胃潰瘍は胃壁がただれてしまう病気の事です。胃潰瘍は40歳代以上の世代に多く発症しやすいと言う傾向にあります。

しかし、20歳代~30歳代でも胃潰瘍になる可能性はあります。ここでは代表的な原因や症状、予防法についてご紹介します。



【胃潰瘍×熱】胃潰瘍と熱の関係と症状への3種類の対処方法


1)「胃潰瘍」とは?

(1)胃潰瘍とは?

胃潰瘍とは胃の粘膜がただれてしまい、深く傷ついた状態のことを言います。症状が悪化すると胃壁に穴が空いてしまうこともあります。主な自覚症状としては、胃のみぞおちの部分で吐き気や胸焼けを伴う事もあります。

(2)胃潰瘍の代表的な原因とは?

・ストレス

胃潰瘍の原因のひとつにストレスがあります。ストレスが胃に直接影響を与えると言うわけではなく、自律神経系の乱れによるものです。胃は自律神経が支配しています。その為、脳から胃へのぜん動運動を活発にしてしまい、胃酸の量が増加し胃の粘膜が薄くなった状態で、胃酸が粘膜を刺激し胃壁を傷つけてしまうと言うものです。

・食生活の乱れ

その他には食生活の乱れによる胃へのストレスと言うものがあります。良くかまずに早食いしたりすると、過剰に胃酸を分泌してしまったり、熱いものや冷たいもの、刺激物を食べ過ぎるのも胃への負担が大きく胃潰瘍の原因にもなりますので注意が必要です。

・菌感染

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染がもっとも多いものになりますが、このピロリ菌に汚染された飲食物を口に入れることで感染します。50歳代以上だと8割を超える人が感染してしまうと言う報告が出ています。細菌に感染すると、胃の粘膜が弱まり胃壁が自分の胃酸によって傷つく事などによって潰瘍ができるというものです。

最近では、解熱鎮痛剤が原因とされるNSAIDs潰瘍です。これは解熱鎮痛剤の薬の副作用で胃粘膜に異常が起こり胃酸が胃壁を荒らしてしまい胃潰瘍がおこるというものです。

(3)胃潰瘍にも種類がある?

急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍があります。急性胃潰瘍の原因としては、アルコールの過剰摂取や強いストレスを感じた場合や解熱鎮痛剤を利用した際に起こる可能性があるNSAIs潰瘍です。

慢性胃潰瘍としては9割がピロリ菌感染によるものです。これは生活習慣ではなく、胃の中で繁殖したピロリ菌が毒素を出す事により胃の粘膜を傷つけ炎症を起すというものです。

(4)似ている症状との違いとは?

胃潰瘍に似た症状として考えられる病気のひとつに胃がんと言うものがあります。症状の出方や痛みの感じ方が非常に似ていると言われています。どちらの症状としても、胃のむかつきや胃痛、黒い便、嘔吐などが上げられますが、胃潰瘍であった場合は癌化する事はありません。

2)胃潰瘍で発熱が起こるのはなぜ?メカニズムとは?

(1)胃潰瘍の「発熱」の原因やメカニズムとは?

発熱の原因としては、脳内の視索前野や視床下部にある体温調節週数が一定の温度になるように働いているのですが、この働きが阻害される事で発熱は起こります。

代表的なものとしては免疫系が活発になる個とで引き起こされるもので、体内の細菌の増殖を抑える為に熱を発したり、体温上昇による免疫系を活発化させるために自律的に発熱するものです。こうしたことから、ピロリ菌の感染により、発熱を起こすことがあります。また、ストレス性の胃潰瘍の場合にはストレスにより自律神経が正常に働かなくなる個とで体温調整中巣の機能が常時低下してしまう事が原因だと考えられます。

(2)発熱はどれくらい続くもの?

胃潰瘍で発熱すると言うケースはまれですが、微熱程度の熱です。潰瘍が酷くなると穴が空いてしまい突孔とよばれる状態になります。こうした場合には背中の痛み・発熱と言った症状が現れます。症状が悪化してしまった時に発熱が生じますが、症状が落ち着けば発熱はおさまりますので、それほど長い期間発熱が続くと言う事は考えにくいでしょう。

3)胃潰瘍での発熱へ試してみたい対処法とは?

胃潰瘍を改善させる為に消化の良いものを摂取し、発熱が下がるか確認してみましょう。解熱剤が原因で胃潰瘍を起こしている可能性もある為、解熱鎮痛剤などを飲んでいるようであればやめてみる。

発熱が続く場合には他の疾患が疑われる可能性もある為、胃の検査を行ないましょう。いずれにせよ、胃の痛みや違和感が長く続くようであれば自己判断せずに、医療機関で検査を行なう事が大切です。

4)これってその他の病気の疑いもある?病気かどうかのチェック項目とは

胃潰瘍の初期症状としては・胃もたれ・食欲不振・空腹時の胃の痛み・食後に胃の痛み・吐き気・嘔吐・背中の痛みと言ったものがあります。

症状が悪化すると吐血・下血・黒色便・腹膜炎になることもあります。逆流性食堂炎や胃がんも同じような症状がある為、胃潰瘍の症状が長く続くようであれば、医療機関で検査を行い、医師の指示に従って早めに治療をする事をおすすめします。

お腹をおさえている女性

5)症状が続く場合は注意!可能性のある2種類の病気とは

胃潰瘍の症状の中に吐き気と言うものがありますが、胸焼けや食欲不振、ゲップの増加などの場合には胃潰瘍ではなく逆流性食堂炎の可能性もあります。

また、胃潰瘍の症状に加え黒色便がある場合には胃潰瘍ではなく胃がんや大腸がんの症状の可能性もあります。このような症状が出たら、直ぐに内視鏡の検査を受けて潰瘍や癌になっていないか診察をしてもらう事が重要です。

6)専門家での検査を!症状が気に成る場合へ試したい検査・治療方法

(1)検査方法

胃潰瘍の検査方法としてピロリ菌検査が行われます。これはピロリ菌の感染の有無を調べるもので、いくつかの方法があります。次に、胃カメラ検査が中心になります。検査では潰瘍の進行度や深さを調べます。胃がんなどが疑われる場合には病理検査の為に組織採取を行います。

(2)治療方法

治療方法としては薬物治療と止血治療があります。薬を服用する事により、胃酸を押さえたり胃粘膜の防御機能を高めたりするものです。また、ピロリ菌の除菌治療というものがあり、胃潰瘍の原因として考えられるピロリ菌を除菌し再発を予防します。

止血治療としては、胃の粘膜部からの出血を止めるのですが、治療器具が着いた内視鏡を胃の中に入れて、特殊なクリップを私用して出血を止めます。レーザーを用いて幹部を焼き、止血する方法もあります。

7)生活習慣から改善を!胃潰瘍への予防習慣とは?

(1)食習慣

食生活の中で、規則正しい食習慣を見につけると言う事は重要です。暴飲暴食や不規則な食事では、胃を過剰に刺激し胃酸分泌を増やしてしまう為、3食を出来る限り同じ時間に摂取し暴飲暴食をしないように心がけましょう。また、胃に負担のかかる刺激物を食べることはできるだけ避けましょう。

胃腸の病気の予防する食事としては、緑黄色野菜や果物を摂取する事・納豆や味噌などの発酵食品を食べる事・甘いものや脂っぽい食事を避ける事などが上げられます。

(2)運動習慣

また、適切な運動をする事で全身の血液循環を促進し、胃液の分泌を活発にして胃の消化酵素を高めます。しかし、食事の後への運動は胃の消化を阻害してしまうので避けたほうが良いでしょう。

(3)睡眠習慣

最後に十分な睡眠と言うものが上げられます。睡眠不足は、神経のバランスを崩してしまいます。胃の運動野分泌機能が乱れ胃の不調・胃腸の病気に繋がるので睡眠はとても大切です。



まとめ

1)胃潰瘍の代表的な原因には4つある

2)胃潰瘍には急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍がある

3)熱がある場合胃潰瘍と似た病気もあるので医療機関でしっかりと検査を行なう

4)胃潰瘍の発熱には胃潰瘍が原因の事もまれにある

5)胃潰瘍の予防には規則正しい食生活、運動習慣、睡眠時間が大切です