日本人は胃腸が弱いと言われています。そんな中特に気になるのが胃潰瘍です。最近では、子供や女性にも多く発症すると言われており、誰もが気をつけなければいけない病気と言えそうです。
今回はそんな胃潰瘍の症状のチェック項目・対処方法などをお伝えします。
目次
胃潰瘍の症状の11個のチェック項目!原因・治療法とは
1)胃潰瘍とは何か
(1)胃潰瘍とは
胃潰瘍とは、胃酸が原因で粘膜がただれた状態のことを言います。
(2)種類
急性胃潰瘍、慢性胃潰瘍、NSAIDS関連消化性潰瘍の3つがあります。急性胃潰瘍は、急に進行するタイプの胃潰瘍で、ストレスやアルコールなどが原因です。慢性胃潰瘍は、その名の通り慢性的に続く胃潰瘍です。
その多くはピロリ菌が原因です。NSAIDS関連消化性潰瘍は、NSAIDSという非ステロイド性抗炎症薬を服用することでなる胃潰瘍です。
(3)子供と大人の違いや男性・女性の違い
最近では、子供も胃潰瘍になることがあり、時代による生活環境の変化が見受けられます。子供もストレスを抱え、その結果胃潰瘍になるのです。また、女性の場合も同じような形です。
元々は少なかったのですが、女性が社会進出をするようになり、その結果ストレスが増え、胃潰瘍になるというケースが増えてきました。
2)症状チェック!胃潰瘍の5つの初期症状とは
(1)胃がもたれる
胃がもたれる感じがしたのであれば、それは胃潰瘍の初期症状だと思ってください。
(2)食欲不振
食欲が無い場合も、胃潰瘍の可能性があります。続く場合は、病院を受診するようにしましょう。
(3)胃が痛む
胃が痛んでいると思ったら、胃潰瘍の可能性を疑ってください。
(4)吐き気
吐き気が続く場合は、胃潰瘍になっているかもしれません。
(5)背中が痛い
背中が痛い場合も、意外かもしれませんが胃潰瘍の可能性があります。
3)症状チェック!胃潰瘍の3つの中期症状とは
(1)胸焼け
胸焼けがあるということは、胃潰瘍が中期になっている可能性があります。
(2)酸っぱいゲップ
酸っぱいゲップも同様です。いつもとは違うゲップに気がついたのであれば、胃潰瘍の中期であると思ってください。
(3)嘔吐
嘔吐をした場合、すでに胃潰瘍になっており、進行している可能性があります。
4)症状チェック!胃潰瘍の3つの後期症状とは
(1)吐血
吐血をした場合は、胃潰瘍の後期症状である可能性があります。
(2)血圧の低下
血圧の低下があった場合、胃潰瘍の後期症状かもしれませんので十分に注意してください。
(3)脈拍の乱れ
脈拍の乱れも同様です。これまでに胃潰瘍の疑いがあったのであれば、末期になっているということが分かります。
5)胃潰瘍の4大原因とは
(1)ストレス
ストレスがあると、胃に負担がかかり、胃潰瘍となってしまいます。例えば、家庭や学校、仕事、人間関係など、様々なところにストレスがあると思います。
(2)暴飲暴食
暴飲暴食をすると、胃潰瘍になる可能性が高くなります。必要以上に食べたり飲んだりしているのであれば、それを止めることです。
(3)ピロリ菌
胃にピロリ菌がいることが原因で胃潰瘍になることがあります。胃潰瘍になっている人の多くにピロリ菌がいるのです。これを解消させるためには、薬を飲んで菌を駆除する必要があります。
(4)NSAIDs
NSAIDs(エヌセイド)は、一般的な解熱鎮痛薬のほとんどが該当します。解熱鎮痛薬の副作用で胃潰瘍になることがあります。
6)胃潰瘍への対処方法とは
(1)食事
暴飲暴食をしていた場合は、それを止め、胃に優しい食事を摂るようにしてください。辛いものなど刺激の強いものは控えるようにしてください。
(2)ストレスを見直す
ストレスが多くないか確認してみてください。それで、もし多かったのであれば、そのストレスをなんとかして少なくすることが出来るか考えてみてください。
もし、出来なかったとしても、何らかのストレス解消を行うべきです。自分なりのストレス解消法を実践して、胃への負担を減らしていきましょう。
7)胃潰瘍の治療方法とは
(1)薬を使う
出血がない場合には、薬を使って治療を行います。胃酸の分泌を抑える薬や、胃の粘膜を保護する薬が処方されます。処方された薬を飲んでいけば回復していきますが、回復したからといって途中で飲むのをやめてはいけません。最後まで飲み切るようにしましょう。
(2)ピロリ菌の駆除
胃潰瘍の原因がピロリ菌だった場合、薬を使って駆除をしていきます。一週間ほど飲むことで駆除されていきます。そして、再び検査をし、問題なければ良いのですが、まだいるのであれば再び薬を使います。
(3)内視鏡的止血術
出血がある場合は、まず止血のための治療が行われます。治療方法は様々あります。内視鏡を使い、出血している部分に止血剤を注射する、レーザーで焼く、小型クリップをかけるなどの方法があります。その後、薬を使って治療にあたっていきます。
8)胃潰瘍を日常から予防する5つのポイント
(1)暴飲暴食をしない
暴飲暴食は、胃に負担をかけてしまい、胃潰瘍になる原因となりますので注意してください。暴飲暴食でなくても、辛いものやたばこ、アルコールなどの刺激物を摂取するとよくありません。できるだけ控えめにすることが重要です。
(2)ストレスを溜めない
「ストレスで胃に穴が開く」という言葉があるように、ストレスが多いと胃潰瘍になる可能性があります。そのため、日頃からストレスの少ない生活を心がけ、またはストレスを溜めないようにすることが重要です。例えば、運動をしたりすることでストレスの発散になります。
(3)十分な睡眠
ストレスや体調のため、十分に睡眠をとることをおすすめします。睡眠が少ないと、やはり胃にも負担がかかりやすく、よくありません。
(4)ピロリ菌の検査を受ける
胃潰瘍には、ピロリ菌が原因の場合があります。そのため、一度病院で検査を受けてみると良いでしょう。
(5)NSAIDsの用法用量を守る
用法用量を守って飲むことが大切ですが、守らないと胃潰瘍の原因となります。例えば、通常の2倍や3杯の量を一度に飲むなどです。
今回のまとめ
1)胃潰瘍とは何か
2)症状チェック!胃潰瘍の5つの初期症状とは
3)症状チェック!胃潰瘍の3つの中期症状とは
4)症状チェック!胃潰瘍の3つの後期症状とは
5)胃潰瘍の4大原因とは
6)胃潰瘍への対処方法とは
7)胃潰瘍の治療方法とは
8)胃潰瘍を日常から予防する5つのポイント
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