患者の問診を行いカルテを記入する医者

辛い胃腸炎、赤ちゃんや子供がよくかかっている印象ですよね。実は大人もかかることがあり、大人がかかると赤ちゃんや子供よりも重たい症状が出てしまいます。今回は大人でかかってしまうウイルス胃腸炎の種類の違い・原因・考えられる症状・対処方法などをご紹介します。






大人のウイルス性胃腸炎へ!初期・中期・後期の3大症状と対処方法


1)症状のチェックを!大人のウイルス性胃腸炎の代表的症状とは

(1)初期症状

ウイルス性胃腸炎の場合、初期症状はほとんどありません。ほとんどの人が感じることはありませんが、胃がムカムカする場合があるようです。

(2)中期症状

激しい腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などの症状があります。どの症状も本当に辛い症状の為、だいたいの人がこれは普通の胃もたれなどではないと気づきます。症状は1日~長い時で1週間続く場合があります。

(3)後期症状

筋肉痛、関節痛、頭痛などが起きる場合がおります。これは下痢や嘔吐などによる脱水症状で、水分が足りなくなり血液が不足して血行が悪くなる為です。血行が悪くなってしまうと、十分な血液が身体の様々な場所に行き届かなくなるため痛みが発生する場合があります。

2)種類の違いを知ろう!ウイルス性胃腸炎の3つの種類と症状の違いとは?

(1)ロタウイルス

ウイルス性胃腸炎の中では、最も嘔吐や下痢の症状が強く、脱水症状など重症化することが多いです。下痢の時の便が白っぽくなるのが特徴で、1日~7日程度症状が続く場合があります。一般的に2歳ごろまでの乳幼児に多く、冬に流行します。保育園や幼稚園などで集団発生することも多くあります。

(2)ノロウイルス

生牡蠣やサラダ、生水などを介して感染することが多く、11月~3月頃の冬に流行します。大人でも感染することがあり、乳幼児に比べて重症化することもあります。ロタウイルスに比べると比較的症状は軽いことが多いようです。

(3)アデノウイルス

3歳未満の乳幼児にみられ、1年を通して発症しますが、夏から秋にかけての時期が少し多くなります。プールの水を感染経路として感染することが多いため、プール熱の原因となるウイルスとしてよく知られています。ロタウイルスなどに比べて軽症にはなります。潜伏期間は5日~7日程度になります。嘔吐や下痢などの症状が出ないことが多く、高熱が続く場合に調べてみるとアデノウイルスだったということも多いようです。

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3)なぜ胃腸炎に?大人でウイルス性胃腸炎になってしまう3大原因

(1)食べ物

生肉や生魚、二枚貝などにウイルスは多く潜んでいるとされています。そのため、しっかりと火を通さずに食べた場合に感染することがあります。また食べ物だけでなく、水や海水などにもウイルスは潜んでおり、消毒されていない水が体内に入ることで感染することもあります。

(2)嘔吐物

感染者の嘔吐物や便などに触れると二次感染で感染してしまいます。一番多いのは、乳幼児の子供のいる親たちが、ウイルス性の病気に子供が感染しているとわからない時点で、嘔吐物などを処理してしまうケースです。わかっている場合はゴム手袋などで処理したり、塩素系の洗剤でしっかり洗うと思いますが、わからない時点だと軽く触ってしまう場合があります。それだけでも感染力の強いウイルスであると感染してしまいます。

(3)飛沫感染

感染していて、まだ症状が出ていない人がマスク等をせずに咳やくしゃみをするとそこからウイルスが入ってくるケースもあります。この感染経路はまれにはなりますが、免疫力が低下している場合などになると感染する場合があります。

4)応急処置を・・症状への3つの対処方法

(1)水分補給

下痢や嘔吐が続き、脱水症状など重症化する場合もあります。脱水症状にならないようこまめな水分補給が必要となってきます。水分補給すると早くウイルスが体外に出る為、症状も比較的早めにおさまってくるでしょう。

(2)ウイルスを体外に出し切る

下痢や嘔吐は辛い症状にはなりますが、ウイルス性の感染症の場合、身体の外に出してしまうまで症状が続いてしまいます。吐き気止め、下痢止めなどの服用はせず、ウイルスを身体の外に出し切ることが一番の治療方法になります。

(3)食事は無理に摂らない

刺激の強い食事や油っぽい食事は余計に症状を悪化させたり、身体への負担がかかってしまったりします。食事が摂れそうになったら、消化の良いおかゆやうどんを小分けにして食べるのが良いでしょう。

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5)治まらない場合は専門家へ!病院で行うべき検査・治療方法

(1)ラピッドテスト

ウイルス性胃腸炎の場合ほとんどの場合ラピッドテストで検査を行うことになります。ふん便に液を加えふん便懸濁液を調整します。10分ほどで判定されるのですぐにわかるのがメリットですが、保険適用外になるため、3,000円~5,000円程度が相場になります。

(2)BLEIA法

こちらはノロウイルスに限定した検査方法になります。ふん便からノロウイルスを検出する検査方法になりますが、結果が出るまでに2日~8日ほど必要になってきます。またこちらも保険適用外のため1万円前後かかることが多いようです。治療法はウイルス性の場合、ほとんどが自然に身体からウイルスが出ていくのを待つような方法になります。子供やお年寄り、嘔吐がひどすぎて水も飲めない場合などには、吐き気止めなどが処方されることもあります。受診するのは検査キットなどが豊富な内科にかかると良いでしょう。

6)生活習慣から改善を!ウイルス性胃腸炎へ日常からできる3つの予防習慣

(1)手洗い・うがい

基本的ではありますが有効な予防方法のひとつです。トイレのあと、オムツ交換のあと、嘔吐物の処理後、調理前、食事前など、しっかり石鹸で手洗いをしましょう。また、手拭き用のタオルも常に清潔なものを使用するようにしましょう。

(2)生ものは十分加熱する

食品からの感染の場合、よく熱を通しておけば感染しない場合がほとんどです。しっかり加熱することでウイルスが死滅することが多いので、生ものは十分に加熱してから食べるようにしましょう。

(3)調理器具の消毒

調理器具からもウイルス性胃腸炎は感染します。まな板、包丁、食器、ふきんなどよく使う調理器具は常に清潔にしておく必要があります。気が付いたらこまめにハイターなどで消毒するように心がけましょう。






今回のまとめ

1)症状のチェックを!大人のウイルス性胃腸炎の代表的症状とは

2)種類の違いを知ろう!ウイルス性胃腸炎の3つの種類と症状の違いとは?

3)なぜ胃腸炎に?大人でウイルス性胃腸炎になってしまう3大原因

4)応急処置を!症状への3つの対処方法

5)治まらない場合は専門家へ!病院で行うべき検査・治療方法