腹痛には内臓痛や体性痛、関連痛といった3つの種類があります。それぞれに痛み方や原因が異なったり、同じ様な症状が出たりと判別はなかなか簡単には出来ないといいます。
軽い腹痛であればある程度の対処で治る場合もありますが、中には治療を必要とするものもあるため判断の参考にして頂ければと思います。
目次
腹痛に効く食べ物・飲み物6選!食べ方のポイントとは?
1)そもそも腹痛にも種類がある?代表的な3種類の腹痛とは
(1) 内臓痛
胃や腸など消化器官が急な伸縮、拡張を起こす疝痛(せんつう)と呼ばれるもので、チクチクした痛みや、嘔吐、冷や汗などの症状があります。原因は暴飲暴食やストレスがあげられます。
(2) 体性痛
痛む場所が炎症を起こしている場合が多く鋭く刺すような痛みが続き、歩いていると響くように痛みます。また、この腹痛は深刻な病気の可能性が高いといいます。
(3) 関連痛
炎症を起こしている箇所の痛みが酷い時には、炎症を起こしていない臓器の神経まで刺激して痛みを感じることもあります。
2)理解しておこう!腹痛の代表的な原因とは?
(1) 冷え
冬場に限らず夏にも暑いからと言ってお腹を出して寝ていると朝起きてお腹が痛くなっていることがあります。これはお腹が冷え神経を刺激したためで、場合によっては下痢の症状も起こります。
(2) 便秘
便秘になるとお腹の中に便が溜まり、内臓の各所を圧迫、刺激し腹痛を起こします。酷い時には痛さで動けず冷や汗が出るような場合もあります。
(3) 暴飲暴食
暴飲暴食が続くと胸やけや胃酸過多の原因となります。そうして胃に負担がかかり炎症を起こしたり胃の機能が低下することで腹痛を引き起こしたりもします。
(4) 食中毒
食物中の細菌やウイルスに感染することで起こります。熱処理することで大抵の菌は死滅しますが、生食の多い日本人は特に注意が必要となります。
刺すような痛み、嘔吐、発熱、下痢などが主な症状で、脱水の症状も起こりやすいので気をつけなければなりません。
(5) ストレス
ストレスにより胃や腸など消化器官に負担がかかり炎症などを起こす原因になるだけでなく、神経が刺激されたり、暴飲暴食に走ったりと様々な腹痛の要因となります。
3)要チェック!腹痛に効く食べ物3選
(1)りんご
水分、ビタミンが豊富で非常に消化が良く腹痛や風邪など体調を崩している時には大変重宝する食べ物です。腹痛が酷いときには、すりおろしりんごが食べやすく水分も補ってくれます。
(2)ヨーグルト
ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌が体内の悪玉菌に働き整腸作用を促し腹痛を抑える効果が期待できます。更にハチミツを合わせることで殺菌効果などもあがるといいます。
(3) 梅干し
殺菌作用が高く、お弁当などに入れておくと食中毒を防ぐ効果もあるといい腹痛にも効くとされています。そのまま食べるのも良いですが、お茶と合わせることで効果は更にあがるといいます。
4)飲み物も効果的?腹痛で摂取したい飲み物3選
(1) お茶
お茶に含まれるタンニンが胃腸の粘膜を修復し、腹痛が起き傷んでいる腸壁を守ってくれます。これにより腹痛の症状が改善する場合もあります。
(2) ハーブティー
ハーブティーもまた天然植物系で腸に優しく、リラックス効果も期待できるので腹痛の予防や症状の回復を助けてくれる可能性もあります。
(3) アロエジュース
アロエは傷や火傷、美容にも良いと昔から言われ使われてきました。また、アロエに含まれる食物繊維が整腸作用を促進させ、腸内を綺麗にもしてくれるので腹痛の時にも効果が期待できます。
5)こんな食べ物は特にNG!注意したい食べ物とは?
(1)魚介類
生食を代表する刺身、タコ、イカ、貝類などは食中毒になる可能性が高く、消化もよくないとされ腹痛の時には一番避けたい食べ物だといえます。
(2)脂質の多い食べ物
脂身の多い肉類や、生クリームなどの脂肪分は胃腸への負担が大きくなるため腹痛や胸やけがある時には控えた方が良いといえます。
(3) 辛い物
辛い物も刺激が強く腹痛が起こり荒れた胃腸を更に悪化させる原因となるので腹痛がある場合には避けた方が良いでしょう。
(4)アルコール類
お酒などのアルコールは胃腸以外にも内臓各所に負担をかけるため腹痛の時には良くないといえます。
6)この腹痛は病気の可能性も?病気かどうかの判断基準とは
腹痛には単なる冷えやストレスなど神経的な腹痛から、病気による腹痛など様々な痛み方や原因が考えられます。
そこで下記に病気の可能性のある症状などをあげますので参考にして複数の症状が重なる場合には病院へ行き診てもらいましょう。
・みぞおち辺りへの痛み ・下腹部痛
・ 焼けつく痛み ・吐き気、嘔吐
・食べ物を食べた時の喉の痛み ・ストレス状態の持続
・胸やけ ・鎮痛薬の連用
・全身倦怠感 ・お酒の飲み過ぎ
・酷い下痢 ・便秘が1週間以上続く
7)気になる場合は専門医で受診を!症状への検査・治療方法
(1)検査方法
検査は原因を確定するための検査が行われます。
・血液検査
・尿、便の検査
・内視鏡や腹腔鏡検査
・超音波、CT検査
・X線検査
・胆汁検査
(2)治療方法
・薬物療法
鎮痙剤、鎮痛解熱剤、非麻薬性鎮痛剤、麻薬性鎮痛剤、精神安定剤など症状に合わせた対処療法が行われます。
・手術療法
腹痛の原因によっては手術による根治が可能なものもあります。内臓に支障があり腹痛が起こっているような虫垂炎、胆嚢炎などの場合には胃腸を切除します。
その他には、腸閉塞や腸捻転など障害病変の是正や腹膜炎など感染症に対する手術があります。更に癌性疼痛、慢性膵炎では神経切除術による疼痛の軽減も試みられることがあります。
8)日々の生活から改善を!腹痛への予防習慣とは?
(1) 脂質を控える
悪玉菌は脂質を好むため脂っこい食事やスナック菓子などは悪玉菌を増殖させてしまいます。そのため脂質を抑えた食事を心がけることで腹痛の予防となります。
(2) 乳酸菌の摂取
腸内環境を整える作用のあるヨーグルトなど乳酸菌に、食物繊維、オリゴ糖が豊富なバナナを合わせて食べることで更に予防効果が増すといいます。また納豆など発酵食品も腸の働きを良くするため良いです。
(3) 水を1日1リットル程度摂取
人の身体の70パーセントは水で出来ていますから、水分をしっかり補給することは人が生きる上でも必要不可欠なことだといえます。
では、どの程度の水分が1日に必要かというと2リットル程度の水分が必要だといわれており、通常の食事から摂取される水分を差し引き1リットル程度の水分補給が必要となるといいます。
更に摂取するのは水が一番良いとされています。ただし水分補給をし過ぎると逆にお腹を壊す場合もあるため、一度に大量に1リットル以上からは気をつけて補給した方が良いでしょう。
(4) 運動
腹筋やウォーキングをすることでインナーマッスルを鍛え、腸の動きを活発化させます。またウォーキングは血流も良くし老廃物を排出させやすくするので腸内環境の改善が見込まれ腹痛を予防してくれます。
今回のまとめ
1)そもそも腹痛にも種類がある?代表的な3種類の腹痛とは
2)理解しておこう!腹痛の代表的な原因とは?
3)要チェック!腹痛に効く食べ物3選
4)飲み物も効果的?腹痛で摂取したい飲み物3選
5)こんな食べ物は特にNG!注意したい食べ物とは?
6)この腹痛は病気の可能性も?病気かどうかの判断基準とは
7)気になる場合は専門医で受診を!症状への検査・治療方法
8)日々の生活から改善を!腹痛への予防習慣とは?
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