患者に薬の説明をする女医

83%。これはなんと全国の20歳の女性の冷え性の割合です。そして冷え性の女性の9割弱は何らかの不調を感じてい

る、いわゆる「未病」の状態にあると言います。そんな多くの方に問題となる冷え性について考えられる原因や対処方法をお伝えします。






冷え性の4大原因!水分不足・自律神経が関係?


1)冷え性の3つの種類

一般的に言われる冷え性と一口に言っても実は3つの種類があると言えます。

(1)手足だけが冷える冷え性

手先だけ、足先だけがやたら冷たく感じる冷え性がこれです

原因は大きく分けて二つあり、自律神経の異常か血流の異常で起こるため根本的な解決をしないと暖めても中々効果が出ないと言うのが一般的に言われる「冷え性」と言うこの状態です。

(2)体全体が寒い

こちらの場合は手先だけ足先だけでなく、体全体が極度に冷 たく感じる状態。これも冷え性と言われるのですが正確には これは「冷え」「寒気」と呼ばれるものを感じやすい体質だ と言えます。

基礎体温が低いと気温の低さによっての寒さで手足が冷えてしまう状態、熱が出た時、あげようとする体温よりも実際の体温が低いために寒気を良く感じる状態になりやすくなるため、これも冷え性と言われたりもします。

(3)暑く感じる冷え性

実は、冷え性とは手足を冷たく感じるだけではなく、その逆 の手足を熱く感じる冷え性もあります。夏場に足だけ暑いと言う経験をしたことはありませんか。

この場合、熱いからと 手足を冷やしてしまうと余計に熱くなってしまいますので、 冷やすのではなく温めましょう。

また、顔や上半身を熱く感 じる「冷えのぼせ」のタイプもありこちらの原因は本来、下 半身にいくはずの血が上半身に集中してしまって、心臓や脳 に負担がかかっている状態です。

こちらの場合も冷やすのではなく温めましょう。

2)冷え性の4大原因

先程紹介した中の冷え性として考えられるものの原因は全部で以下の4つです。

(1)自律神経のバランスの異常

人間の体温を管理しているのは自律神経と言うものです。

トレスや日常生活の影響を受けやすく、急激な寒暖の差、寝不足などこれらの影響を受けることによってうまく血流の流れの指示が出せずに冷え性になります。

(2)水分不足

いくら指示が出されてもその通りに血流が動くことが出来なくてももちろん冷え性と言う症状は起こります。

血液の水分不足が体に水分を取り込む量が少なかったり、アルコールの影響によって赤血球が柔軟性を失い硬くなるとドロドロとした血液になり、詰まりやすい状態になって血液が滞ってしまいます。

(3)食生活

水分不足ばかりが血行不良を起こすものではありません。

分や脂質、炭水化物の過剰摂取、例えばファーストフードを連日食べているなどの食生活の偏りで赤血球は柔軟性を失っていき、毛細管をスムーズに通り抜けることが出来なくなり、血液の流れは悪くなります。

その結果冷え性になってしまうのです。

(4)運動不足

運動不足で冷え性と言うのが起こることもあります。血液は筋肉内に流れている為、運動で筋肉を使うことで体は温まり、血行も良くなります。

しかし運動不足により筋肉を使わないと筋肉の力は弱まり、血液を送り出す力も弱まってしまいます。その結果暖めるものを送ることが出来ず冷え性となるのです。

Patients undergoing described in tablet devices

3)冷え性の3つの代表的症状

冷え性になると主に3つの以下の症状が起こります。

(1)手先足先が冷たく感じる

冷え性と言われる所以は勿論ここにあります。

先程ご紹介した「冷え性の4大原因」のどれかによって体の末端にまで血流を行き届かせることが出来ずに季節関係なく、手足・腰・腹部・背中・肩の特定の部位に「極度の冷え」を生じる症状が初期段階にあたります。

(2)代謝機能の低下

血流が滞るようになって起こる次の段階は代謝機能の低下です。

冷え性になり、体全体の温度が下がることで体の機能が最適な温度でなくなれば、内臓の機能低下と共に新陳代謝が起こりにくくなり、肌荒れや気力の低下、疲労回復が出来なくなるなどの状態になっていきます。

(3)体に痛みを招く

冷え性の深刻化によりついには体のあちこちに痛みが走るようになります。血行不良などで体温が下がれば体の筋肉が緊張して硬くなってしまいます。

その為、硬くこわばった筋肉への血液の流れが更に悪くなり、首、肩、腰などに「こり」を生み、痛みを引き起こします。

更には血行不良は神経も圧迫するため、それが頭で起こると頭痛・片頭痛を起こしたり、三半規管に血液が正常におくられないことによって耳鳴りを伴うようにもなります。

4)冷え性への4種類の解消法

冷え性への対策は結局どの種類であっても、どの段階でも共通することが大きく分けて4つあります。

(1)ストレスを緩和する

自律神経に異常がある場合に限らずにストレスを感じることが多いと冷え性になりやすいです。

これは体が「活動体制」をとるために筋肉が固くなり、その結果血流が悪くなるからです。音楽を聴く、時にはパーッと遊んでみると言うのもこうしたストレス緩和で冷え性を解消する方法の一つです。

(2)体を暖める

これもまたどの冷え性にとっても効果的なことです。

自律神経も最適温度は40度近くと普通の人間の体温よりもやや高く、筋肉の収縮も解けやすくなりますし、代謝機能を高めることが出来ます。

お風呂に使ったり、運動したり、体が温まるようなものを食べたり飲んだりすることの冷え性を解消するための一つです。

(3)食事に気をつける

先程「冷え性の4大原因」で触れたように飲食で血行不良起こし冷え性になるケースもあります。

そうした場合はアルコールの摂取と脂肪分の摂取を控え、水分、ビタミンE、C、Aと言ったものの摂取を増やすように心がけましょう。

(4)マッサージ

ふくらはぎのマッサージも全身の血流を改善するのに効果的です。ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれており、上半身から下半身に血液を循環させるポンプのような働きをしています。

ふくらはぎをマッサージすることで、下半身に滞った血液をスムーズに上半身に送れるようになるのです。

カカトから膝に向かって、血液を心臓に戻すイメージでマッサージしていきます。

5)冷え性への4つの摂取すべき食材

先程の解消法「食事に気をつける」のところで触れたように冷え性の原因となるものへの対策となる栄養素と言うものがいくつかありますので紹介します。

(1)

水分の摂取と欠くとお好きな飲み物に偏りがちですが、アルコールはもちろんの事、ジュースやミルクを入れたコーヒー紅茶などでは純粋な水分とは言えません。

一番妥当なのはやはり水です。とりすぎても特に問題はないので最低1日2リ ットルを分けて摂取するつもりで飲みましょう。

(2)生姜

ショウガオールやジンゲロン、ガラノラクトンなどよく知ら れている血行を促進する作用や、体を温める働きもあります。

食欲増進効果もあるので食生活の乱れによって起こる冷え 性対策にもなり、血行不良に対しても比較的早い効果があります。

おろした場合ですと小さじ 1 杯程度、生の場合は、スラ イスしたもので 6 枚程度が 1 日の摂取量の目安になります。

(3)豚肉

ビタミンEが豊富な食材です。先程の生姜と合わせて摂取す るしょうが焼きが食べやすくてオススメ。食べすぎは逆効果 になるので成人女性100g、成人男性140g を目安にとるように すると良いです。

(4)貝類

冷え性の原因血行不良に特に効果的なのはビタミンやミネラルを多く含んだこの貝類。

カキを筆頭にビタミンやミネラルの含有量は軒並み高く、余分な塩分を体外に排出して血圧の上昇を抑えるカリウム、動脈硬化を予防する亜鉛などを含むホタテなど、貝類は血行不良に対する効果的な食べ物で冷え 性の対策にぴったりです。

そこまで大量に食べ過ぎることも ないと思いますが、こちらも100gを目安にすると良いでしょう。

Doctor talking to his female patient

6)冷え性がひどい場合に考えられる3種類の病気

寒さや血行不良対策だけで改善が見られない場合、以下のような病気の可能性が浮上しますので注意が必要です。

(1)閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は手や足の血管の動脈硬化により、狭窄や閉塞を起こして、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気。

引き起こすのが血行不良と同じ原因なのでは冷え性と同じ症状が見られます。

(2)レイノー病

動脈の収縮が過剰に起こると、発作的に手足の指先の血流が 減少し、冷感を感じたり皮膚の色調に変化である「レイノー 現象」が原因なく起こる病気。

40歳以前の女性に多くみられる病気です。

(3)バージャー病

四肢の末梢動脈の内膜の炎症により動脈の閉塞を来し、血流障害が生じる病気。当然血流が悪くなるので冷え性の症状が出ます。

患者数は、国内で約 1 万人と推計され、男女比は10対1と男性が多く、20〜40歳を中心に青・壮年に多く発症します。

7)冷え性を未然に予防していくための4つのポイント

冷え性の原因が単なる血行不良である場合の予防法は単純に考えて以下の4つです。

(1)ストレスを緩和する

「冷え性への4種類の解消法」でご紹介したことと同じです。自律神経系のみならず先ほど挙げたレイノー病もストレスが原因で起こるケースが多いです。

(2)体を暖める

こちらも「冷え性への4種類の解消法」でご紹介したことと同じです。

暑がりな人の夏場のエアコンや、時間がないとシャワーだけで済ます人は特に注意が必要です。

(3)食事に気をつける

こちらも「冷え性への4種類の解消法」でご紹介したことと同じです。

現代人の食生活においては基本的に血行不良を促進させる肉や脂、塩分、糖分が多いので日ごろの心がけが重要になります。

(4)運動をする

血行不良に陥る要因の一つが運動不足です。より具体的に言 うのであれば歩行量が少なすぎて下半身の筋肉が衰えすぎて しまうのです。

最低でも 1 日 30 分以上歩きましょう。下半身を 動かすストレッチやスクワット運動などの筋肉トレーニング なども効果的です。

適度な運動は筋肉量アップとともに、自 律神経の機能を回復させ、体を暖める効果があるので習慣化 をオススメします。






今回のまとめ

1)冷え性の3つの種類

2)冷え性の4大原因

3)冷え性の3つの代表的症状

4)冷え性への4種類の解消法とは

5)冷え性への4つの摂取すべき食材とは

6)冷え性がひどい場合に考えられる3種類の病気とは

7)冷え性を未然に予防していくための4つのポイント