お腹を押さえている女性

赤ちゃんは母親の胎内にいる間、へその緒から栄養と酸素を吸収していますが、一旦生まれるとへその緒は不要になり、自然に身体から取れ、その跡がおへそとして残っています。ここでは、おへその上が痛い時の原因や対処方法などを説明していきます。






おへその上が痛い!3つの病気のリスクと対処方法とは?


1)症状の解説!おへその上が痛む場合の2つの代表的症状

(1)鋭い痛みを感じる

おへその上がズキズキと鋭く痛みます。大抵、痛みは常時続いていることが多いです。

(2)しこりができる

ゴルフボール大のサイズから、人差し指で触って収まるぐらいのサイズまでまちまちですが、しこりができる場合もあり、押すと痛みを感じます。

2)なぜ押すと痛い?おへその上が痛くなる2大原因

(1)細菌感染

有害な細菌を含んだ飲料や食料を摂取したために、おへその上が痛くなることがあります。原因となる細菌として、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオなどが挙げられます。主に食べ物が十分に加熱調理されていなかった場合に起こります。

(2)へそ石ができるため

へその中を綺麗に掃除することを怠ったために、垢が溜まってそれが塊になり(へそ石)、硬質化して痛みが生じます。

3)おへその周りが痛い場合への3つの対処方法

(1)オリーブオイルを使用してへそ石を除去する

それほど深刻でない初期状態のへそ石であれば、オリーブオイルを使用しておへその中にこびりついたへそ石を除去します。おへそにオリーブオイルを垂らして数時間置いておき、その後綿棒やガーゼなどの柔らかいもので掃除していきます。しかし、へそ石が原因で痛みを感じる状態と言うのはかなりへそ石が大きくなって容易には除去できないので、専門の医師にすぐ相談しなければなりません。

(2)お腹を温める

お腹を温めることで痛みを和らげる効果があります。使い捨てカイロなどを使用すると良いでしょう。

(3)消化の良いものを食べる

高カロリー、高タンパクで栄養のある消化の良い食べ物を摂取して、お腹への負担を減らします。例えばバナナ、豆腐、鶏のササミなどが適しています。

doctor writing to clipboard at hospital

4)症状が続く場合は病気の疑いが?考えられる3種類の病気

(1)過敏性大腸炎

過敏性大腸炎は腸の異常によって起こり、何日も便が出ない状態が続く便秘型、慢性の下痢が続く下痢型、両者を交互に繰り返す下痢便秘交代型などの種類があります。他にはお腹にガスが溜まったり、疲労感、発汗、動悸、精神面では不安や抑うつを感じるなどの異常が現れます。

(2)胃腸炎

胃腸炎は胃、または小腸、大腸の粘膜が炎症を起こすことによって生じる病気です。具体的には腹部の痛みの他に、下痢、嘔吐などの症状が見られます。胃腸炎の原因は細菌、ウイルスによる感染が主な経路になりますが、化学物質や薬物の使用が原因の場合もあります。また、小児の胃腸炎の原因としてほとんどを占めるのはロタウイルスによる感染です。

(3)十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍は10、20代の若い世代に多く見られる病気です。潰瘍とは、皮膚や粘膜の表面が炎症によってえぐれたように見える状態のことを言います。十二指腸潰瘍の原因は、主にピロリ菌感染やストレス、暴飲暴食などの不摂生により胃酸が過剰に分泌されることによって胃の中が傷ついてしまい引き起こされます。

5)治まらない場合は専門家へ!病院で行うべき検査方法

おへその上の痛みが治まらない時は、内科の専門医に診断してもらいましょう。

(1)過敏性大腸炎

触診や問診で過敏性大腸炎であるかどうかを診断します。過去3ヶ月中の1ヶ月について、3日以上腹部に痛みが続いた場合は過敏性大腸炎の可能性があります。過敏性大腸炎であった場合、血液検査、尿検査、便に血が混じっていないか確認する検便などの精密検査をし、必要であれば大腸の内視鏡検査も行います。費用は大体10000円程度かかります。

(2)胃腸炎

ウイルスが原因の場合は、ウイルスの分離培養、ウイルス抗体の測定を行いますが、結果が出るまでに最長で10日ほどの時間がかかります。一方、ロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルスは便に緩衝液を加え糞便懸濁液を調整する検出キッドを用いれば10分ほどで検査可能です。これはラピッドテスト(イムノクロマト法)と言われます。ラピッドテストの費用は数千円程度かかります。

(3)十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍には内視鏡検査を行います。事前にバリウムを服用して、潰瘍のある場所を特定するためのX線造影検査も併せて行われます。X線造影検査で潰瘍が発見された場合、詳細を調べるために口から内視鏡を挿入して検査します。喉に炎症のある方は鼻から内視鏡が挿入されます。費用はX線造影検査が保険適用で5000円程度、内視鏡検査が8000円程度になります。

Closeup on medical doctor woman explaining something

6)病気の場合には・・専門医で行われる可能性のある治療方法

(1)過敏性大腸炎

それぞれに適した薬で治療します。下痢が症状に現れている場合は下痢止めを、便秘の場合は整腸薬、内臓の運動機能を改善する場合には抗コリン剤、腸管運動調整剤、粘膜麻酔薬を処方されます。

(2)胃腸炎

ウイルスが原因の胃腸炎の場合には有効な手段がないので、症状を軽減する治療法が主に行われます。例えば嘔吐、下痢に対しては水分を摂取、点滴などをして脱水症状になるのを防ぎます。細菌が原因の胃腸炎は抗生物質の投与が有効です。

(3)十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍は薬物によって治療が行われます。胃酸の分泌量が多ければ、それを抑えるプロトポンプ阻害薬を使用します。この薬は治癒率が高く、大体2ヶ月もすれば9割は完治すると言われています。ピロリ菌が活発な時は抗生物質の投与を行います。注意するべきことは、症状が良くなったからと言って薬の服用をやめると、病気が再発することがあります。これはピロリ菌が完全に除去できていなかったことが原因なので、医師の判断を守り、自己判断で薬の服用をやめることはしないようにしましょう。費用はおよそ8000円ほどかかります。

7)生活習慣から改善を!おへその上の痛みへ日常からできる予防習慣

(1)うがい・手洗いをする

ウイルス性の病気の場合は、そのほとんどが人から人への感染であり、特に多いのがウイルスの含まれた水や食べ物を摂取して口から感染するパターンです。なので、普段から手洗い、うがいを習慣にしておくことは大切です。

(2)ストレスをかけない生活をする

精神的な面で負荷がかかるとおへその上の痛みがひどくなることがあります。本を読む、身体を動かす、美味しいものを食べるなど、自分なりの趣味を見つけてストレスを発散させることが病気の予防になります。あるいは睡眠時間を多く取ることも有効です。






今回のまとめ

1)症状の解説!おへその上が痛む場合の2つの代表的症状

2)なぜ押すと痛い?おへその上が痛くなる2大原因

3)おへその周りが痛い場合への3つの対処方法

4)症状が続く場合は病気の疑いが?考えられる3つの病気

5)治まらない場合は専門家へ!病院で行うべき検査方法

6)病気の場合には・・専門医で行われる可能性のある治療方法

7)生活習慣から改善を!おへその上の痛みへ日常からできる予防習慣