患者に伝えるドクター

排出された便の状態というものは、健康状態の重要な情報を持っています。

便の色は、前日までに飲食したものの影響を受けることがありますが、下痢状態の場合、黒色の便が排泄されると驚いてしまいますよね。今回は黒い下痢の原因・症状・対処方法などをお伝えします。






下痢が黒い4大原因!病気の可能性と対処方法とは


1)便の3つの色と特徴とは

(1)健康的なこげ茶に近い茶色

摂取した食物や体内の老廃物が正常に排出される状態です。水分も適度に含まれているので、スムーズに排出され、形も長いものになります。

(2)緑色

胆のうから排出される胆汁色素の「ビルビリン」が影響しています。便が大腸内でたまってしまうことでビルビリンが酸化し、緑色になってしまいます。

内臓の炎症やトラブル、過度なダイエットが原因で起こるとされています。

(3)

上記の緑がより悪化した状態の色になります。腸内の悪玉菌が善玉菌よりも圧倒的に増加することで、腸内にたまったものが腐敗してしまうのです。

2)下痢が黒い4つの原因

(1)肉類中心の食事

野菜をあまりとらず、肉類を多く摂取した場合に起こります。

(2)鉄分サプリメントの摂取

鉄分は黒い色素を持っています。そのため、貧血予防などで鉄分を多く含んだサプリメントを服用し続けることで、便の色が黒くなることがあります。

(3)黒い色素を持つ食物の摂取

これも鉄分サプリメントと同じような現象ですが、イカスミやホウレンソウなどを摂取すると、黒い色素や鉄分が消化されずに便に混じります。

(4)病気の可能性

上記に当てはまるものがない場合は、体の何かしらの不調や病気のサインと考えられます。症状が続くようであれば、早めに病院へ行き、受診しましょう。

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3)下痢が黒い場合の3つの対処方法

(1)野菜を摂取する

肉類に偏らず、野菜をバランスよく摂取しましょう。特に野菜はお腹の調子を整えてくれる繊維を持っているため、下痢の改善にもなります。

(2)鉄分サプリメントの服用を避ける

便の色が気になる場合は、サプリメントの服用を注視してみましょう。そのうえで便の色が正常に戻れば、サプリメントが原因であったことが考えられると思われます。

それでも改善されない場合は、病院での受診をしてみましょう。

(3)水分を摂取する

下痢の時は、時に脱水状態を起こします。そのために水分を摂らない人が多いのですが、実は逆効果です。少しずつ水分を摂取することで、体内の調子も戻っていきます。

4)黒色の下痢が続く場合に考えられる2つの病気

(1)胃・十二指腸の消化器系の出血

大腸、小腸よりも上部にある消化器官に炎症が起こり、特に出血してしまっている場合に便が黒くなります。それも、かなりの量での出血が考えられます。

(2)貧血

上記の病気と併せて起こるものですが、消化器系の出血に伴って貧血が現れます。もしも、まだ消化器系の自覚症状がない場合に貧血が起こっているとすると、すでに消化器系の出血の可能性も考えられます。

5)黒色の下痢が続く場合にすべき2つの検査

(1)便の潜血検査

内科や消化器科で行う、とても簡単な検査です。名前通り、便を採取することで、その成分に血液が含まれているかどうかを確認します。

(2)内視鏡検査(胃カメラ)

内科、消化器科の担当になります。内視鏡は、細いチューブを口もしくは鼻から通すため鎮痛剤の投与を行います。

鎮痛剤の効き目と検査後の違和感によっては、検査後の休憩を含みます。よって所要時間は、内視鏡の場合は約1時間程度となります。

検査費用は、保険適用内で約5000円から6000円と見ておくとよいでしょう。

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6)黒色の下痢が続く場合にすべき3つの治療方法

(1)整腸剤の投与

本来の正常な排便とは、ビフィズス菌に代表される腸内の善玉菌が老廃物の形を便として整えてくれるものですが、悪玉菌が発生して便の状態が悪化してしまっています。

腸内の悪玉菌を退治して善玉菌を増加させるために、整腸剤を投薬します。この整腸剤は、有名な「ビオフェルミン」があります。

ビオフェルミンは市販で簡単に手に入れることができますし、病院でも同様の成分が配合された「ミヤBM錠」という整腸剤が処方されます。

2、3日間毎食後に服用を続けると、症状が改善されるでしょう。

(2)入院での食事療法

症状がひどい場合は、思うように食事をとることもできなくなってしまいます。そのため、消化器科への診察後、入院が必要になることもあります。

その場合の治療方法は、主に点滴による栄養摂取や投薬が行われます。とにかく胃腸の状態を整える必要がありますので、胃のトラブルを解消することも併せて行われます。

(3)消化器系の出血であれば、入院での手術も

出血は、内臓のトラブルの中でも危険なサインです。そのため、自然に投薬治療するだけでは間に合わず、入院して手術を受けることで出血を防ぎ、患部の改善を行います。

受診してからの医師との相談になるため、スケジュールや費用などは、随時確認を取るようになります。

7)黒色の下痢へ日常からできる3つの予防ポイント

(1)適度な運動

腸の不調というのは、適度な運動が行われないために弱っていることも考えられます。また、悪玉菌による腐敗ガスを発生させないためにも、腸のリズムを運動によって整えてあげることが大切です。

(2)バランスの良い食生活を

肉類に頼らず、野菜類も摂取することで、便にとって大切な繊維が確保できます。また、便の色も健康的な色へと戻っていきます。

(3)ストレスの解消

消化器系の不調は、ストレスが大きな原因であることが多いものです。ストレス解消の暴飲暴食は、かえって胃腸に大きな負担を与えてしまいます。

体をいたわりながら、好きなことをしてみたり、適度な運動をしてみたりと、気分転換をはかりましょう。






今回のまとめ

1)便の3つの色と特徴とは

2)下痢が黒い4つの原因

3)下痢が黒い場合の3つの対処方法

4)黒色の下痢が続く場合に考えられる2つの病気

5)黒色の下痢が続く場合にすべき2つの検査

6)黒色の下痢が続く場合にすべき

7)黒色の下痢へ日常からできる3つの予防ポイント