ナースに診察を受ける男性と女性

本記事では「脱水症状」と「下痢」に着目してそれらの特徴や原因、予防や治療方法についてご紹介します。これらの症状を引き起こさないためにも、食生活や衛生管理、ストレスコントロール、体温調節に気を配ることが重要だと言われています。






下痢と脱水症状が同時に・・・!4大原因と対処方法とは


1)脱水症状の3つの種類と特徴の違い

(1)低張性脱水

電解質の失われるレベルが、まだ「初期段階」の状態で、神経伝達や心臓の働きといった失態の様々な機能が低下します。特に、命に関わるといった状態ではありません。

(2)等張性脱水

体液が少なくなるのと同じ割合で同時に電解質と水分が不足した状態のことをいいます。体の電解質が低下している状態のため、水を飲んでも電解質は摂取できないので症状は「変化しない」または「悪化」することもあります。

(3)高張性脱水

大量に汗をかくなどして体の水分量が低下している状態であり、この症状ではかなり喉が渇いています。重症化すると「意識不明」などの重態になり得ます。

2)下痢にも種類が・・?下痢の4つの種類と特徴の違い

(1)浸透圧性下痢

「便が水分を多く含んだ状態で排出されるため」に下痢になります。これは「浸透圧が高い食べ物」をたくさん摂り、水分が上手く吸収できないために起こります。

(2)分泌性下痢

「毒素」が身体に入ることにより、生じる下痢です。

(3)滲出性下痢

腸の中で、「炎症」が起こると、腸の中の水分量が多くなることにより生じる下痢です。

(4)腸管運動異常の下痢

蠕動運動の以上により起こる下痢です。この蠕動運動とは、「筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動」です。

※下痢をすることで大量の体液を一気に失うことになります。そのため、下痢によって脱水症状が引き起こされることがあります。

3)脱水症状と下痢が同時に現れる4つの原因とは?

(1)食生活の乱れ

「暴飲暴食」、また特に「アルコールの過剰摂取」が原因となります。これにより、消化に水分が多く使われ、腸が消化不良となります。仕事終わりによく職場で飲みに行くサラリーマンの方などは要注意です。

(2)衛生管理不測

きちんと手を洗っていない、あるいは汚れた食器を使っていることが原因となることがあります。人混みの中に入ることが多く、その後手を洗わない人は要注意です。さらに、食器をきちんと洗っていない、乾かしていない人なども注意が必要となります。また、加熱処理が不十分なまま、肉や野菜などを食している人も危険です。

(3)ストレス

普段の生活で過度なストレスを受けている人は危険です。特に、職場での人間関係が上手くいっていない人、過労働を強いられている人で、助けを周りに求められない人は危険だといえます。

(4)体温低下

体をよく冷やしすぎてしまう人は注意が必要です。特に夏場は、夜クーラーをつけて寝る人がいますが、この時に温度を25℃以下などまで下げて寝る人は危険です。

ベッドに座って休んでいる女性

4)脱水症状と下痢が続く・・・考えられる5種類の病気

(1)糖尿病

血液中の糖を通常の方と比べて体に取り入れることができず、血液の糖質が高くなっている状態です。これにより、血液に必要以上に水分を取り入れ、結果として多尿となり、必要な水分が排出されます。

(2)胃腸炎

「胃」と「腸」に炎症を起こしている状態です。消化機能の低下が原因となり、下痢や嘔吐を繰り返します。

(3)腎不全

腎臓の機能が低下して正常に働かなくなった状態です。脱水症状の繰返しにより水分と電解質となるナトリウムが不足した状態となることで、腎臓に十分に血液がいかず腎不全を発症する場合があります。

(4)炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎・クローン病などで原因不明の難病にあります。下痢や粘液製の血便、下血、腹痛などが見られます。重症になるほど排便回数が多くなります。

(5)大腸がん

長さ約2mの大腸に発生するがんです。初期の段階では、便秘と下痢繰返し起こす、さらに血が混じる等の症状が出ることもあります。

5)気になる場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき3つの治療方法

胃腸科、消火器内科、消火器外科がある病院に行き、問診を受けます。そこで痛みや症状を確認し、必要の場合、血液検査や胸部X検査などを行います。さらに便の検査を行い、状況にあった治療法を以下3つから選択します。

(1)薬物療法

下痢の症状を解消するために、便の硬さを出す「収れん剤」や「乳酸菌製剤」といった薬剤を使用しての対症療法や、細菌感染を起こしている場合には「抗生剤」を投与します。また、糖尿病など脱水症状になりやすい人は、血液から栄養の鳩首を改善する薬物を用います。

(2)点滴

短期間で栄養を補給することができます。問診も含めても保険を適用すれば3000円~5000円の費用で納まります。平均として、2~3日の入院を行います。

(3)手術

血液の循環や腎臓に異常がある場合は手術によって治療をする場合があります。但し、症状によっては手術の方法、費用、期間は千差万別のため、医師に事前に確認をしましょう。

Female doctor holding a stethoscope in his hand, two doctors and patient are on the background

6)日常生活から改善!下痢・脱水症状への5つの予防習慣とは

(1)こまめな休息

1時間に10分ほどは水やお茶を飲む時間を取り入れると良いです。また、一般的に経口補水液は水分及び電解質も補給できるので良いとされています。

(2)暴飲暴食を避ける

暴飲暴食は下痢を引き起こす原因となります。水分やお酒の「飲みすぎ」、「食べすぎ」や「早食い」は消化不良を起こすので、避けましょう。

(3)調理法に注意

夏場などの魚介類は特に「加熱」をしましょう。また、食器をきちんと洗剤で使って洗い、乾燥させて衛生管理することが必要です。

(4)糖類を控える

「果物」や「豆類」の摂り過ぎを控えましょう。また、「辛い食べ物」、「コーヒー」、「冷たい食べ物」の摂り過ぎを控えることも重要です。

(5)睡眠時の冷え防止

睡眠時、夏場のクーラーの温度調節には気を付けましょう。28℃以上が好ましいとされます。






今回のまとめ

1)脱水症状の3つの種類と特徴の違い

2)下痢にも種類が・・?下痢の4つの種類と特徴の違い

3)脱水症状と下痢が同時に現れる4つの原因とは?

4)脱水症状と下痢が続く・・・考えられる5種類の病気

5)気になる場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき3つの治療方法

6)日常生活から改善!下痢・脱水症状への5つの予防習慣とは