ナースに問診を受ける体調の悪い男性

ご飯を食べたり、飲み物を飲んだりしたあとに出るげっぷ。

当たり前のように起こる生理現象ですが、あまりにも頻繁に出る場合や、なんらかの違和感をともなう場合は、思わぬ病気の可能性もあります。

今回はげっぷから考えられる病気や予防法をお伝えします。






げっぷによる9種類の病気の可能性!5大原因とは


1)げっぷの3つの種類とは

げっぷとは、生活の中で胃の中にたまった空気やガスが、食道を逆流してきて起こる生理現象です。げっぷには胃の内圧を下げるという大きな役割があります。

また、げっぷには以下のようなタイプが考えられます。

(1)空気だけが出てくるもの

(2)臭いをともなうもの

(3)胃の内容物があがってくるもの

2)げっぷの5大原因とは

(1)胃中の空気の排泄

日常生活の中で飲み込んだ空気を排出し、胃の内圧を保つための生理現象なので、特に心配する必要はありません。

(2)胃腸の機能低下

胃酸の分泌が足りないことによる、胃の内容物の排出の遅れや、胃および食道括約筋の筋力低下、幽門の狭窄などにより起こります。

(3)胃下垂

胃下垂の人は胃もたれしやすい傾向にあるようです。

(4)ストレス

ストレスが直ちにげっぷを引き起こすという訳ではありません。「ストレスで胃が痛い」と、日常のストレスが胃に出るようなタイプの人に多いです。

(5)飲食物

げっぷが出やすくなる食べ物や、ビール、コーラなどの炭酸飲料を飲むことで起こります。

3)病気を疑うべき3つの項目

(1)食事と関係なく頻繁に出る

食後にげっぷがでるのは当たり前ですが、食事と関係なくでる、頻繁に出るなどの場合は、胃の病気が疑われることがあります。

(2)臭い

ガスの逆流であることが考えられます。胃の疲れや胃炎の可能性が考えられます。

(3)胃酸があがってくる

げっぷとともに、すっぱい液体が上がってくるような場合は、逆流性食道炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の可能性があります。

Young woman sitting on the bed with pain

4)げっぷが続く場合の9つの病気の可能性

(1)逆流性食道炎

胃の症状のうちでも最もポピュラーなものです。食道下部の筋肉が緩むことでげっぷがでやすくなり、胸焼けを伴います。

(2)食道裂孔ヘルニア

胃の一部が胸腔内に飛び出している状態で「胸焼け・胸痛・不快感」がこの病気の特徴です。

(3)慢性胃炎

ストレスのほか、ピロリ菌への感染により、胃が炎症状態になります。

(4)胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ストレスなどによる慢性の悪化により、胃液や消化液が分泌されすぎ、粘膜を痛めてしまうことにより起きます。

(5)食道がん・胃がん

初期にはあまり自覚症状が現れませんが、進行すると食べ物がしみるような感覚や、食道につかえるような感覚が出てきます。

(6)呑気症・空気嚥下症

空気を大量に飲み込むことで、げっぷや腹部の膨満感が出ます。歯を食いしばるなど緊張型の人に多く見られます。

5)頻繁に出るげっぷへの4つの対処法

(1)食事 

日々の積み重ねが、いい意味でも悪い意味でも体に現れます。食事はその最たるものです。思い当たる節のある方は見直しましょう。

(2)運動 

運動不足になると、血液の循環が悪くなり、内臓機能も低下します。出来るところから始めましょう。

(3)姿勢 

デスクワークなど、猫背の姿勢は背中のコリを生み、胃にいく神経を圧迫してしまいます。姿勢を正して胃への負担を減らしましょう。

(4)治療

明らかな体調不良や、胃のもたれ、痛みを伴う場合は、自己判断せずに病院を受診しましょう。

6)げっぷが気になる場合の4つの食事の注意ポイント

これを食べたからげっぷが治る、なんていう食材は残念ながらありませんが、発想を逆にして、消化に悪い食べ物をなるべく摂らないようにすることが、けっかてきにげっぷを抑制することにつながります。

(1)ゆっくり食べる

実は、胃の消化機能はそれほど高くありません。しっかり噛むことで食べ物に唾液を混ぜることで消化吸収の助けとなります。

(2)話しながら食べない 

話しながら食事をしていると、早く発言しようと空気もともに飲み込んでしまいます。食事の時くらいはゆったりとした気分で落ち着いて食べましょう。

(3)水分はゆっくり摂る

ガブガブと飲んでしまうと、口の中の空気もともに胃に入っていってしまいます。特に冷たい飲み物の場合は胃に負担をかけますので、口の中で温めるようなイメージでゆっくり飲むといいでしょう。

(4)炭酸飲料は控えること

炭酸は単にげっぷの原因になるだけでなく、ビールなどアルコールの場合は、消化吸収の妨げにもなります。

Woman with migraine in doctor's office

7)げっぷが気になる場合の4つの検査方法

最初に内科を受診すると、症状に応じ、消化器科や胃腸内科を紹介されるのが一般的な流れです。費用等は自治体によって異なりますので、あくまでも参考程度だと思ってください。

(1)レントゲン

バリウムを飲んだ上で、胃の中の粘膜を検査します。3割負担で5,000~10,000円~くらいのところが多いようです。

(2)内視鏡検査

食道から胃の内部にかけて、映像で確認します。3割負担で10,000円前後のところが多いようです。

(3)超音波

3割負担で1,600円くらいのところが多いようです。

(4)CT検査

諸臓器の検査をします。3割負担で6,000円くらいのところが多いようです。

8)げっぷがきになる場合の4つの治療方法

(1)

軽度の場合はあまり薬は用いずに、消化剤や消泡剤を投与するのが一般的です。

(2)漢方

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)で胃の膨満感などを抑えます。

(3)サプリメント

胃の不調の原因となるストレスを抑えます。

(4)食事療法

げっぷの元になるような飲食をしないように心がけます。

9)げっぷを予防していくための4つの生活習慣

(1)食習慣

何よりも食習慣不が大事です。なるべくきまった時間に食べる、食事と食事の間は4時間以上あける、夜の9時以降は食べないなどを心がけると良いでしょう。

また、暴飲暴食を避けるのは当然です。

(2)入浴法

食後すぐに入浴するのは避けましょう。胃酸の分泌が抑えられることで、胃の内容物の消化が滞ってしまいます。

(3)睡眠

睡眠時間を確保することももちろん大事ですが、胃の弱い方は、寝初めは右側を下にして横向きで寝ると、胃の内容物が腸に流れていきやすくなります。

(4)運動

適度な運動は当然胃腸にもいい影響を与えます。全身の血流を良くして、体の免疫機能を向上させるといいでしょう。






今回のまとめ

1)げっぷの3つの種類とは、空気だけが出てくるもの、臭いをともなうもの、胃の内容物があがってくるものです。

2)げっぷの5大原因とは、胃中の空気の排泄、胃腸の機能低下、胃下垂、ストレス、飲食物です。

3)3つのチェック!げっぷと一緒にどんな症状が現れると病気を疑うべきかは、食事と関係なく頻繁に出る、臭い、胃酸があがってくることです。

4)げっぷが続く場合の9つの病気の可能性は、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、食道がん・胃がん、呑気症・空気嚥下症です。

5)頻繁に出るげっぷへの4つの対処法は、食事 、運動 、姿勢 、治療です。 

6)げっぷがきになる場合の4つの食事の注意ポイントは、ゆっくり食べる、話しながら食べない 、水分はゆっくり摂る、炭酸飲料は控えることです。

7)げっぷがきになる場合の4つの検査方法は、レントゲン、内視鏡、超音波、CT検査です。

8)げっぷがきになる場合の4つの治療方法は、薬、漢方、サプリメント、食事です。

9)げっぷを予防していくための4つの生活習慣は、食習慣、入浴法、睡眠、運動です。