患者の問診を行うナース

大腸ポリープは大腸の粘膜に発生し、日本人の欧米化した食生活の変化、食品添加物などの影響で年々増加傾向にあります。

また癌の芽と呼ばれているので、早期発見・早期治療が大切になってきます。今回は大腸ポリープの原因、予防、治療法などをご紹介していきます。






大腸ポリープの2大原因!5つの予防方法


1)大腸ポリープとは何か

大腸ポリープとは、大腸の粘膜に隆起する病変(いぼのようなもの)ができることをいいます。

(1)2種類のポリープ

大きくは、腫瘍性、非腫瘍性があります。腫瘍性は腺腫と呼ばれ、ほとんどは良性ですが、将来癌になる可能性が高く早めの切除が必要となります。

(2)3種類の非腫瘍性

非腫瘍性は過誤腫性ポリープ、炎症性ポリープ、化生性ポリープがあります。過誤腫性ポリープは基本的には良性ですが、癌になる可能性もあります。

炎症性ポリープ、化生性ポリープは、こちらは癌になる可能性は低いとされています。大腸ポリープの直径が5ミリ未満の場合、大腸がんになる確率は低いですが、

大腸ポリープが大きくなるほど、リスクは高まります。

2)大腸ポリープの4つの前兆症状

(1)貧血

(2)膨満感

(3)粘液がでる

(4)100個以上のポリープ

3)大腸ポリープの初期・中期・末期の7つの症状

初期

(1)自覚症状がほとんどありません。

中期

(2)腹痛

(3)便秘

(4)お腹が張る

(5)血便

末期

(6)下痢や便秘を交互に繰り返す

(7)鮮血のかたまりが混じっている血便

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4)大腸ポリープの考えられる3大原因

(1)偏った食事

特に脂肪や動物性たんぱく質の取りすぎ、食物繊維の不足など、大腸ポリープは食事と密接な関係にあります。

脂っこいものや揚げものなどコレステロール、中性脂肪の高い食事は、消化・吸収が遅く腸内に長く留まり、老廃物、毒素がたまりやすくなります。

(2)遺伝(家族性大腸腺腫症)

先天的な遺伝子の異常です。10代くらいからポリープができ始めます。将来的に大腸癌になる確率が高いです。

(3)便秘

便秘による排便時の硬い便の刺激は、ポリープを発生させる原因となります。

5)大腸ポリープへの3つの検査方法

気になる症状が現れた場合は、消化器内科を受診します。

(1)便潜血反応検査

採取した便に血液反応がないかを調べます。初期の段階では、出血していないこともあり正確な判断ができません。

また、痔などでも陽性になる場合があります。

検査費用は自治体などから補助が出る場合があり無料で検査、もしくは、健康保険適用(3割負担)で1、000円~2、000円前後です。

(2)大腸内視鏡検査

内視鏡は小型の高性能カメラを肛門から挿入して、大腸の中を見ていきます。

検査中にポリープや前がん病変あるいは早期がんが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。

より正確な診断ができます。

前日は消化の良い食事を早めに済ませ下剤を飲み、当日は一切食べずに、水、お茶などの水分は摂取可能です。

2Lほどの下剤を飲んでお腹の中にある便を一切残さないようにします。検査費用は健康保険適用(3割負担)で5、000円~9、000円前後です。

切除があった場合は、追加料金が発生します。

(3)バーチャル内視鏡検査

前日は、下剤を飲み検査用の食事をとり、当日は二酸化炭素を腸内にいれ拡張し、CTで撮影します。ある程度の大きさでないと発見されません。

また見つかってもすぐには切除できず、後日内視鏡で切除します。検査を受けることができない方は、妊婦の方、妊娠されている可能性のある方です。

検査費用は健康保険適用(3割負担)で5、000円~9、000円前後です。

6)大腸ポリープへの4つの治療法

ポリープの大きさや形状等により切除方法が異なり、4つの方法があります。いずれも痛みは感じません。健康保険適用(3割負担)で20、000円~30、000円前後です。

(1)ホットバイオプシー

5mm以下ポリープをはさみのようなものでつまんで、電気メスで焼き切ります。比較的小さいポリープに対して行います。

(2)内視鏡的ポリペクトミー

突起したあまり大きくなく数が少ない場合に行う切除方法です。ループ状の電気メスを引っかけてポリープを焼き切除します。

(3)内視鏡的粘膜切除術(EMR)

20mm以下のワイヤーがかけにくい突起していない平たい病変の場合に行う切除方法です。筋層の間の粘膜下層へ生理食塩水を注入し、病変を持ち上げます。

電気メスをポリープにかぶせ焼き切除します。

(4)内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

20mm以上でポリープが大きい場合に行う切除方法です。

病変の周りの粘膜を専用ナイフで切開し、病変の下にある粘膜下層をめくるように剥がし取っていくという方法です。

限られた病院や診療所で行われています。

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7)治療後の4つの予後とは

再発する可能性が高いので食事管理が重要となります。

(1)入浴

2~3日は湯船を避け、シャワーにします。

(2)胃への刺激物を避ける

脂っこい食べ物、香辛料、炭酸水などの刺激物を控えましょう。消化の良いもの、または大きなポリープを切除した場合は流動食などにします。

(3)飲酒

1週間ほど控えます。

(4)運動を控える

力仕事やウォーキングなども1週間ほど控えます。出血した場合などは、かかりつけの医師に相談します。

8)大腸ポリープへの8つの食事療法

(1)摂取すべき食材

新鮮な野菜・果物・イモ類

食物繊維、カリウム、酵素、ビタミンCが多く含まれています。

豆類

大豆にはイソフラボンが含まれています。

海草類・魚類

DHAやEPAが免疫力を高めます。

ナッツ類

ミネラル、食物繊維、ビタミンE、不飽和脂肪酸が豊富です。整腸作用があります。

きのこ類

免疫力を高めます。

乳酸菌

腸内環境を整えます。

(2)摂取を避けるべき食材

・動物性たんぱく質 脂肪の多い食事を控える

脂っこいもの、揚げ物など。

・唐辛子などの刺激物を控える

9)大腸ポリープへの5つの予防ポイント

(1)食事はバランス良く摂取する

野菜は水溶性食物繊維、不溶性食物繊維の割合は2対1で摂取します。柔らかい便を排泄できるように心がけます。

(2)腸内環境を整える

オリゴ糖、乳酸菌を積極的に摂取し善玉菌をふや。

(3)脂肪・たんぱく質・刺激物の取り過ぎに注意

肉類や揚げ物などの脂肪分の高い食事は、腸内に長く滞在するため悪玉菌が増えやすい環境になります。

(4)肉類を減らし魚類の摂取を増やす

魚類に含まれるEPA、DHAも大腸がんの発生率を下げます。

(5)適度な運動

ウォーキングや有酸素運動を取り入れ、腸のぜん動運動を高めます。






今回のまとめ

1)食事が最も影響をうける

2)脂っこい食事は避ける

3)バランスの良い食事を心がける

4)程度な運動を心がける

5)早期発見、早期治療