診察を行う女医

突然、襲ってくるお腹の痛み。その痛みの原因が腸にあるとしたら、どんな病気が隠れているのでしょうか。

今回は腸が痛い原因や、考えられる病気の可能性、治療方法をお伝えします。早期発見で予防を心がけましょう。






腸が痛い2大原因!5つの病気の可能性とは


1)腸の2つの種類と構造

腸は、大きく小腸と大腸の2つに分けられる。

(1)小腸

小腸は、十二指腸・空腸・回腸に分けられる。十二指腸は、胃の幽門から続く小腸の最初の部分で膵頭部を囲むようなC字型をしている。

指を12本横に並べた長さであることから十二指腸と呼ばれる。空腸と回腸は、十二指腸空腸曲から続き盲腸に連続している。

(2)大腸

大腸は、盲腸・結腸・直腸に分けられる。大腸は、小腸からつづく部分で盲腸から始まり、上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸から直腸に続いている。

2)腸が痛い初期・中期・後期の3つの症状

(1)初期

腹痛および腹部の違和感、下痢や便秘。ガスが溜まり、お腹が張った感じがする。ストレスや不安などが原因で起こる過敏性腸症候群によくみられる症状です。

(2)中期

臍の左下が突然激しく痛み出すなどの症状。臍の左下が痛むのが特徴の病気としては大腸けいしつと虚血性大腸炎があり、症状が進んでいた場合には手術を行います。

(3)後期

大腸がん、ポリープで腹痛が出ることはまれです。もし、腹痛の原因がこの病気だとした場合にはかなり病気がかなり進んだ末期の状態ということになります。

3)腸の痛みの3つの種類

(1)体性痛

痛い箇所が特定でき、鋭い痛みが走るようなイメージが特徴です。伸銅に弱く安静にしていれば痛みは治まってきます。

(2)内臓痛

体性痛とは違い、はっきりと痛い箇所が特定できず、ぼんやりとお腹が痛いという感じが特徴的です。胃や腸が痙攣することなどの刺激で発症します。

(3)関連痛

痛みが関連してくることで、このように呼ばれています。例えば、いきなりお腹が痛むというのではなく、背中など他の場所から痛みを感じることです。

Closeup on thoughtful medical doctor woman in office

4)腸が痛い2大原因

(1)下痢

暴飲暴食や欧米食の増加、ストレスなどによって起こります。また、風邪などのウイルスやお腹の冷えなども下痢の原因になります。

下痢は、飲食したものが体に十分水分を吸収されず、そのまま体外へ出てしまう状態です。

(2)ガスが溜まる

睡眠不足やストレス、運動不足などによって起こります。また、飲食の際に食べ物などと一緒に空気が入り込んでしまうことによっても起こります。

5)腸が痛い場合に考えられる5つの病気

(1)大腸がん大腸ポリープ

大腸がん・ポリープで腹痛が出ることは稀です。大腸粘膜に痛みを感じる神経はなく、大腸の外側(しょう膜)にのみあります。

大腸ポリープ、がんは粘膜から発生するため初期に痛みを感じることはなく、痛みから早期発見をすることはありません。

ですので、痛みを感じるようになるということは、症状が進行した状態ということになります。

(2)大腸けいしつ

大腸にできるくぼみのことを大腸けいしつと言います。臍の左下が痛むのが特徴ですが、原因不明の腹痛で検査をしてけいしつが原因だったということがよくあるようです。

(3)炎症性腸疾患

長期に、下痢や血便が続く原因不明の難病です。具体的には「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」があり、通常の食中毒と違い、数日で回復することはなく長期にわたり良くなったり悪くなったりと症状が続きます。

(4)虚血性大腸炎

大腸の血管が詰まり血行不良のために、大腸が壊死してしまうのが虚血性大腸炎です。へその左下に強い痛みを感じ、血便を引き起こします。

(5)過敏性大腸症候群

検査をしても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起ります。ストレスの多い先進国に多い病気ということです。

6)腸が痛い症状へ自宅で実践できる3つの対処方法

(1)安静にする

下痢などがあってお腹に痛みがある時には、体を休めるようにしましょう。横向きに丸くなって寝ると、痛みが和らぐ場合もあります。

(2)脱水症状に気をつける

下痢などで脱水症状が起る場合があります。こまめに水分補給をするようにしましょう。

(3)お腹を温めてみる

お腹を温めることによって、痛みが和らぐ場合もあります。

Fotolia_21751432_Subscription_Monthly_M

7)腸が痛い場合にすべき5つの検査方法

(1)血液検査

(2)内視鏡検査

(3)腹部レントゲン

(4)CT

(5)エコー検査

お腹や腸の痛みで病院を受診した時には、痛みの部位とともに症状に合わせて検査項目が選択されます。医師の判断によって検査項目がかわってくるもので、一概に同じ検査が行われるわけではないようです。

腹痛とともに発熱や下血、便秘・下痢などがなおいかなど、医師の問診の際には詳細に説明した方がいいでしょう。

8)腸が痛い場合の治療方法

腸が原因の痛みとわかっている場合には、消化器内科などの専門医を受診することをおすすめします。

(1)薬物療法

(2)食事療法

(3)手術

痛みの原因が過敏性腸症候群などの場合には、薬を処方されたり、食事の改善などを指示されるでしょう。大腸ポリープなど薬物療法などで対処できない場合には手術になることも考えられます。

9)腸の痛みへ日常から予防する6つのポイント

(1)運動をする

運動と言っても、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動が良いでしょう。腸のぜん動運動も活発にしてくれます。

(2)ストレスをためない

腸は第二の脳と言われているように、不安や緊張などでお腹が痛くなることもあります。何かにストレスを感じることで、自律神経が乱れ腹痛を起こします。

腸にとってリラックスさせてくれる副交感神経の状態は、良い影響を与えてくれるのです。

(3)マッサージをする

腸は時計回りになっているので、その方向でマッサージすると良いようです。立っている時はその方向でさすり、寝ている時は揉んだり軽くたたいたりしてさすります。

(4)善玉菌を増やす

ヨーグルトや納豆などを日頃から食べるようにしましょう。特に、納豆の納豆菌は胃酸で溶けずに乳酸菌を増やす効果があります。

(5)欧米食を控える

肉やスナック菓子などの脂っこい食べ物は避けた方がいいでしょう。

脂っこい食べ物は、体内にあるたんぱく質などの栄養を分解したり下痢やガスの原因となる便秘になりやすくなる悪玉菌を増やしてしまいます。

(6)食物繊維を摂る

食物繊維を日常から、ちゃんと摂取することによって、お腹の調子を整えておきましょう。食物繊維と言えば野菜ですが、その中でも人参は食物繊維以外にも乳酸菌が取れると言われています。






今回のまとめ

1)腸の2つの種類と構造とは

2)腸が痛い初期・中期・末期の3つの症状とは

3)腸の痛みの3つの種類

4)腸が痛い2大原因

5)腸が痛い場合に考えられる5つの病気

6)腸が痛い症状へ自宅で実践できる3つの対処方法

7)腸が痛い場合にすべき5つの検査方法

8)腸が痛い場合にすべき3つの治療方法

9)腸の痛みへ日常から予防する6つのポイント