聴診器をあてている医者

ポッコリお腹は歳のせいだと思っていませんか?実は腸の腫れが原因かもしれません。大腸の機能が低下し、そのまま放っておくと様々なを病気を引き起こしてしまいます。

大腸は免疫力を作り上げる大切な臓器です。これから免疫力アップする方法をお伝えします。



【原因解説】腸が腫れる理由とは?考えられる4種類の病気


1)大腸と小腸の関係!そもそも腸はどういう構造になっている?

私たちの口から食物を取ると、食道、胃、十二指腸を通って小腸、大腸と続き、肛門から排出されます。この胃から小腸へ流れると、食べた物が膵臓から出る膵液と肝臓から出る胆汁、そして腸液によって消化され、かゆ状態となります。そして小腸の「絨毛」という組織から栄養が吸収され、残ったカスが大腸に送り込まれます。そして過剰な水分が吸収され便となって肛門から排出されます。

しかも腸の長さは欧米人に比べ、日本人の大腸の長さはおよそ1.5メートル、小腸は6~7メートルとも言われ、全部広げるとテニスコートの反面くらいに及ぶとも言われています。

2)腸が腫れるとはなに?

腫れるというのは、何らかの原因によって本来の腸の大きさではない状態になっています。そのため腸が過剰な水分を含んでむくみとなって現れたり、腸が炎症を起こして腫れたり、部分的に風船のように腸の一部が腫れ上がる病気もあります。また腸の中に便が滞っている事で腸が腫れたりするケースもあります。

3)腸が腫れているかどうかをチェック!4種類の症状とは?

(1)右下の腹痛

尋常ではないような腹痛があるかを見ます。この痛みは立っていられないくらいの腹痛を伴い、特に右下腹部の辺りがひどく痛む時には腫れている可能性があり、注意が必要となります。

(2)お腹の圧迫感

痛みという感覚よりはお腹を押さえたときの圧迫するような痛みと言った方が分かりやすいです。圧迫されると同時に胃に圧が加わってしまうため、胃酸が逆流してしまう場合もあります。

(3)下痢や嘔吐

この症状は大腸の機能が低下して、過剰な水分が原因であると考えられます。よって消化不良を起こし、下痢や嘔吐を栗変えることがあります。そして腸がうまく働かないため食欲不振になることもあります。

(4)便秘

排便が1日でも出ないという人は便秘の傾向にあります。毎日少量ずつしか出ないという人も大概腸の中に滞っているので、腸の幅が広がって腫れてしまう事があります。

4)原因は何?症状の5大原因とは

(1)ウィルス性によるもの

外部から侵入したウィルス性による腸の炎症が考えられます。腸が腫れると言っても腸の外部ではなく腸の内部が炎症を起こしています。これは食物や空気感染、場合によってはストレスが関わっています。

(2)加齢

年齢を重ねると腸の機能も低下してしまいます。最近メディアで取り上げられるようになった「落下腸」ですが、腸が重力に逆らえず骨盤内に腸が落下してしまうことで腸がねじれを生じ、腸の免疫力が低下してしまいます。このような事から便秘などを引き起こします。

(3)ストレス

腸は第2の脳と言われる「セロトニン(幸せホルモン」が作られます。ストレスというのは脳の前頭葉部分が刺激を受け、脳がストレスの防御体制を作るのですが、ストレスによって脳が疲れてくると防御体制が乱れ、自律神経を乱れさせ、大腸の働きが低下し、悪玉菌の増加にともない、腸の免疫が低下します。

(4)病気

生活習慣を改善させると腸が元気になる傾向がある場合なら問題ないのですが、重い病気が隠れている場合があります。腸全体が腫れるというよりは、腸の一部分が風船のように腫れる病気があるため腫れの自覚症状が感じなくても腹痛があれば病気を疑う必要があります。

(5)むくみ

どんなに水分を取ってもあまりにもトイレの回数が少なくなったと感じるならば「むくみ」が関係しています。特に顔や手足が浮腫んでいるならば、腸を始めとする内蔵も浮腫みがあります。

会議中の医師

5)試せる処置はある?症状への対処方法とは

腸の不調および腸の疾患の原因は感染症によるものか心因的なストレスがあります。

(1)腸の免疫力をあげる

腸は加齢によって機能が低下してしまうのですが、いつまでも腸を元気にするためにも生活習慣を見直すことが大切です。特に食物繊維や善玉菌を増やす食生活を中心に野菜や果物、ヨーグルトなどを食べて腸内環境を整えます。

(2)自律神経を整える

脳の健康と腸の健康は相互関係にあります。ストレスがたまっていくと自律神経が乱れてしまいます。自律神経とは「交感神経」「副交換神経」とあり、アクセルとブレーキがあるとするならば、ずっとアクセルを踏む状態がストレスです。なるべく心にブレーキをかけてあげることが腸の健康に繋がります。

6)病気の可能性とは?病気の判断基準って?

尋常ではなく腹痛や下痢や嘔吐を繰り返すこと、また発熱を伴う場合は腸に炎症を起こしている可能性が非常に高いです。

また右下の下腹部である「憩室」と言われる部位に痛みがある場合は「虫垂炎」に似た症状で、とにかく我慢しないで病院へ行く必要があります。さらに、腸が腫れている自覚症状に血便が見られた場合もすぐに病院へ行くことが大切です。

7)痛みが続く場合に考えられる4種類の病気とは

(1)潰瘍性大腸炎

難病にも指定されている疾患で、30代などの若い世代に多い病気で、大腸に潰瘍による炎症が全体的に起こり、腸が常に腫れている状態であり、常に胃が圧迫されているような感覚で、とにかく腹痛や下痢が続き粘液のある便が出てしまいます。

(2)大腸憩質炎

大腸の右下の下腹部の「盲腸」とも言われている付近の大腸の外側に風船のような大腸の粘膜が大きく膨らんでしまう病気で酷い腹痛があります。特に女性に多い症状で、膨らんだ腸が破けてしまうと穴が開いてしまうため、最悪の場合ですが人工肛門になることもあります。原因はストレスや悪い腸内環境です。

(3)大腸炎

食中毒など食事からの外部のウィルス感染により大腸全体が炎症を起こしてしまう疾患で、これ以外にもストレスで大腸炎を引き起こす人もいます。脳がストレスによるダメージを受けると、腸の免疫力も低下してしまうため、腸が炎症を起こし腫れてしまいます。

(4)大腸がん

便秘や下痢などの繰り返しは悪玉菌がたくさん腸に住み着いているため、腸内環境がとても悪い状態にあります。特に女性がかかりやすい疾患で、女性ホルモンのバランスや自律神経の乱れ、食生活の乱れが原因です。特に初期は黒っぽい血便がありますが、便秘ぎみで分かりにくいですが腸が腫れています。

カルテを確認しているドクター

8)専門家で行われる可能性のある検査・治療方法とは?

(1)検査方法

胃腸科肛門科のあるクリニックで診てもらいましょう。医師による問診と便潜血検査を行います。他に大腸の検査方法では内視鏡を使用した検査を行うため、検査前日には夕飯を夜5時までに済ませること一般的です。検査当日は水物の下剤を飲む場合があります。

検査当日は肛門から11ミリ程度の細いカメラを挿入し、大腸と小腸の入り口まで診ていきます。個人差によりますが、早い人では10分程度で、遅くでも1時間くらいで終了します。

(2)治療方法

内視鏡検査によってポリープが発見された場合、電気メスを使って出血をしないように切除します。ポリープの大きさですが、10ミリを越えるものは癌化しているものと判断し外科手術を行い、リンパ節に転移しているものは化学療法に切り替わります。

大腸憩室炎、大腸炎などの場合は抗生剤を使った治療を行いますが、症状が重く出血を起こした場合は外科手術が必要となります。症状により治療法が異なりますが、どの治療法も数週間から数ヵ月の治療期間を必要とします。

9)生活から見直そう!健康的な腸への予防習慣とは?

(1)リラックスする

心身ともに緊張していると腸の緊張してしまい腸の蠕動運動が低下してしまいます。腸の動きが悪くなると便の排出も難しくなるため便秘になります。便秘が続くようになると悪玉菌が増殖し免疫力が低下します。

(2)水分

腸を健康に動かすためには水分が必要です。水分が不足すると大腸の便が固くなって排便ができなくなり便秘を引き起こします。こまめに水分を補給し、排便しやすい環境を整えてあげることが大切です。

(3)食物繊維

食物繊維は腸内をクリーンにしてくれる役目があります。食物繊維の少ない食事をしていると悪玉菌が増殖し、排便しずらくなり大腸の機能低下を招いてしまいます。

(4)発酵食品を取る

発酵食品は体に良い酵素がたくさんあります。納豆や味噌などの発酵食品には大腸に良い善玉菌を増やす働きがあるため、意識して取り入れましょう。

(5)乳酸菌

チーズやヨーグルトに含まれる乳酸菌はお腹の調子を整えるビフィズス菌のエサになります。ビフィズス菌は常に腸の中に生きている菌で、お腹の免疫力を保つ働きをしているため、食事に取り入れましょう。

(6)腹筋

便秘の人はお腹の筋肉が少ないため、食事をすると腸が前に出てしまい、支える筋肉が少ないため、お腹が出てしまうことがあります。お腹を引き締めることで腸のムダな動きを抑えることができることから便秘の解消が期待できます。

(7)姿勢

近年スマホなどの操作による猫背などの姿勢は骨盤が歪んでいます。骨盤の中には大腸をはじめとする大切な臓器がたくさん収まっているため、血流が悪くなってしまいます。正しい姿勢を意識することで骨盤の位置が整い、腸の動きも改善されます。



まとめ

1)腸の腫れは炎症やむくみなどを言います。

2)腸が腫れるという症状は炎症や圧迫感などの痛みです。

3)加齢やストレスなども大腸に影響します。

4)腸は自律医神経も関係しています。

5)腸に異常があると病気の可能性もあります。

6)食物繊維の多い食事を取るようにしましょう。。

7)なるべく水分を多めに取るようにしましょう。

8)姿勢を整える事で腸の腫れを予防できます。