ミーティングをするドクター

膀胱が痛い、もしくは膀胱の周辺と思われるところが痛い。その痛みの原因は何でしょうか。病気によるものなのか、それとも病気ではないのか。症状によっては疾患の恐れがあります。

今回は膀胱の痛みの原因・症状・考えられる病気の可能性・治療方法をご紹介します。






膀胱の痛みの3大原因!病気・対処・治療方法とは


1)膀胱の痛みの5つの代表的症状

(1)排尿時に尿道から膀胱にかけて痛みを感じる。

(2)尿をもよおしていてガマンしているときに膀胱のあたりに痛みを感じる

(3)膀胱のあたりがチクチクするように痛い 

(4)膀胱のあたりが押し込まれるような痛みを感じる

(5)膀胱というより、下腹部全体に痛みを感じる

2)膀胱の痛みの3大原因

(1)排尿したいのをガマンし過ぎる

「オシッコをしたい」のにガマンし過ぎると、膀胱の痛みの原因となります。

(2)膀胱に関係する病気

膀胱に関係する病気を発症しており痛みの原因となっている場合があります。

(3)膀胱以外の臓器の病気

膀胱周辺にも様々な臓器があります。膀胱の痛みのようで実は膀胱以外の臓器が病気になっており、痛みの原因となっている場合があります。

膀胱の病気や、膀胱以外の臓器の病気は、膀胱や性器のしくみが男性と女性で異なるため、膀胱およびその周辺の臓器においては男性が発症しやすい病気と女性が発症しやすい病気があります。

3)膀胱の痛みへの3つの対処方法

(1)水分を多めに摂取する

膀胱の痛みの原因にもよりますが、水分を多く摂取し尿量を増やすことで膀胱の痛みへ対処できる場合があります。

尿量を増やすことが目的なので、甘いジュース系の飲み物は避け、ミネラルウォーターやお茶などをお勧めします。

(2)下腹部中心に温める

膀胱の痛みの原因にもよりますが、下腹部中心に温めることで、膀胱の痛みへ対処できる場合があります。ただし、根本的な解決ではなく一時しのぎの対処方法だとお考えください。

(3)性行為を控える

膀胱の痛みの原因にもよりますが、性行為は膀胱の痛みを悪化させる可能性が高いので、膀胱が痛いときは性行為をしないようにしましょう。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

4)膀胱の痛みで考えられる4つの病気

(1)膀胱炎

膀胱の痛みで考えられる代表的な病気です。膀胱に何らかの理由で細菌などが入りこみ、膀胱が炎症を起こす病気です。排尿時や排尿後に痛みを感じる場合が多いです。

膀胱炎そのものは、尿道が短い女性に多く発症すると言われています(男性が発症しないというわけではありません。)

膀胱炎は細かく次の5つに分けられます。

・急性膀胱炎

膀胱炎の多くは、この急性膀胱炎にあてはまると言われています。細菌が膀胱に入りこむことで発症する場合が多いですが、きちんと治療すれば治ります。

・慢性膀胱炎

慢性膀胱炎は、急性膀胱炎を頻繁に繰り返すことや他の病気が原因となり、膀胱に悪い影響を及ぼすことで膀胱炎の症状が慢性的になる膀胱炎です。

・出血性膀胱炎

排尿時などに、出血を伴いますが、尿色が明らかに赤い場合(出血をともなっている)と赤くならず濁った色の尿が出る場合があるので気をつける必要があります。

ウィルスが原因によるものが多いと言われますが、食べ物や薬のアレルギーに起因する場合もあります。

・間質性膀胱炎

細菌やウィルスが原因ではない膀胱炎です。膀胱の粘膜が傷つき、その下の層である間質などに炎症を起こします。女性に多い膀胱炎と言われています。

・放射線性膀胱炎

主としてがん治療の放射線治療後に発症する膀胱炎と言われています。膀胱やその周囲の臓器のがん治療で、膀胱が放射線を浴びたことが影響して発症すると言われています。

(2)膀胱結石

もともとは腎臓から尿管を通って降りてきた結石が膀胱に溜まる病気です。痛みは個人差があるようです。男性女性問わず年齢が壮年以降で発症することが多いと言われています。

(3)尿閉

膀胱には尿が溜まっているのに自力で排尿できない病気です。膀胱結石、前立腺肥大(男性の場合)、膀胱がんなどの影響で尿閉になる場合があります。

(4)膀胱がん

膀胱にできる悪性腫瘍です。60代~70代の男性が多く発症します。初期症状としては痛みはそれほどなく、血尿が出る場合が多くあります。

その血尿もしばらくすると治まってしまうため、膀胱がんの初期症状として見落とす傾向があり、注意が必要です。

5)膀胱の痛みが続く場合にすべき2つの検査方法

診療科目は泌尿器科を選択すると良いでしょう。

(1)尿検査

尿を採取して、尿の成分を調べる検査です。膀胱はじめ泌尿器系の病気が疑われる場合のほとんどで尿検査をします。

(2)血液検査

血液検査では様々な病気の可能性を調べることができます。膀胱炎や膀胱がんなどの病気の分析に用いられたりします。

Closeup on medical doctor woman explaining something

6)膀胱の痛みが続く場合ににすべき3つの治療方法

(1)薬物療法

膀胱系の疾患の場合、主に内服薬や点滴などで薬を使用する治療方法です。膀胱炎では抗生剤系の薬が処方される場合が多いです。膀胱系の疾患で痛みを伴っている場合は、痛み止め系の薬も同時に処方される場合があります。

(2)放射線治療

膀胱の痛みの原因が膀胱がんの場合、放射線治療が用いられる場合があります。膀胱がんの進行具合や年齢などから医師が判断します。

(3)手術

膀胱の痛みの原因にもよりますが、疾患として重症化していると手術による治療になる場合があります。最近では、尿道に内視鏡を入れて腹部を切らず、身体に負担の少ない

内視鏡手術も用いられる場合があります。

7)膀胱の痛みへの4つの予防習慣

(1)水分を多めに摂取する

膀胱の痛みの原因にもよりますが、水分を多く摂取し適度な排尿回数を設けられるようにすることは、膀胱の痛みへの予防習慣になります。

(2)食生活に気をつける

膀胱の痛みの原因にもよりますが、食生活を見直すことは膀胱の痛みへの予防習慣につながります。基本は野菜多めの、生活習慣病予防の食事だとお考えください。

動物性たんぱく質を多く取り過ぎると、膀胱結石などのリスクが高まり注意が必要です。利尿作用の高いキュウリやスイカを意識して食生活に取り入れると良いでしょう。

(3)タバコを吸わない(禁煙する)

「タバコ(喫煙)と膀胱が関係あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、喫煙者は膀胱がんを発症しやすいことが、最近の医療の研究でわかってきました。

したがってタバコを吸わないことは、膀胱の痛みへの予防習慣と言えます。

(4)性行為の前後は、性器をできるだけ清潔にする

性行為などで雑菌が膀胱に侵入するのを防ぐ意味では、性行為の前後に性器をできるだけ清潔に保つことも膀胱の痛みへの予防習慣となります。






今回のまとめ

1)膀胱の痛みの5つの代表的症状

2)膀胱の痛みの3大原因

3)膀胱の痛みへの3つの対処方法

4)膀胱の痛みで考えられる4つの病気

5)膀胱の痛みが続く場合にすべき2つの検査方法

6)膀胱の痛みが続く場合ににすべき3つの治療方法

7)膀胱の痛みへの4つの予防習慣