お腹を抑えている女性

なんだか便がいつもより焦げ茶色な気がする・・。便はその時の自分の体調を表しているともいえるので気になりますよね。便は「お便り」として身体の健康の大切なサインです。今回は便が焦げ茶色な原因や病気の可能性などについてご紹介します。






便が焦げ茶色なのはなぜ?気になる原因と3つの病気の可能性


1)種類の違いとは?便の色の3つの種類と特徴の違い

(1)黄土色

便は通常、大腸を通り抜けるまでの時間によって変化していきます。通過する時間が短いほど明るく、長いほど濃くなっていきます。黄土色の便というのはまず健康と考えて大丈夫でしょう。色が黄土色でも水っぽい下痢が続くようであれば過敏性腸症候群の疑いがあるので注意が必要になります。

(2)茶褐色

便の色が茶褐色の時も健康だと考えて大丈夫でしょう。栄養が多いと濃いめの色、栄養が少ないと薄めの色になるようです。軟便、下痢、便秘を繰り返す場合には過敏性腸症候群の疑いもあります。

(3)その他の色

その他の色には灰色、黒色、白色、赤色、緑色、極端に色が薄いなどがあげられます。これは腸や薬などの関係で茶色っぽい色以外の便が出ると考えられています。

2)なぜこの色が?焦げ茶色の便が出る3大原因とは

(1)ダイエット

ダイエットなど食事制限をしていると、腸内環境が悪化してしまっている為、黒ずんだこげ茶色の便がでることがあります。また、量が少ないのに臭いが臭いことが特徴です。

(2)高齢

高齢の場合は胃腸の活動などが弱まってしまうため、腸内環境が悪くなってしまったり、便を排出する力が弱まってしまうため、黒ずんだこげ茶色の便が出ることがあります。またこげ茶色というより黒に近い便が続く場合には高齢の場合他の病気も考えられます。あまり体に負担をかけない方法での検査も可能なので、医療機関を受診するようにしてみましょう。

(3)便秘

こげ茶色の便は腸の通過時間が長くなるため、濃い色になっている可能性があります。悪玉菌が腸内の栄養成分をエサにして繁殖しはじめている時期になりますので、慢性化したり、他の病気の原因にならないように、早めの改善が必要です。

3)応急処置はあるの?試してみたい3つの対処方法

(1)ヨーグルトを食べる

こげ茶色の便が出ている時は善玉菌の勢力が衰えてしまっていることが多くあります。食生活を食物繊維の多い野菜を食べるようにし、並行してヨーグルトを食べるようにすることで解消されることがあります。

(2)アルコールを控える

過度の飲酒で便がこげ茶色になることがあります。これはビリルビンという胆汁に含まれる色素が大量にでている為と言われています。アルコールを大量に飲むと肝臓はアルコールの分解を頑張らないといけない為、胆汁を生成できず、脂肪分をうまく消化できなくなってしまいます。そのため、便の色がこげ茶色になってしまうと言われています。

(3)腸もみをしてみる

自分で寝る体勢になりながら、腸の部分をマッサージするようにしてみましょう。腸の働きが悪くなっている場合は腸がぐるぐると音を立てて動き出す感じがわかると思います。腸もみをすることで腸の働きが良くなり、溜まっている便が出やすくなるので、色が正常の色に戻る可能性があります。腸もみをしていて、過度に痛い箇所がある場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。

聴診器を持っている看護師

4)これって病気・・?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

(1)下痢が続く

下痢が続いていて、こげ茶色の便が出ている場合にはタール便と呼ばれる便が出ている可能性があります。大腸がんや胃・十二指腸潰瘍によって出血している可能性があります。血と言われると赤いイメージがありますが、肛門までの距離が長い場所で出血していると黒く変色して便になっている可能性が高いです。あまりにも下痢が続く場合には一度医療機関を受診してみましょう。

(2)油っぽい便

実際に油気の多い便であれば、トイレの水に油のようなものが浮いていることがあります。下痢や水っぽい便であっても油っぽい場合もあるので、便を確認するようにしましょう。油っぽい便では小腸や膵臓の病気になっている可能性があるので、続く場合には消化器系の医療機関を受診するようにしましょう。

(3)臭いがきつい

便の臭いの元はタンパク質が腸内細菌などにより分解されたものと言われています。そのため、タンパク質を多く含む食品を食べている人はニオイがきついといわれています。ニンニクやニラなど臭いのきつい食べ物を食べていないのに、便のニオイが気になるという人は一度医療機関を受診してみましょう。

5)症状が続く場合は要注意・・考えられる3種類の病気とは

(1)大腸がん

タール便や血便と呼ばれる便がでることの多い病気になりますが、初期段階ではこげ茶色の便が続く可能性もあります。便の色の黒住だけでなく、ニオイがきついことが多くあります。また、大腸からの出血であるため、ほとんどの場合で出血が確認できます。ただし、初期の場合では出血が少量であるため気付かないことが多いです。便の色が変わったと感じたり、ニオイがきついと気になる場合には出血がないかどうか気にしておきましょう。

(2)過敏性腸症候群

別名で各駅停車症候群と言われている病気で、下痢が突然起こったり、便秘が続いてしまったり、便秘と下痢を繰り返したりする病気です。原因はさまざまと言われていますが最も大きな原因としてはストレスによるものだといわれています。脳がストレスを感じると腸がセロトニンを分泌し、下痢になったり、便秘になったりすると言われています。あまり気にしすぎると、余計にストレスを感じ悪化させてしまう可能性があるとも言われています。

(3)胃・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ、粘膜や組織の一部がなくなってしまう病気になります。名前だと聞くと怖い病気のイメージをしてしまいますが、薬などで治すことができるので、しっかりと治療をしていくことが大切です。上腹部が持続的に痛むことが多く、また空腹時に激しい痛みを感じると言われています。潰瘍によって血管が傷つくと出血がおこるため、こげ茶色の便が出ると言われています。

6)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある3つの検査方法

(1)バリウム造影検査

バリウムを飲んでレントゲン写真を撮る検査になります。潰瘍の部分にバリウムが入ってくれるため、どこに潰瘍があるのかを確認することができるとされています。また大腸がんの可能性がある場合もバリウム造影検査を行うことが多いです。詳細な検査が必要な場合には内視鏡での検査が必要と言われることもあります。費用は相場で4,000円から6,000円程度になります。

(2)血液検査

血液検査では腸に問題がないかどうかを調べる検査になります。腫瘍や潰瘍、腸炎などの疑いがある場合は血液検査で調べることができるとされています。逆に血液検査やバリウム造影検査などで異常がない場合は過敏性腸症候群を疑われる場合が多いです。費用は2,000円から3,000円程度になります。

(3)内視鏡検査

肛門もしくは鼻や口からチューブを挿入して胃腸の状態を見る検査になります。見たい部分の様子がカラーでわかるため、バリウム造影検査ではわからなかった部分でも鮮明に判定することができると言われています。基本的には医師にすすめられた場合にこの検査方法を使用するかたちで大丈夫だと思います。費用は相場で6,000円程度になります。

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7)病気の場合には?専門医で行われる可能性のある3つの治療方法

(1)切除手術

これは大腸がんだった場合の治療方法になります。軽度なステージ0~1の場合は大腸の内側からがんを切り取ることが可能なので、がんの部分を切除する治療を行います。ステージ1であっても深部にある場合や、大腸まわりのリンパ節への転移の可能性が高い場合はリンパ節も切り取る治療を行います。手術自体は保険などを適用すると10万円程度になりますが、その後も毎月通院が2~3年続き定期検査費が月に7~8万と高額な費用がかかってきます。

(2)抗コリン薬の服用

これは過敏性腸症候群と診断された場合の治療方法になります。抗コリン薬というのは腸の異常運動を抑えてくれ、腹痛を和らげてくれるものになります。また、それ以外には乳酸菌製剤、消化管運動調整薬などが処方される場合もあります。逆にストレスの影響が認められる場合は腸に作用する薬ではなく、気持ちの落ち込みなどを改善するための抗うつ剤を処方されることもあります。どのお薬にしてもおよそ900円~2,000円程度になり、1ヶ月程度服用することが一般的です。

(3)潰瘍治療薬の服用

これは胃・十二指腸潰瘍と診断された場合の治療方法になります。初期の段階では薬物療法が一般的になります。プロトンポンプ阻害薬、防御因子改善剤、消炎鎮痛剤を処方されることが多いでしょう。1錠が200円で、1ヶ月分だと保険適用でおよそ2,000円程度が相場になります。

8)生活習慣を整えよう!焦げ茶色の便への3つの予防習慣

(1)発酵食品を摂る

こげ茶色の便は便が腸内にとどまっている時間が長くなっている可能性が高いです。これは腸内の善玉菌の数よりも悪玉菌の数が多くなってしまっている為、善玉菌を増やす必要があります。そのため発酵食品を摂取することで、善玉菌を増やすことができます。ヨーグルトや納豆、味噌汁などは手軽に食べることができるので、少しずつ増やしてみるといいかもしれません。

(2)運動をする

いわゆる便秘の状態になっている人が多いので、少し運動をすることで便秘が改善できる可能性があります。全く運動をしていない人はウォーキングやジョギング、ストレッチなど気軽にできる運動を始めてみると便秘体質でなくなる可能性もあります。

(3)オリゴ糖を摂る

オリゴ糖は便秘に良いと言われていますよね。オリゴ糖にもさまざまな種類がありますが、ガラクトオリゴ糖が低カロリーで腸内環境の改善に役立つと言われています。今ではいろんな商品になっていて手に入りやすくなりましたし、お値段もそこまで高価なものでもなくなってきています。砂糖を使っていたところをオリゴ糖に変えてみると腸内環境の改善につながります。






今回のまとめ

1)種類の違いとは?便の色の3つの種類と特徴の違い

2)なぜこの色が?焦げ茶色の便が出る3大原因とは

3)応急処置はあるの?試してみたい対処方法とは

4)これって病気・・?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

5)症状が続く場合は要注意・・考えられる3種類の病気とは

6)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある検査方法

7)病気の場合には?専門医で行われる可能性のある治療方法

8)生活習慣を整えよう!焦げ茶色の便への3つの予防習慣