女性のお腹を診察する女医

お腹のトラブルは、健康な人でも良くあることです。その症状が長引くたり繰り替えす時は、何か大きな疾病を抱えている場合もあります。便は漢字の通り「お便り」として健康状態を教えてくれるものです。

今回は便が硬い場合の原因・症状・対処・予防方法などをお伝えします。






便が固い3大原因!6種類の病気の可能性とは


1)便が固い場合の3つのリスクとは

便が固くなるのは、何らかの原因により便が長い間腸管内にとどまり、水分が抜けてしまうことによって起こります。そのことにより便が肛門付近に詰まってしまい直腸性便秘という状態になります。

そのことにより長時間トイレでいきんでしまうことにより次の問題が発生するときがあります。

(1)痔(特にいぼ痔)

便が出ないときは、つい長時間トイレでいきんでしまいます。その結果血液が集まり、うっ血してしまい痔になってしまうことがあります。

(2)大腸憩室症

痔の場合とど同様に、長時間トイレでいきむことにより、大腸内圧が上昇します。その結果、大腸に憩室が発生しやすくなります。憩室とは腸が横に飛び出てポケットのような膨らみが出来てしまうことです。

直腸に便がつまり、出口がふさがれた状態で、腸に圧力をかけることで、腸が横に飛び出る大腸憩室症となることがあります。

2)便が固い場合の3大原因

(1)便が腸内にある時間が長い

腸内の蠕動運動が活発でないため食物が運ばれるのが長い時間となり余分に水分が吸収されることによって便が固くなります。

(2)摂取する水分が少ない

食事と一緒にスープやみそ汁などを飲むと、水分が取れて便が硬くなりにくいです。また、栄養補助食品や菓子パンをお茶などで流しこむような食事はできるだけ避けます。

(3)不溶液性食物繊維の取りすぎ

食物繊維には、水溶性のもとと不溶液性のものがあります。それぞれよく役割があります。溶液性は、水に溶け、便をやわらかくしてくれます。

水に溶ける食物繊維で、腸内で水分を抱え込んでヌルヌルとしたゲル状成分として、有害成分を吸着して排泄させます。不溶性は、腸内で水分を含んで数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を高めます。

小食で便秘がちの方には、便のカサを増やし排出を促しますが、多くとり過ぎると過剰に便の水分まで奪ってしまします。腸の健康を考えると、摂取量は「不溶性2:水溶性1」の割合が理想的だと言われています。

3)良い便の状態の4つのチェックポイント

(1)水分量

便中の水分は、60%以下では、ウサギやヤギのようなコロコロした便となります。また90%を超えると水のような便になると言われています。その中間である75%程度の水分量がちょうどいいと言われています。

(2)

便の色は元をただせば血の赤さです。通常は、黄褐色です。腸内に長い間とどまっていれば濃くなります。白色は、明らかに何か病気となります。

通常は、赤血球が廃棄されるときに脾臓で胆汁に変化され便とともに排出されます。この機能が何からの疾病により正常に働かないときに白色になります。最も危険なのが黒色です。

これは大量の出血が腸内で変化することによって黒くなります。また肛門の近くで出血したときは、そのまま赤い状態で出てきます。

(3)におい

腸内で悪玉菌と言われる菌によって腐敗されている場合は、悪臭が増加します。

(4)こなれ具合

消化の悪いものを大量に食べた時は、食べた物がそのまま出てくるときがあります。消化が良いときはねっとりとした便になります。また善玉菌が活発腸内で働くと便の中ガスが増えて軽い便となります。

Stethoscope in hands

4)便が固い場合へ自宅でできる3つの対処法

(1)ストレス解消

ストレスを溜めるあと自律神経のバランスが崩れて腸の運動機能が低下または、異常に高まります。その症状を過敏性腸症候群と言います。

(2)腸の運動

腸の運動を活発にするため腹筋を適度に鍛える。

(3)規則的な食事

規則的に食事をし、食物繊維や水分を充分とる。

5)便が固い状態を改善する10の食事ポイント

便が固いというのは進行すれば便秘になるということです。便秘防止をすれば必然的に柔らかくいい便となります。

(1)規則的に食事をとる

規則的に小くじを取ることで決まった時間に便意をもよおすようにします。

(2)不溶性食物繊維

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(3)水溶性食物繊維をとる

(4)たっぷりと水分をとる

朝起床してすぐに水を飲むと胃・結腸反射が起こりやすくなります。また便を柔らかくなるのには、多くの水分摂取が必要です。

(5)オレイン酸

オリーブオイルなどに含まれる脂肪酸の一種です。一時的に多く取った場合、小腸で吸収されにくく、小腸を刺激して排便を促し便秘による硬便を防止することが可能です。

(6)スパイス成分

スパイスは、薬の代わりに用いられてきました。腸の痙攣抑制、満腹感の改善などができ、便秘による硬便を防止することが可能です。

(7)ビタミンC

腸内で分解されるときに発生するガスによって腸の蠕動運動が活発になります。そのため水分が過剰に吸収されることが防止され、便が柔らかくなります。

(8)ハーブ成分

昔から薬用植物として用いられています。殺菌・抗菌や消化促進、満腹感の解消、便通を整える等の働きがあります。

(9)オリゴ糖

腸内の善玉菌であるビフィズス菌の餌となります。オリゴ糖は、人間の消化酵素では消化されません。

(10)マグネシウム

ミネラルの一種です。食品中に含まれるマグネシウムの一部が吸収されず、それが腸内で水分を引き込み、便を柔らかくします。

6)便が固い状態が続く場合に考えられる6種類の病気

便が固い場合考えられる病気としては便秘は一番疑われます。便秘には次のような種類があります。その便秘は、様々な病気を引き起こす可能性があります。

(1)常習性便秘

一般に便秘と言われるもので3つのタイプに分かれます。

・弛緩性

大腸の機能低下によるものです

・痙攣性

ストレスによる結腸の緊張によって起こるものです

・直腸性

便が直腸まで達しているが何らかの原因により便意が起きないことによるものです

(2)症候性便秘

病気による便秘で次のものがあります。早期の手術が必要な場合があります。

・ポリーブ

大腸にできるこぶのようなものです。症状によっては、内視鏡治療が可能です。

・大腸がん

腸管粘膜にできるがんです。

・腸炎

腸の炎症などにより腸管が狭くなり起こります。

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7)便が固い状態が続く場合にすべき4つの検査方法

診察は、できれば便秘外来を受診がいいです。しかし、あまりありません。その場合、消化器内科、胃腸科を受診することになります。

また大腸、肛門科でも診察が行われている場合もあります。便が出ない原因を次の検査で調べます。

(1)問診

生活習慣の乱れの有無を把握します。便秘の状態、下剤の使用状況、日々の食事内容、生活スタイル、病歴などより判断します。

(2)腹部触診

お腹を触ったり押したりして外から感触でお腹の状態を探ります。

(3)直腸触診

肛門から指を挿入して指先の感触で内部の様子を探ります。

(4)大腸内視鏡検査

肛門から内視鏡を挿入し異常がないか検査します。

8)便が固い状態が続く場合にすべき治療方法

常習性便秘の場合

(1)食生活の改善

偏食、極端なダイエットや朝食抜きなど乱れた食生活の改善

(2)ライフスタイルの改善

直食後に排便をする習慣づけを行いスムーズな排便習慣をつける。

(3)下剤の投与

必要があれば医師の処方の元に下剤を投与する。自己判断で使うと依存することになる場合があるので注意する。

症候性便秘の場合

内視鏡検査などを受けて病気を特定して、病状に応じた治療を行います。多くの場合その病気が治れば、便の状態も正常になります。

9)便が固い状態を未然に予防する3つのポイント

(1)便秘の改善

便が腸内に滞在する時間を短くして余分な水分の減少を防ぎます。そのためにまず便秘にならないようにすることです。

(2)こまめな水分補給

意識して水分を多めにとる。その場合、糖分を含まないものがよりベターです。

(3)野菜・海藻

便のかさを増すことができる食材をとります。具体的には、おかしやデザート類を避けて、火を通した野菜、海藻類を豊富に取ります。






今回のまとめ

1)便が固い場合の 2つのリスクとは

2)便が固い場合の3大原因

3)良い便の状態の4つのチェックポイントとは

4)便が固い場合へ自宅でできき3つの対処法

5)便が固い状態を改善する10の食事ポイント

6)便が固い状態が続く場合に考えられる病気

7)便が固い状態が続く場合にすべき4つの検査方法

8)便が固い状態が続く場合にすべき治療方法

9)便が固い状態を未然に予防する3つのポイント