ヨガをする女性

一日中働いて、夕方、足がむくんでいることはありませんか。

特に女性にはよくあることなので、翌日解消されていれば問題ありません。只、長引くようだと、そのむくみの裏に病気が隠れている可能性があります。今回はその見分け方についてお伝えします。






足のむくみで考えられる5種類の病気!7大原因とは


1)足のむくみの6つのチェックポイント

足のむくみに気づいたときに、以下の点を確認してみて下さい。該当するものがなければ、それほど心配する必要はないでしょう。

(1) 一日を通してむくみが続いている

(2) 何日間もむくみが続いている

(3) 急激に体重が増えた

(4) 顔にもむくみがある

(5) 尿の出が悪くなった

(6) 息切れを起こしやすい

2)足のむくみの2つの種類とは

足のむくみには大別して、一過性のものと病気や薬によるものがあります。

(1)一過性のむくみ

長時間の立ち仕事やデスクワーク、水分・塩分の摂り過ぎなどによるむくみは、一時的なもので、その原因となる行為や習慣を止めればそのうちに解消されます。

むくみが何日も続いたり、他の症状を伴うことはほとんどありません。

(2)病気や薬によるむくみ

むくみが腎臓病、心臓病、肝臓病、甲状腺の機能低下などの病気、あるいは副腎皮質ホルモン剤や降圧剤などの副作用として発症することがあります。

むくみは継続する場合が多く、足以外のむくみがあったり、その他の変化を伴うことがしばしばです。

3)足のむくみの7大原因

足のむくみの原因として代表的なものは以下の7つが挙げられます。

(1) 長時間の立ち仕事・デスクワーク

長い時間立っていると、重力によって血液は足に溜まり、血しょう成分が血管からしみ出して足がむくみます。

また、足を動かさずにじっとしていると、血液を心臓に戻す筋ポンプ作用が働きませんので、さらに足に水分が溜まり、むくみが強くなります。

(2)運動不足

運動不足によって足の筋肉が衰えると、筋肉のポンプ機能が低下して足に水分が溜まりやすくなります。

(3)睡眠不足

睡眠不足や疲労が続くと、二酸化炭素などの疲労物質が体の細胞内にたまって酸素不足の状態になります。

すると体は酸素を循環させようと血管を広げ、流れる血液の量も増え、動脈からしみ出る水分の量も増えて足がむくみやすくなります。

(4)冷え

足が冷えた状態が続くと血流が悪くなり、皮膚の下にたまった水分が回収されずに、むくみが発生します。

また、むくんだ状態は筋肉を硬くすることで血液循環が悪くなり、さらに冷えを増長する悪循環となります。

(5)水分・塩分の摂りすぎ

水分や塩分を摂り過ぎると、血液中の水分が増えて余分な水分が留まりやすくなり、むくみの原因になります。

(6)病気

心臓病、腎臓病、肝臓病、甲状腺機能低下症などの疾患により、むくみが起きることがあります。

(7)

消炎鎮痛剤や糖尿病の薬など、日常的に服用している薬の副作用でむくみが出る場合があります。

Doctor and surgeon reading notes

4)足のむくみが続くことで考えられる5つの病気

足のむくみが続く場合に考えられる代表的な病気は以下の通りです。

(1)心不全

心臓のポンプの働きが弱くなり、全身へきれいな血液を上手に送れない状態です。その結果、足に水が溜まり、むくみが現れます。

坂道や階段などで息切れが強くなったり、就寝後1~2時間後に胸苦しさのため目が覚めるようになります。

(2) 腎臓病

重症の腎臓病では尿が出にくくなり、普通に水分を摂れば、体に水分が溜まって足がむくみます。

(3) 肝臓病

肝臓が弱っていると、血管内に水分を保持するアルブミンがうまく生成されなくなります。

そのため、動脈の水分が血管の外に出やすくなり、静脈では血管に水分が戻りにくい状態になってしまい、むくみを引き起こします。

(4)甲状腺機能低下症

女性に多く見られる病気で、甲状腺機能低下症そのものでも特徴的なむくみを生じますが、二次的に起こってくる心不全が原因のことが多いようです。

(5)下肢静脈瘤

静脈にある血液の逆流を防ぐための静脈弁が壊れることで血液が逆流し、血液が足に溜まってしまい、足がむくむことがあります。

悪化すると、溜まった血液により肌が黒ずんだり、湿疹やかゆみの元にもなります。

5)足のむくみへ自宅でできる5つの解消法

一過性のむくみに対して自宅で出来る解消法は色々ありますが、以下が代表的なものです。

(1)足を上げる

立ち仕事やデスクワークの多い人は、1日に何回か仰向けで足を心臓よりも高くして休むことができれば、むくみの解消につながります。

可能であれば、寝た状態で足を上げ、自転車こぎをするのも効果的です。

(2)休息をとる

日中足に溜まった余分な水分は、睡眠時に横になると移動し始めます。

横になることで循環血液量が増え、腎臓への血流量も増加し、それにより余分な水分が尿として蓄積されることで、むくみが解消されます。

(3)マッサージ

太もものつけ根にあるリンパ節からマッサージをして、足全体のリンパの流れを良くすることで、むくみが改善されます。血行がよくなる入浴後にするのがより効果的です。

(4) ストレッチ

就寝前にストレッチや体操などの簡単な運動をすることで、血液のめぐりをスムーズにしてむくみを解消できます。

(5)ツボ押し

足裏や足首にあるツボを刺激することで、身体の中にもともと備わっている自然治癒力を高めて、身体を正常な状態にリセットすることができ、むくみの解消につながります。

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6)足のむくみが続く場合の5つの検査方法

足のむくみが継続する場合、病気が原因である可能性があります。

心臓病、腎臓病、肝臓病で起こるむくみの多くは、これらの病気が進行してから起こることが多いため、診断はそれ程難しくないと言われています。検査方法として以下の5つが考えられます。

(1) 血液検査

足のむくみに関連する主要な疾患を同時に調べることができます。むくみ以外の症状(息切れ、黄疸、疲れやすさなど)も併せて総合的に診断します。

(2) 超音波検査

心臓や肝臓の疾患が疑われる場合には超音波検査を行います。心臓では、各部屋のサイズや機能、また収縮機能不全か拡張機能不全かなどもわかります。

(3) レントゲン検査

心臓の拡大、肺のうっ血や水の貯まりがあれば、心不全の診断をします。

(4) 心電図

心拍のリズムや左室肥大あるいは狭心症・心筋梗塞などがわかります。

(5) 尿検査

腎臓の病気が疑われる場合に用いられます。

心臓の疾患は循環器科、肝臓は消化器科、腎臓は泌尿器科、甲状腺は甲状腺科または内分泌科で検査を受けて下さい。

7)足のむくみが続く場合の3つの治療方法

前述の病気と診断された場合、その原因により適切な治療が必要です。治療方法は主に3つに分けられます。

(1)薬物療法

心不全によりむくみを生じている場合は、利尿薬が効果的ですし、甲状腺機能低下症の場合は甲状腺ホルモンを投与することで症状が改善します。

(2)外科治療

心不全の原因が狭心症や心筋梗塞であれば、冠動脈にステント(血管を広げたままにしておく固定具)を挿入したり、場合によって冠動脈バイパス手術をしたりすることが必要です。

また、進行した下肢静脈瘤では、ストリッピング手術やレーザーによる焼灼術などが行われます。

(3)食事療法

腎臓病の治療法は食事療法が中心となります。たんぱく質、塩分、カリウムの摂取を控え、腎臓に負担をかけないようにします。

8)足のむくみを未然に予防していくための3つのポイント

足のむくみの予防に大切なことは、むくみの起きやすい生活習慣そのものを改善することが大原則となります。基本は、運動、休息、食事です。

(1) 運動

長時間同じ姿勢を続けることが、むくみの大きな要因になります。ですから、1時間に1度くらいは姿勢を変えて、別の作業をするなど体を動かすことを意識しましょう。

家事や簡単なストレッチでもむくみ予防に十分な効果があります。

(2)休息

一日のうちで疲れを感じたら、少しの時間でも横になって休むことも大切です。横になることで腎臓への血流が増え、傷んだ細胞の自然治癒が促されます。

また睡眠時には、日中に足に溜まった余分な水分が移動し、尿として膀胱に溜められるようになりますので、十分な睡眠をとることはとても重要です。

(2) 食事

水分と塩分の摂りすぎはむくみを引き起こします。塩分が増えれば、自然と水分の摂取が増えますので、塩分の多い食事に気をつけることが肝心です。

インスタント食品などには塩分が多く含まれているので、特に注意しましょう。






今回のまとめ

1) 足のむくみに気づいたら、6つのチェックポイントに該当しないか確認しましょう。

2) 足のむくみには一過性のものと病気や薬によるものがあります。

3) 足のむくみの原因は普段の生活スタイルの中にあると言っても過言ではありません。

4) 足のむくみを引き起こす病気は、それ以前に別の症状が現れることがほとんどです。

5) 一過性のむくみに対して自宅で出来る対策は沢山あります。

6) 足のむくみが継続する場合は、その他の症状を参考に、疾患が疑われる臓器の専門科で検査を受けましょう。

7) 足のむくみの原因が病気の場合は、その原因を取り除く治療を受けましょう。

8) 足のむくみの予防には「運動」、「休息」、「食事」がポイントです。