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甘いものを食べた後は胃がムカついたり胸焼けがする場合があります。これは砂糖が原因で胃の働きが低下することで起こる症状です。なぜ、甘いものが胃の働きを悪くするのでしょうか?原因や対処法・関連のある病気などをご紹介します。






甘いものを食べて胸焼けが?3つの対処方法と原因とは


1)そもそも胸焼けとは何?メカニズムとは? 

胸やけとは、みぞおちから喉元にかけて焼けるような痛みが広がる不快な症状のことです。なぜ痛みがあらわれるのかというと、胃に存在する「胃酸」が逆流して食道の粘膜を傷つけるからです。胃と食道の境目には「下部食道括約筋」という胃の内容物が逆流するのを防ぐ筋肉や、「噴門」という弁がありますが、これらの働きが低下すると胃の内容物が食道に逆流してしまい、食道の粘膜が炎症して焼けるようなチリチリ・ヒリヒリした痛みが胸や喉にあらわれます。

また、「呑酸」という酸っぱい液体が喉まであがり、嘔吐する場合もあります。なお、「胃がムカムカする」「胃が重く感じる」「胃に鈍痛がある」といった場合は、胃の機能が低下している「胃もたれ」になります。 

2)甘いものを食べて胸焼けがある場合の原因とは? 

(1)胃の粘膜が荒れる 

砂糖には粘膜を荒らす働きがると言われています。胃が砂糖を取り入れると胃液の分泌が促進されると同時に胃酸も増えていまい、胃酸が粘膜を荒らして潰瘍を作りやすくなります。 

(2)胃の動きが止まる 

胃は砂糖を摂取すると動きが止まる、とも言われています。胃は、食べ物を摂取すると消化をはじめ、それと同時に胃の内容物を腸に送るために十数秒に1回収縮します。しかし、砂糖が大量に含まれるお菓子や飲み物が胃に入ると胃の動きが止まってしまい、糖分が胃液や唾液で薄まるまで、消化吸収といった活動が行われなくなります。胃が活動していないうちにまた食べ物が胃に取り込まれると、消化が行われず胃にどんどん食べも似が溜まる状態になります。これらのことが繰り返されると、胃がムカムカする胃もたれや、胃酸過多になり胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発生して、食べ物が逆流してしまうようになります。 

3)応急処置はあるの?試してみたい対処方法

(1)食生活の改善 

まずは、食事に注意しましょう。 

・甘いもの・脂肪分・刺激物・アルコールを控える 

・よく咀嚼して食べる 

・早食いをしない 

・キャベツ・レタス・セロリなどのビタミンUが豊富な野菜を食べる 

(2)お腹を締め付けない 

・コルセットや矯正下着を着けない 

・前かがみの姿勢をしない 

・腹筋などの運動は控える 

・重い物を持ち上げない 

(3)胃の負担を軽くする 

・タバコを控える 

・食事を抜く 

・食後にすぐ横にならない 

・薬を飲む

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4)症状が続く場合は要注意!考えられる5種類の病気とは 

(1)潰瘍 

胃や十二指腸・食道に潰瘍ができます。潰瘍とは、粘膜の表面が荒れてただれている状態のことをいい、胸焼けや痛みを発症します。 

(2)食道裂孔ヘルニア 

腹部と胸部の間にある「横隔膜」には、食道を通すために孔があいており、それを「食道裂孔」といいます。通常ならその孔は食道が通っていますが、胃の上部や一部がその孔を通り抜けている状態を「食道裂孔ヘルニア」といい、逆流性食道炎を発症しやすくなります。 

(3)バレット食道 

食道と胃はそれぞれ違う粘膜で覆われています。しかし、食道の一部の粘膜が胃の粘膜になってしまうことを「バレット食道」といい、胸焼けや夜間の胸の痛みを発症します。 

(4)食道がん 

食道に癌が発生すると、痛みや胸焼け・胸のつかえ感などがあらわれます。 

(5)自律神経失調症 

過度のストレスや過労により胃の機能が低下して潰瘍を作ってしまうと、胸焼けや胃の痛みなどがあらわれます。 

(6)心筋梗塞 

心臓に血液を送る動脈の血栓ができてしまい、血流が滞って心臓が働かなくなる病気です。胃と心臓は使い位置にあるので、心臓による胸の痛みを胃や食道の痛みと感じてしまう場合があります。 

5)気になる場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

胸焼けの検査や治療は、胃腸科・消化器内科・消化器外科・一般内科などで行われます。 

(1)検査方法 

問診・聴診・触診・超音波検査・血液検査などが行われます。更に詳しい検査は、カメラを口や鼻から挿入して食道や胃を観察する内視鏡検査が行われます。 

(2)治療方法 

主に薬物治療が行われ、胃酸の分泌や炎症を抑える薬が処方されます。早ければ2週間分の処方で改善しますが、長期に続く場合は定期的な検査が必要になります。 費用は保険適用でおよそ2000円~4000円程度と思われます。 内視鏡検査を受ける場合は別途5000円ほど必要になります。 

6)生活習慣を整えよう!胸焼けの症状への3つの予防習慣とは 

(1)規則正しい食生活 

胃に負担がかかる、甘いもの・刺激物・アルコール・油ものはなるべく控え、消化の良いものを摂取しましょう。また、腹八分目に抑え、早食いにならないようにしっかり咀嚼して食べることも大切です。アルコールは下部食道括約筋を緩める働きがあるので注意しましょう。 

(2)お腹を締め付けない 

補正下着やコルセットで腹部を締め付けていると、胃の内容物が逆流しやすくなります。また、前かがみの姿勢・重いものを持つなどの姿勢でも、逆流を招きやすくなるので注意してください。 

(3)過労やストレスを溜めない 

過労やストレスが溜まると自律神経に影響が出て胃の機能が低下し、炎症を起こしやすくなります。充分な睡眠・適度な運動やストレス発散を行って、自分の体調を管理増しましょう。






今回のまとめ

1)そもそも胸焼けとは何?メカニズムとは? 

2)甘いものを食べて胸焼けがある場合の原因とは 

3)応急処置はあるの?試してみたい対処方法とは 

4)症状が続く場合は要注意!考えられる5種類の病気とは 

5)気になる場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

6)生活習慣を整えよう!胸焼けの症状への3つの予防習慣とは