ベッドで横になる赤ちゃんと母親

産まれたばかりの赤ちゃんのうんちは色も状態も異なります。緑色のうんちなんて見てしまったらびっくりしてしまうかもしれません。今回はあかちゃんのうんちにどのような種類や違いがあり、健康状態の確認で何に気を付けるかをお伝えします。






赤ちゃんのうんちが緑色なのはなぜ?5色の違いと対処方法


1)種類の違いはあるの?赤ちゃんのうんちの種類とは

(1)母乳の場合

柔らかく、粘液、“つぶつぶ”が混じっている、淡黄緑色で“ふわっ”とした発酵性のうんちで、酸臭があります。また泥上のうんちで水分や粘液が多かったり、緑っぽいうんちで水分と粘液が多く周囲ににじんで広がったり、茶色で均等なうんちでオムツにべっとりとついていたりするのが特徴です。

(2)母乳とミルクの場合

粘液“つぶつぶ”を含んだ緑色のうんちや、3日程度排便がなく体内に滞留した時には泥上で悪臭があります。母乳栄養児に似たうんちの中に、大小の白い“つぶつぶ”が混ざったうんちというのが特徴になります。

(3)ミルクの場合

酸臭があり、空気に触れて緑色に変化していきます。粘液が少なくオムツからはがれるという特徴があります。また、柔らかいうんちで粘液や“つぶつぶ”を含んでいるというのも特徴です。果汁を与えると緩む様なことがありますが、比較的形があるうんちです。ミルクの場合でも緑色の便になることはあります。

2)色によって違う?うんちの5つの色の違いとは

(1)黒緑色のうんち

出生直後の赤ちゃんは、“胎便”と呼ばれる黒緑色のドロッとした排便になります。

(2)黄色や淡い茶色・明るい緑

黒緑色のうんちが出た後に、排便すると黄色がかっている、淡い茶色や明るい緑色をしたうんちが出ます。特に離乳食が始まる前は、胆汁の色がそのままうんちに残り鮮やかな黄色となります。同じく緑色のうんちも、胆汁が酸化されて緑色に変化したものになりますので、問題はありません。茶色い色も健康な証拠です。

(3)赤いうんち

出血を伴うようなうんちは注意が必要です。細菌性のO-157のような病原性大腸菌、サルモネラ菌など病気の可能性があります。問題のない物もありますが、気を付けなければいけません。ただ、消化器官が未熟なので食べたものがそのまま赤いうんちとして出てくることもありますので、そういった場合は問題ありません。

(4)黒いうんち

身体の上の方で出血して血液が胃酸と混ざるとうんちが黒くタール状になります。こういった場合にも医療機関を受診した方が良いでしょう。

(5)白いうんち

肝臓から出る胆汁が、うんちに混ざらないことで発生します。冬の時期は嘔吐や下痢、発熱を伴い脱水症状を起こすロタウイルス感染の可能性があります。先天性の胆道閉鎖症の可能性もありますので、直ぐに医療機関を受診したほうが良いでしょう。

3)状態をチェックしよう!良い健康状態のうんちの4つの特徴

(1)

完全母乳の赤ちゃんの場合には、たいてい淡い黄色かカボチャの様な色になります。ただ、お腹の中に長時間とどまっていると腸内で酸化して緑が勝ったような色になることもあります。ミルクの場合には銘柄や赤ちゃんの体質によって差がありますが、黄色・茶色・緑など様々です。

(2)臭い

母乳に含まれる乳糖が、腸の中で発行します。発酵すると乳酸が発生するためにヨーグルトのように酸っぱい臭いになります。ミルクを飲んでいる場合には、母乳と違いほぼ臭いはありません。

(3)固さ

緩めの液状・ペースト状になります。母乳以外にたまにミルクを飲んでいる赤ちゃんであれば、脂肪やカルシウムがそのまま出た物なので心配はありません。

ミルクの場合、体内に滞留する時間が長くなりやすい為、固めで粘り気の多いうんちになり、白い“つぶつぶ”状の物が混ざることがありますが、これは心配はいりません。

(4)回数

母乳は吸収が早い為、うんちの回数はミルクに比べて多くなる傾向がありますが、個人差があります。ミルクを飲んでいる場合には回数は比較的少ない傾向ですが、ミルクの成分も母乳に近くなっている事から、母乳のあかちゃんと大差ないこともあります。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

4)要注意!赤ちゃんのうんちで気を付けるべき特徴とは?

(1)赤っぽいうんち

真っ赤な鮮血や大量の血が混じっている時には、消化管から出血しているという心配があるので、細菌性腸炎などの可能性があります。浣腸をした時に粘液と血液が混ざったような便については、腸重積が疑われます。急に機嫌が悪くなったり、泣く・嘔吐するなどの症状が10~30分おきに繰り返すようなら病院へ行った方が良いでしょう。

(2)白いうんち

薄い黄色、クリーム色、灰白色を含むうんちは胆道閉鎖症という先天的な病気や肝臓の炎症という事が疑われます。胆汁が流れにくい状態で、それに伴って皮膚や白目が黄色や黄緑色になることもあります。嘔吐と共に白い下痢のうんちが出る場合にはロタウイルスによる急性の胃腸炎が疑われるので、早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。

(3)黒いうんち

赤黒い、黒っぽいといったうんちにも注意が必要です。胃や十二指腸など消化管の入り口付近で出血があると便として出るまでに時間があるので血液が酸化して赤黒くなります。早めに医療機関を受診しましょう。

5)どんな処置ができる?うんちの色別の対処方法とは

(1)緑色のうんち

黄色と同様に、緑色も正常なうんちです。うんちの色は黄色い胆汁の影響を受けるのですが、酸化すると緑色に変化します。

(2)白っぽいうんち

小児科を受診して下さい。胆汁が流れにくい為に、うんちに黄色い色素が含まれずに白くなります。うんちの変化に伴って皮膚や白目の部分が黄色になる場合があります。白いうんちと一緒に嘔吐している場合は、ロタウイルスに感染している可能性があります。便は水の様で、酸っぱい臭いがします。

(3)黒いうんち

食べ物に鉄分が多く含まれていた場合、黒っぽくなることがあります。数日後に黄色や緑のうんちに戻っていれば一時的な物なので問題はありません。うんちに血が混ざっているのであれば消化管で出血している可能性が高い為、小児科を受診して下さい。

6)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある3つの検査方法

(1)便色カード

胆道閉鎖症を発見するために、母子手帳に掲載されることが義務付けられました。生後4か月までは便の色に注意が必要なのと、5か月頃までは便色カードと見比べて観察する習慣をつけましょう。

(2)便検査

赤ちゃんの機嫌が悪く泣き続けていたり、機嫌がよくなったり悪くなったりを繰り返し、便色に異常が感じられたら、便検査を受けましょう。サルモネラ菌などの細菌性腸炎の可能性もあります。

(3)胆道閉鎖症

血液検査、尿検査、十二指腸液検査、肝胆道シンチグラム、腹部超音波検査などを必要に応じて組み合わせて検査を行います。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7)どんな治療が行われる?検査後の治療法とは

(1)水分補給

ロタウイルスなどで注意をしなければいけないのは、下痢が治ったとしても3日以上は感染力が残っており、体外に排出されても潜伏期間は1~3日と言われています。この時に脱水症状も起こしやすくなる為、水分補給はしっかりと行いましょう。脱水症状を起こすと意識障害、脳梗塞、意識障害と痙攣を起こす脳炎症や脳症になる可能性もありますので、脱水症状にならないように気をつけましょう。少量の湯さましやお茶、イオン水、経口補水液が効果的です。

(2)薬物療法・手術

腸道閉鎖症の手術は、胆管の閉塞部を取り除いて胆汁の流出を測る方法と、肝臓自体を取り換える肝移植術があります。術後は薬物療法として胆汁の分泌を良くする利胆剤、細菌感染症を予防する抗生剤などで治療が行われます。また、ビタミン剤やカルシウム剤を飲むことが勧められます。

8)日常生活から改善を!赤ちゃんの良い健康状態への習慣とは?

(1)食事

無理に食べさせようとすると“食べたくない”という気持ちが強くなってしまいます。子供が食べたいと思えるように、食事に関わる行動を身に着けるという事が大切です。お母さんが“頂きます”を言ってご飯にしようねと言いながらミルクを飲ませるなど言葉で聞かせるという事も大切です。

(2)睡眠

睡眠のリズムを作るのはとても大切で、ダラダラとした睡眠をとってしまうと生活自体がダラダラしてしまい、夜泣きや夜の寝つきが悪い、眠りが浅いといった事が起きてきます。昼間の活動が少なかったり、親につき合わせて夜遅くまで出歩くといった行動は控えましょう。






今回のまとめ

1)種類の違いはあるの?赤ちゃんのうんちの種類とは

2)色によって違う?うんちの5つの色の違いとは

3)状態をチェックしよう!良い健康状態のうんちの4つの特徴

4)要注意!赤ちゃんのうんちで気を付けるべき特徴とは?

5)どんな処置ができる?うんちの色別の対処方法とは

6)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある3つの検査方法

7)どんな治療が行われる?検査後の治療法とは

8)日常生活から改善を!赤ちゃんの良い健康状態への習慣とは?