ソファに座る体調の悪い女性

お腹が痛いと言えば、お腹が空いた事でお腹が痛くなったり、ストレスが原因でお腹が痛くなったり、お腹を押すと痛くなったりします。今回はお腹を押すと痛い場合の原因、症状、考えられる病気や治療方法をお伝えします。






お腹を押すと痛い!考えられる15種類の原因と対処法とは


1)部位による違いとは?7つのお腹の場所による原因の違い

(1)上腹部(みぞおち・へその上あたり)

へその上が痛む場合には、胃にまつわる病気の可能性があります。

・(急性・慢性)胃炎 :鈍痛

・胃潰瘍 :食後数時間後、ちくちく痛む

・(急性・慢性)膵炎 :油分やアルコール摂取後の痛み・おう吐

・食道炎・食道潰瘍 :胸やけ

・十二指腸潰瘍 :空腹で痛む

・狭心症 :急いだり興奮した時の胸の閉塞感

・胃がん :激痛・おう吐

・心筋梗塞 :激痛

(2)右上腹部

へその右上部分が痛む場合には、肝臓や胆のうに関する病気の可能性があります。

胆石症・胆嚢炎 :激痛

急性肝炎 :発熱 

アルコール性肝炎 :疲れやすい

肝硬変 :疲労感・嘔吐

肝臓がん :食欲不振・倦怠かん

十二指腸潰瘍 :空腹で痛む

(3)右下腹部

へその右下は、虫垂炎か、女性なら卵巣にまつわる病気が考えられます。

急性虫垂炎 :嘔吐・発熱

卵巣腫瘍 :下腹部一部の痛みとウエストの増大

(4)左上腹部

へその左上部分の痛みは、右上と同じく胃関連か、膵臓・大腸の病気の可能性があります。

(急性)膵炎 :鈍痛・吐き気

(急性)胃炎 :鈍痛

膵臓がん:背中の痛み・体重減少

大腸がん :粘血便・体重減少

(5)左下腹部

へその左下は大腸炎か、女性なら卵巣に関する病気が考えられます。

(急性・潰瘍性)大腸炎 :下痢・発熱・おう吐

卵巣腫瘍 :下腹部一部の痛みとウエストの増大

(そのほか左右問わずどちらか片方の場合には「尿結石」「子宮外妊娠」などが考えられます。)

(6)下腹部(へその下)

ちょうどへその下が痛む場合には腸に関する不調の可能性が高いです。女性なら子宮にまつわる病気も。

急性腸炎 :下痢・発熱・おう吐

潰瘍性大腸炎 :下痢・発熱・おう吐

大腸腫瘍 :血便・下痢

膀胱炎 :鈍痛・残尿感

子宮内膜症・子宮筋腫

(7)腹部全体

腹膜炎 :激痛・しこりのように一部硬くなる

腸閉塞 :激痛・吐き気

腸間膜血管閉塞 :激痛・おう吐

お腹を押すと痛む病気色々押すと痛むお腹の病気、というだけでもこれだけ色々なものがあります。単純に胃腸の調子が悪いだけという可能性もありますが、もしかしたら病気のサインかも。心配な場合、思い当たる節がある場合には迷わず病院で検査をしてもらいましょう。無理や我慢はせず、早め早めの対応を心がけていきましょう。

2)どんな症状が・・?お腹を押すと痛い場合の症状

(1)便秘

便秘になると、老廃物がお腹にたまり腸の神経や血管を圧迫させ、また、有害なガスも発生するので、腸の働きが鈍くなってしまいます。このときにお腹を押すと痛む可能性があります。便秘は腸のマッサージや運動、食生活など改善方法はたくさんあります。ここ数日お通じがきていないという方は試してみてくださいね。

(2)過敏性腸症候群

精神的なストレスや疲れによって、過敏性腸症候群になっているかも。過敏性腸症候群は腸の機能が低下し、下痢や便秘、腹痛が慢性化する。最近疲れているなと思ったり、下痢が続いているという方は無理をせず、お医者さんに診てもらう方が良いでしょう。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

3)自分でできることとは?症状への5つの対処方法

(1)マッサージをする

腹が痛い時にマッサージをすると痛みがマシになるという方もいらっしゃいます。ただし、どのお腹の痛みにもマッサージが効くわけではありません。例えば、下痢の時にお腹をマッサージしたり下腹部を強く押してしまうとかえって下痢を悪化させる可能性があります。一方、便秘の時はお腹に「の」の字を書くようにマッサージすると腹痛が改善することがあると言われています。ただし、これに関しても必ずマッサージが効くわけではありません。腹痛の原因は様々なので少しでも普段と違う症状を感じた場合は自己判断でマッサージをするよりも一度受診をしてみると良いでしょう。

(2)ツボの活用

・合谷

合谷とは手の親指と人差指の間にあるツボです。合谷は身体に不調があるときに効果がある万能のツボと呼ばれています。ここを刺激することでお腹の痛みが和らぐ方もいるそうなので急なお腹の痛みに襲われたときは一度刺激してみましょう。

・気海

気海というお腹にあるツボも腹痛や下痢に効果があるとされています。気海のツボは余り強く刺激し過ぎず指 2~3 本を使ってゆっくり優しく押すようにしましょう。

(3)深呼吸をする

深呼吸をすることで腹痛を落ち着かせることができる場合もあります。腸と脳は関係していると言われていますが、深呼吸をしてリラックスすることで腸の過敏な運動を抑えることもできるためです。ゆっくりと口から息を吸い込み肺いっぱいに空気が入ったと感じたら少しそのままの状態で止めます。そして、一息置いて鼻から息をゆっくり吐いていきましょう。しっかりと息を吐ききり肺の中の空気を空っぽにすることが大切です。ただし、深呼吸をして痛みが悪化した場合には注意が必要です。深呼吸をして痛みが悪化する場合は胸膜炎、肺炎、肋骨の骨折、肝臓周囲の炎症などが起こっている場合があります。深呼吸で痛みが悪化する場合は一度内科を受診してみましょう。

(4)お腹を温める

お腹を温めることも痛みの緩和につながることがあります。その理由はお腹を温めることで胃腸の筋肉が緩み動きを活発にする効果があるためと言われています。胃腸がゆるみ活発に動くことでお腹の張った感じが減り痛みも自然に和らいでくるという方がいらっしゃいます。ただし、虫垂炎や腹膜炎などでお腹の中で炎症を起こしている場合はかえって痛みを悪化させてしまうケースがあります。お腹を温めてもしも症状が悪化した場合はすぐに病院を受診して医師の診察を受けるようにしましょう。特に虫垂炎の場合は早期に発見をして治療を行うことが非常に大切になります。

(5)薬を飲む

市販の薬や処方された薬を飲むことで便秘や下痢の改善、ストレスからくる胃腸の痛みなどを緩和させることができると言われています。ただし、腹痛の薬といっても様々な種類があります。例えば、腹痛でも痛む箇所により薬を変える必要があります。みぞおちの辺りが痛む場合は胃が痛みを出している可能性があります。この場合は H2 ブロッカーといい、過剰な胃酸の分泌を抑える薬が有効なケースがあります。また、ヘソの辺りが痛む場合は鎮痛鎮痙剤という種類の薬が出されることもあります。これは胃腸の過度な運動や緊張を緩めることで痛みを緩和してくれると言われています。ただし、どの痛みに対してどの薬が有効なのかは専門家でないと判断が難しいことが多いです。腹痛がある際に市販の薬を使う場合は一度薬剤師の方に相談してみて薬を決めるようにしてみましょう。

4)症状が続く場合には要注意・・考えられる15種類の病気とは

(1)潰瘍(かいよう)性大腸炎

潰瘍性大腸炎は食事の欧米化やストレスや過労等によって引き起こされるとも言われている病気で、免疫異常が原因で腸管の内側に炎症が広がってしまう病気です。便秘や下痢、血便等が起きる事が多く、同時にお腹の左下に痛みを感じた場合は注意が必要です。

(2)急性腸炎

急性腸炎は腸の炎症全般の事なので、何かしらの原因で腸に炎症が起きてしまった場合に使われる名称です。もちろん、お腹の左下以外の痛みでも診断される事が有ります。

(3)憩室(けいしつ)炎

大腸はもこもこした形なのですが、そのもこもこの外側部分が異常に外側に向かって飛び出したような状態になります。通常であれば見つかる事もなく、特に変化は有りませんが、便秘等が原因で下血やお腹の左下が痛い等の症状が出てしまいます。放置してしまうと危険なので注意が必要です。

(4)腸閉塞(イレウス)

健康な状態であれば胃液や腸液は各種消化器官で吸収されて老廃物と一緒に排出されるのですが、腸のねじれや重度の便秘、ヘルニア等が原因で排出されずに逆流してしまう状態です。便秘や嘔吐等も同時に起こる事が多く、食中毒が蔓延してしまった時に誤診されて重症になると言う事も有るみたいですね。

(5)虚血(きょけつせい)性大腸炎

大腸への血流が滞り、便秘のいきみ等が引き金となって起きてしまう事の多い病気です。大腸への血が遮断されてしまう事で、壊死や炎症等が起きてしまいます。突発的な腹痛と下血が起きる事が多いのが特長です。

(6)過敏性腸症候群

主にストレス等が大きく関係している病気で、便秘型やガス型、混合型に分かれます。他の症状とは違い、命の危険性は無いのかも知れませんが、出来るだけストレスの緩和と食生活の改善が必要です。

(7)突発性S字結腸破裂

直腸の上部分で、お腹の左下~下腹部辺りにいかけて有りますので、便秘の影響を受けやすい部分でもあります。元々腹痛に包まれていて骨盤に守られるような場所にあり、便秘が停滞しやすい場所なのですが、そこの部分が避けてしまう事で起きる病気です。また、ねじれた状態になってしまう病気を「突発性 S 字結腸軸捻転症」とも言い、破裂時同様、早急に手術が必要です。

(8)急性虫垂炎

盲腸から出ている突起状の部分が炎症を起こし、塞がって化膿してしまった事でも起こる病気です。放置してしまうと危険な病気ですので注意したいですね。

(9)腹部動脈瘤(どうみゃくりゅう)破裂

この病気自体には痛み等の自覚症状は有りませんが、大きくなってしまうと確かな「脈」「鼓動」のような物を感じてしまう場合が有ります。その腹部大動脈瘤が破裂した時に強烈な痛みが起こり、左下腹部にも激痛が走る事が有ります。

(10)腎盂(じんう)腎炎等

この病気は左下腹部では無いのですが、主に細菌等が原因で「腎盂」が炎症を起こしてしまう事によって、痛みの場所を腸だと錯覚してしまう場合が有ります。痛みと同時に発熱してしまう場合が多く、「血尿」「濁った尿」等の尿に変化が見られる事も特徴です。

(11)尿路結石症

結石自体が尿管に侵入してしまった場合、尿管の流れが悪く成り、「腎盂(じんう)」に高い負荷がかかってしまう場合が有ります。「腎盂」に痛みが生じるのですが、左下腹部が痛むように錯覚してしまう場合も有ります。「結石」の疑いの有る方や、血尿等の症状が有る場合は注意が必要です。

(12)子宮外妊娠等

妊娠初期の2ヶ月目辺りまでに起きてしまい易いのですが、子宮に到達出来ないまま他の場所で着床してしまい、子宮以外で急激に成長してしまう事によって痛みが発生してしまいます。子宮よりも左の部分で着床してしまいますと左下腹部に痛みが出てしまう場合も有ります。

(13)卵巣嚢腫捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)

子宮の両側に「右卵巣」「左卵巣」が存在しますが、その左卵巣に「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」が出来てしまいます。この時に左卵巣を吊るすように「左卵巣固有靭帯」が有り、捻じれます。血液が正常に運ばれませんので、激痛が走り、左下腹部痛と誤解されてしまう場合も有ります。

(14)急性付属器炎

「子宮付属器炎(しきゅうふぞくきえん)」とも呼ばれていて、子宮周辺の「卵巣」「卵管」等全般が炎症を起こしてしまう病気です。子宮の左部分の付属器に炎症が出てしまった場合、左下腹部に痛みが生じてしまう場合が有ります。

(15)精嚢(せいのう)炎

男性の精嚢に微生物や細菌等が侵入してしまう事によって起きてしまう病気で、痛みと同時に排尿時の異常や異変で判断する事が可能です。痛みが広がり、お腹の左下が痛いように感じてしまう場合も有ります。

Doctor analyzing problem of her patient

5)お腹を押すと痛い症状が続く場合への検査方法

お医者様の診断の手段の一つとして「触診」と言うのがあります。これは身体の異常を知る一番簡単な方法です。内臓系の触診は、お腹を押して痛みを感じるか、異物感が無いかを確めていく方法です。内科の病院で診断するのが妥当です。

6)お腹を押すと痛い症状へ日常から予防できるポイント

(1)強く押す

ついついお腹を強く押してしまう人もいます。そうゆうのは逆効果です。無理に強く押すのはNGです。

(2)冷たい飲み物を飲む

冷たい水などは逆にお腹を冷やしてしまい、下痢の原因になります。なので、ぬるめか温かい飲み物を飲んだ方が良いです。

(3)きついパンツやズボンを履いている

ゆるめのパンツやズボンを履いてますか。実はきつめのパンツやズボンを履いているとお腹や膀胱辺りにダメージを与えてます。

油っこい食べ物や菓子パン類が多いのであれば、極力減らす事が重要で、栄養バランスの良い食事を普段から意識して摂る事が大切です。オススメは「オリゴ糖」が入った食品です。その理由に関してですが、オリゴ糖には腸内の善玉菌の栄養になり、爆発的に増やす働きが有るからです。便秘が原因で起こる様々な病気を予防し、改善する事が可能で、発病のリスクを大きく下げる事が出来ます。ですが、オリゴ糖なら何でも良いと言う訳では有りません。出来るだけ「高純度」の物で沢山の種類のオリゴ糖が配合されている物を選ぶようにしたいですね。でないと、「ショ糖」等の糖分が原因で、「便秘」「肥満」「むし歯」が引き起こされてしまうからです。それに、単種~数種程度のオリゴ糖では、腸内環境によっては十分な効果を得る事が出来ないからです。






今回のまとめ

1)7つのお腹の場所による原因の違い

2)お腹を押すと痛い場合の2つの症状とは

3)お腹を押すと痛い症状へ自宅でできる5つの対策とは

4)お腹を押すと痛い症状が続く場合に可能性のある15の病気

5)お腹を押すと痛い症状が続く場合への検査方法

6)お腹を押すと痛い症状がへの3つのNG行動

7)お腹を押すと痛い症状へ日常から予防できるポイント